トップページ | 2007年12月 »

2007年11月

2007年11月29日 (木)

再生紙とバージンパルプ どっちが環境にいい?

 この問いに今までは誰もが迷いなく「再生紙」と答えたはず。でも最近は「古紙はCO2がたくさんでるって聞いたけど…」と口ごもる人もいる。
 なぜなら、中国への輸出量が増えすぎて、国内では古紙は品薄。そのため古紙価格も上がってしまい、古紙を使いづらくなった製紙会社が「古紙はバージンパルプよりCO2を多くだす」といいはじめたからだ。
 製紙会社の出したデータを見てみると、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070608/126867/
 トータルでは圧倒的にバージンパルプから紙を製造する方がCO2排出量は多い。だが、木からクラフトパルプを作る際、黒液という自前のバイオ燃料を使えるため、化石燃料由来のCO2排出量は少なくてすむ。カウントされるのは化石燃料分だから、古紙から製造する方がCO2は多く出るといわれるわけだ。
 でもこのグラフをよーく見ると、A2コート紙を製造する日本製紙の工場と書いてある。A2コート紙といえば、白色度80%の真っ白ツルツルの高級紙。紙は白色度が高ければ高いほど、エネルギーも水も薬品もたくさん必要になるが、バージンパルプの場合はその差はわずか。しかし古紙で作る場合は、白色度70%を超えると急に必要量が増える。だから白色度70にしようねと呼びかけているのに、古紙に不利な白色度80のデータを出してくるなんてズルイ!!!
 白色度70の印刷用紙で比較したら数値はもっと変わるはず。現に王子製紙のデータはこれほどの差はでていない。
 環境への善し悪しは、CO2排出量だけでは決まらない。だが「京都議定書」を前にして、化石燃料由来のCO2排出量だけが注目されるのは、やむをえないかもしれない。だがこのデータに、水や薬品製造時の環境負荷や工場排水処理のために必要なエネルギーは加味されているのだろうか?古紙を国内で消費せず、海外へ輸出した場合のCO2にすら配慮されていない。
 それにこれはあくまでもクラフトパルプと古紙の比較だ。新聞を作る場合は古紙から作る方がCO2排出量は少ない。新聞原紙はクラフトパルプではなく、黒液のとれない機械パルプだから。
 また、紙の原料は人工林からだけとは限らない。オーストラリアの天然林や原生林が原料になっていることはいくつもの市民グループが報告している。それらは紙にせず、そのまま森に生えていた方が、地球環境にとって良いことは確かだろう。
 やはり環境負荷が少ないのは再生紙の方だ。

◎オーストラリアの森林に関する講演会が開かれるそうです。
 「原生林がティッシュペーパーに?
   ・・・ 太古の島、豪州・タスマニアの森林伐採」
◆日時:12/7(金)18:30-20:30
◆場所、詳細は:丸の内さえずり館 ウェブサイト
http://www.m-nature.info/event/index.html#200712

<オーストラリアの森林問題についてはこちらをどうぞ>
http://www.jca.apc.org/jatan/woodchip-j/australia.html
http://www3.kcn.ne.jp/~kyone/kcn/sitetop/etc/WA.htm
http://www.rainbow.gr.jp/wood/

◎今日の用語:白色度
 紙などの白さを表す指標。新聞紙の白色度はおよそ55%。自治体で使っているコピー用紙は白色度70%位だが、コンビニのコピー用紙や量販店で販売されているのは白色度80%程度以上のものが多い。花など自然界の白いものはおおよそ白色度70%。

|

2007年11月27日 (火)

パーム油とヤシ油は違うの?

  「私には、ヤシ油とパーム油の区別が付きません。ヤシとパームって同じ植物じゃないの?何でパームだけ環境に悪いの?」という質問が届きました。
 確かにわかりづらいですね。化粧品や洗剤でも、時々間違って(わざと?)標記しているのではないかと思うものを見かけます。
 一般にヤシ油はココヤシの実であるココナッツからとれる油で、昔からマレーシアなどでは住民が庭先で栽培しているものです。これは何の問題もありません。
 問題は、パームオイルとかパーム油といわれるもので、これは熱帯林を破壊して作った大規模プランテーションで栽培されるアブラヤシの油です。多くの洗剤や化粧品、お菓子、マーガリンなどの原料として使用され、最近ではバイオ燃料の原料として増産されています。
 植物性油脂とだけ書かれているものは、たいていこのアブラヤシの油脂です。
 熱帯林破壊を防ぐため、また泥炭湿地帯からのCO2排出を防ぐために、できるだけパームオイルは避け、米ぬか油や大豆油、なたね油、ヤシ油等を使ったものを選んでいただければと思います。
 お問い合せ、ありがとうございました。

|

温暖化防止のため 「脱パームオイル宣言」

 私が脱パームオイル(アブラヤシ)宣言をしたのはこの夏のこと。
 以前から気をつけてはいたが、この時はより真剣にパームオイルを使わないと決めた。しかし、やはり完全な排除は難しい。
 洗濯は米ぬかの粉石けん、石けんシャンプーはココヤシを使っているのでパームオイルはクリア。固形石けんも非パーム。難しいのは食品だ。市販の安いクッキー類は必ずといっていいほど入っている。でもマヨネーズは大丈夫♪。
 近所のスーパーにはパームオイルの入らないマヨネーズが2種類ある。1つは「100%自然を大切にした」をうたう「松田のマヨネーズタイプ」。なたね油を使っている。もう1つは「ヨード卵・光」のマヨネーズ。大豆油となたね油を使用。どちらも化学調味料無添加。価格は蜂蜜入りの松田の方が高い(光は砂糖使用)。3分迷った末、今回は松田を買った(前回は光を買った)。高い分使用量を減らそうっとー。
 なんだかケチくさいが、買い物は何を支持するかの意思表明だから、一般人にとっては数少ない意思表示のチャンス。グリーンコンシューマーが多いか、価格だけを追求する消費者が多いかで、企業も開発する製品が変わる。企業が変われば、経団連も変わる、経団連が変われば政治も変わる…はず。
 インドネシアはパームオイル生産のためとコピー用紙のために大量のCO2を排出している。熱帯林も破壊する。
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/other/notebook/co2.pdf

 この上さらに、温暖化を促進するパームオイルを使ってバイオ燃料を作るなんて、悪いジョーダンにしか思えない。
 12月1日に法政大学で、3日に京都大学で、インドネシアのNGO活動家2名を招き、「アブラヤシブーム下のインドネシアにおける民衆の権利」についてのワークショップが開かれるそうだ。

 パームオイルブームは、民衆に豊かさをもたらしたのか、それとも逆か…?
 ぜひ現地からの報告を聞いてみたい。

◎ 今日の用語:グリーンコンシューマー
環境負荷の少ない商品を選ぶなど環境を大切に考える消費者のこと。
◎関連記事:「パーム油とヤシ油は違うの?」

「松田のマヨネーズ」

|

2007年11月26日 (月)

CO2濃度 2030年代には危険レベルに?!

 考えたくもない恐ろしい現象が研究者により注目されているそうだ。
  炭素循環フィードバック。「土壌・海洋がCO2放出源に」(日経 2007.11.25)なるという。
 温暖化で森林や土壌、海洋によるCO2の吸収量が減る→さらに温暖化する→またさらに吸収量が減る…という悪循環で最悪の場合は放出に転じるとのこと。
 確かに、温室効果ガスの平均濃度が過去最高ということ、海洋のCO2吸収量が落ちているということは最近報道されたし(温暖化ガス 過去最高の頁参照)、森林や土壌については以前からフィードバックがいわれていた。
 フィードバックなどという難しいことを考えなくても、森林で木が伐採された後植林されなければ(たとえオイルパームのプランテーションや畑に転用されたとしても)、そこはCO2の放出源になることは容易に想像できる。森林だった時に蓄積されていた木の葉や微生物が光にさらされ分解にむかえば、たまっていたCO2が一気に放出されるからだ。
 日経新聞が国立環境研究所や環境省の資料をもとに作成した図によると、産業革命前のCO2濃度が280ppm、現在は380ppmで、危険レベルが450ppm、森林や海洋の吸収量が31億炭素トン/年間、人間活動による排出量が63億炭素トン/年間(年1.5から2ppm増)とのこと。単純計算で、CO2が2ppmずつ増えていくと、危険レベルに達するまであと35年ということになる。
 これって2042年には危険てこと?!
 でももっと恐ろしいことが書かれていた。IPCCではフィードバックがおこると「2050年ごろで濃度が100ppm程度増え、気温が数度上ぶれするとみている」のだそうだ!!!100ppmって危険レベルを30もオーバー?!
てことは、2030年代には危険レベルに達する?
 こんな大切なことをサラッと書かないでほしいー、でも記者さんはもう慣れっこなんだろうね、こういうアブナイ記事・・・。
 でも私たちは一体何をしたらいいのだろう?

◎用語解説:炭素循環フィードバック
「フィードバックとは、ある結果が元の原因に影響をあたえ、それによってまた結果が影響を受けるといった因果関係がサイクルのようになる状態」とのこと、つまり温室効果ガスが増えて温暖化する→温暖化により森林や海洋のCO2吸収量が減りますます温室効果ガスが増える→さらに温暖化し吸収量が減る、という悪循環が炭素循環フィードバックだ。

|

2007年11月25日 (日)

無買デー

 昨日(24日)は無買デー(Buy Nothing Day)1992年にカナダではじまり日本には1999年に上陸。現在は35カ国が参加する運動とのこと※。大量消費文化を見直すため、本当に必要なもの以外は何も買わないで過ごす。毎年11月の最後の土曜日に行っているそうだ。
 キャンドルナイトと似た運動だから、実践する人たちも重なりそう。
 私自身はキャンドルナイトの主旨には賛同するものの、わざわざキャンドルをつけるのはメンドーなので電気消して早く寝るようにしている。
 こういう運動は口コミで静かに広がるのがいい。PRチラシを大量にまいたりすると、それだけでウソっぽい…。
 無買デーがもっと定着して、24時間営業のコンピニもスーパーもお休みをとるといい…。最近は正月休みもないようだから。

◎今日の用語:無買デー 文中※をご参照ください。

|

都内のプラゴミ

「猫」さんから下記のような質問が届きました。

 「都内ではプラゴミを分別させていますが、リサイクルしている様子は、殆ど見受けられない様子です。一体何のためにしている分かりませんので、何処まで付き合ったものでしょうか?」

 都区内のプラゴミは、埋め立てからサーマルリサイクルへと大きく舵をきられているようですね。
 詳しくは下記サイトの「廃プラ焼却」のカテゴリでいろいろ紹介されていますので、そちらをご覧いただく方がよいかと思います。
http://blog.goo.ne.jp/wa8823

 ご質問ありがとうございました。

|

温暖化ガス 過去最高

 「世界気象機関(WMO)は23日、二酸化炭素など地球温暖化の原因となる温暖化ガスの平均濃度が、2006年に過去最高水準に達したと発表した」そうだ(日経 2007.11.24)。「CO2は最近、増加傾向が強まっている」とか。
 そういえば先月のBBCニュースで、海が吸収するCO2が減少しているという報道があったそうだ。90年代の半ばに比べ、2000年から2005年はCO2の吸収量が半分になったとのこと。
 それでなくとも海洋や森林が吸収するCO2は、人間が出す量の半分以下。温暖化するわけだー。
 温暖化の影響も大きいといわれている干ばつや塩害などで、農地に大きな被害のでているオーストラリアでは、京都議定書の批准を公約にした労働党が大勝。
 オーストラリアの選挙民は賢かった!

◎今日の用語:塩害
地中の塩分が、灌漑や干ばつ、森林伐採などによって地表にでてくることでおこる。塩害がすすむと農地を放棄せざるをえず農業に打撃を与える。生態系への影響も大きい。

|

2007年11月24日 (土)

パブリックコメント募集中

 グリーン購入法の基準の見直し案についてのパブリックコメントの募集が始まった。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9074

 今回の見直し案の特徴は(私の興味と理解の範囲で)、
1. 用紙の古紙配合率が下がったこと(これまで古紙100%だったコピー用紙が70%でもOKに、コピー用紙以外の情報用紙や印刷用紙が古紙70%から古紙40%でもOKになった)
2. 環境に配慮したバージンパルプやプラスチックなどについての基準が細かくなったこと
ではないかと思う。
 
 1の古紙配合率が下がったことは、昨今の古紙バッシングの匂いも感じられ、どうも気にいらない。中国の古紙引き取り価格の高騰で古紙輸出量がふえ、国内に古紙不足感が広がって以来、日本製紙などが古紙100%製品の見直しを始めたことから、急速に製紙会社の古紙利用率を上げようとする意欲が感じられなくなってきた。
 木材パルプ(クラフトパルプ)から紙を作る行程で、バイオ燃料(黒液)が利用でき化石燃料の使用を減らせることから、「再生紙は環境に悪い」などという、トンデモ極論まで飛び出す始末だ(さすがに製紙会社はそこまではいわないようだが…)。
 2に関してはより時代にマッチしたものにしようという姿勢が感じられ、もう少しつめてほしい部分はあるものの評価できる。
 とりわけバージンパルプの原料で、間伐材や端材、廃材以外の「環境に配慮された原料」に、森林認証材が加わったことはとってもgood!
 しかし、現状では森林認証といってもピンキリで、それをいっしょくたにするのは信じられないー。これではどこが「持続可能な森林」だかわからないようなユルイ基準の認証材までが紙になって、グリーン購入されてしまう。
 それを防ぐためにもやはり、グリーン購入法の基準は古紙70%以上をキープしていてほしい。
 中国がいつまでこんなに大量の古紙を買ってくれるかもわからないしね…。

 みなさんも、どしどしパブコメに応募してください!

◎今日の用語:グリーン購入法、パブリックコメント、黒液
グリーン購入法:「どうせ買うならグリーン購入」の頁を参照。
パブリックコメント:国などが国民の意見を政策に反映させるため、公(パブリック)にコメントを募集する手法。
黒液:木材パルプから作る紙は製造方法から大きく2種類に分けることができる。機械パルプと化学パルプ(ケミカルパルプ)だ。化学パルプの大部分を占めるのがクラフトパルプと呼ばれるもので、そのクラフトパルプを作る際、原料からセルロース(繊維)を取り出すとリグニンなどの樹脂分が残る。それを黒液として化石燃料の代替として利用することが最近では一般的。

|

2007年11月21日 (水)

「できるだけエコライフ」とは…?

日常のエコな話題をとりあげます。
日々の雑感や新聞記事などを題材に、
エコライフを提案♪
こんなテーマはどう?などの情報や記事についてのコメントなどありましたら、下記までおねがいします。
http://form1.fc2.com/form/?id=253079

☆トラックバックについてのお願い
○送信元記事にこのブログへのリンクが存在しない場合はトラックバックは受けつけません。
○商用はご遠慮ください。
 ※その他不適切だと思われるものは断りなく削除しますのでご了承お願いします。

|

2007年11月20日 (火)

カーボンオフセット年賀

 年賀状の注文ハガキが郵便受けに入っていた。「カーボンオフセット年賀」55円とのこと。
 カーボン(炭素)オフセット(打ち消す)で、自分の出したC02をCO2削減につながるような活動を経済的に支援することで相殺しようという取組(※)らしい。
 おりしも新聞に「京都元年迫る」の見出し。
 京都議定書では2008ー2012年度に1990年度比で6%削減しなければならないのに、2006年度は6.4%増えてしまったから12.4%も減らさないとダメとのこと。
 じゃあこの年賀状を買うことで、どんな活動が支えられるのだろうかと思って、日本郵便のホームページを調べてみた。寄付金分の5円を「クリーン開発メカニズム」をとおして途上国の持続可能な開発を支援する、それで減らしたCO2は日本のマイナス6%に加える、ということだが具体的なことは書いてない。
 5円分のCO2ってどのくらいかわからないけど、いい気持ちで正月を迎えるには高い出費ではないかも。でも、なんだかなぁー、お金で解決していい問題だとは思えないけど・・・いいのかなぁ?
 金さえ払えばCO2を出してもいいという話になりかねない…でも金も払わずCO2出し放題よりはるかにマシ?と考えればやはり意味のある取引なのかもね。

◎今日の用語:カーボンオフセット(文中※をご参照ください)

|

2007年11月18日 (日)

インフレは温暖化対策?

 今日の日経新聞に「インフレの芽、各国波及」の大見出し。いよいよインフレかー。原因は、「人口増加による需要増大を背景に、バイオ燃料ブームや投資マネーの流入」とのことらしい。
 ブッシュさんがバイオエタノール利用を奨励したらトウモロコシ価格が高騰。そのあおりで大豆や小麦も値上がりしーと価格上昇の連鎖はつづく…。
 日本ではこの連鎖、消費税率の引き上げにまでいってしまいそう。自民党の与謝野さんが「消費税なしでもやっていける、という人は物事を知らない」と発言。消費税引き上げは必至の様子だ。一体なん%になるのだろう?
 まさか、一律引き上げなんてことにはならないよねぇ?スウェーデンは25%なんてよくいわれてるけど、スウェーデンはモノによって消費税率が違うし、なんといっても社会福祉の国。消費税だけ一緒にしないでネ。
 新聞を読み進むと、「読者がオススメ 節約大作戦」の頁に。
 ある営業マンの昼食は自宅から持参の白飯と納豆、麦茶で昼食代を節約、とか、ペットボトルの代わりにマイ水筒を持参、その中身はスーパーの無料飲料水サービス、などなど庶民の涙ぐましい節約ぶりを紹介している。ティッシュは全部二つに切って使う、洋酒のビンにお湯を入れ自家製湯たんぽ…とあの手この手の自衛策。でも、これってとってもエコかも♪
 もしかして政府はわざと物価高騰を放置し、ついでに消費税も上げて、増え続ける家庭からの二酸化炭素を減らそうとしているのかなぁ?(珍しく好意的に深読み・・・)

◎今日の用語:バイオエタノール
 バイオマス(生物資源)で作られるエタノールのこと。ガソリンの代替として利用される。トウモロコシやサトウキビで作られる再生可能なエネルギーだが、食料と競合するため大きな問題も抱える。
 最近では、廃木材から作られるようになり、注目されている。
 バイオ燃料に関しては、<バイオ燃料は「エゴ」燃料?>の頁を参照。

| | トラックバック (0)

2007年11月15日 (木)

バイオ燃料は「エゴ」燃料?

 昨日テレビをつけたら、穀物価格の高騰について特集していた。高騰の原因は、
1. 新興国の需要の増大
2. バイオ燃料向けの増加
3. 投機マネーの流入
だそうだ。
 日本向け大豆価格の高騰については、これらに加えてまた別の原因があるとのこと。
 それは、健康志向の高まりで、トランス脂肪酸を含まない大豆を好むアメリカ人が増えたため、遺伝子組み換えのトランスファットフリー大豆の作付け面積が増え、日本向けになる非遺伝子組み換え大豆が減少しているのだそうだ。
 トランス脂肪酸が気になるなら、油っぽい食事をやめるとかマーガリンをバターに切り替えるとか他に対策があるだろうに…。私ならトランス脂肪酸より遺伝子組み換えの方がよほど怖い…と思うが、危険だと思うものは人によって違うのだろう。
 もっとわからないのは、バイオ燃料。大豆などの食料を燃料にすることが、なんでエコなんだろう?昔なら、食べ物を粗末にしてはいけません!と叱られるようなことが奨励されている感じがしてならない。たとえ、「植物は成長するときにCO2を吸収して茎などに蓄える、燃えるときそれが出て行くだけだからカーボンニュートラルでCO2排出量にカウントされない」※といわれても、やっぱりヘン…。
 そういえば、魚油もカウントされないと聞いたことがある。魚は植物性プランクトンを食べてどうとかこうとかーという説明を聞いたが、植物以上にチンプンカンプン。
 私に理解できるのは、大豆やトウモロコシを燃料にするせいで、食品価格が高騰し困っている人がたくさんいること、パーム油を燃料にするせいで、ますますパーム油の需要が増大し、パーム(アブラヤシ)のプランテーションを作るため熱帯林が破壊されていること、だ。
 こんなバイオ燃料なんてちっともエコじゃない、エゴだ!

◎今日の用語:バイオ燃料とカーボンニュートラル
バイオ燃料: バイオエタノールやバイオディーゼルなど、生物資源で作られる燃料のこと。
 バイオエタノールについては「インフレは温暖化対策?」の頁を参照。
 バイオディーゼルは軽油代替燃料で、日本では廃食油(捨てられる天ぷら油)で作られることが多いので、食料との競合はなくエコ燃料といえる。
カーボンニュートラル:文中※を参照。

| | トラックバック (0)

2007年11月13日 (火)

マイハシ、使用後は…?

 マイハシを持つのはいいが、使い終わったあとの始末がねぇーという話をよく聞く。汚れた箸をマイハシ入れに入れると汚れが付きそうだというのだ。
 入れ物が布製だと洗って乾かして…が面倒だから、箸箱を使うという人も多い。箸箱の欠点はかさばることと、カタカタ音をたてることだそうだ。
 すぐに洗面所で洗ってハンカチで拭くという人もいたが、少数派だろう。昔は使った箸を白湯やお茶ですすぎ、そのまま箸箱へ。すすいだあとの白湯やお茶は飲み干す、というのが当たり前だったようだが、今の世の中でそれはちょっとねぇ…。
 じゃあ、どうするのが一番いいのだろう?
 紙ナプキンで拭いてからしまうという人が一番多いのではないかと思う。紙ナプキンで包んだまま容器へーという人も多い。そういう人は紙ナプキンのない店では持参したティッシュペーパーを使うことになる。
 でも、割り箸リサイクルでは、割り箸一本からティッシュが1.2枚できるわけだから、マイハシを拭くためだけに紙を使うと資源の節約にならないし、割り箸の代わりにティッシュをゴミにするのももったいない。口を拭く紙ナプキンまたはティッシュで、まずマイハシを拭き、そのあと残ったきれいな部分で口を拭いてトータル一枚で済ます、というのがいいのかなぁ?
 私のマイハシ入れは、外側が三角形の布製。内側は筒状の簡単な布袋だ。箸を筒状の袋に入れ、それを三角の見た目のいい布に包んである。内側の袋は汚れた箸を洗うとき、サッと一緒に洗って布巾かけに引っかけておき、乾いたら箸をしまう。外側の三角の布は汚れないので滅多に洗わない。
 たかがマイハシ、されどマイハシ。
 今日も使い勝手を模索する日々が続くが、その割に外食のチャンスが少なく出番もこない。

今日の用語:割り箸リサイクル
 王子製紙がはじめた取り組み。割り箸を他の木材パルプ原料と一緒に紙にリサイクルする。
 王子製紙によると、割り箸10kg(約2500膳)からボックスティッシュ15箱できる。

|

2007年11月11日 (日)

中国で先天異常が急増!

 今日の新聞によると「中国では先天異常が急増」しているという。「生まれつき障害のある子供の出生率が2001年の一万人当たり104.9人から06年には145.5人に急増していた」(新潟日報 11.11)そうだ。特に、炭坑周辺での先天異常の出生率が高いそうで、環境汚染との関連性が強く示唆されているという。
 日本の急速な発展の陰に水俣病や四日市喘息、イタイイタイ病などがあったことを中国は知らないはずはないのに、そこから何も学ばなかったのだろうか?
 でも中国を非難はできない。日本も、チェルノブイリやスリーマイルから学ばず、CO2削減という口実のもと、原発を増やそうとしているのだから。
 そういえば最近、「CO2排出量」という面だけを強調して、環境を語る人が増えてきた気がする。「古紙よりピュアパルプで紙を作る方がCO2排出量は少ないから再生紙は環境に悪い」ということなどもその典型だろう。
 宣伝に惑わされず、自分で判断できるような力を身につけておかないと、グリーンウォッシュ(見せかけだけの環境配慮)※にもだまされそうだ。

◎今日の用語:グリーンウォッシュ(文中※を参照)

|

2007年11月 8日 (木)

塗り箸木地もガイコク製?!

 私がマイハシを持つようになったのは、
1. 中国製の割り箸が中国の森林を破壊している
2. 日本の森のために、日本の木でできた箸を使いたい
3. ゴミを減らしたい
という理由からだった。
でも、新聞を読んでいてガクゼン。「塗りばしに使う木地の輸入価格が上昇している」とのこと。「中国製割りばしの新規輸入が困難になり、自動食器洗い機に対応した塗りばしを採用する大手外食が増えている。ただ中国製塗りばし木地も資源保護策の余波で確保が難しくなってきた。輸入商社はインドネシア製やベトナム製へのシフトを進めている」(日経、11.3)のだそうだ。
 エ?エ?塗り箸って国産じゃあなかったの?日本では塗るだけで、木地は中国?そんなぁ!じゃあ、私のマイハシ理由のうち、3番だけ有効で、あとは無効?
 なんだかだまされてた気分…。「日本製」って書いてある箸は木地まで国産だとハナっから信じこんでいた。日本にはこんなに木があるのに、なんでわざわざ海外からもってくるの?(木も加工賃も安いからだろうけどー)
 箸も細かく原産国表示をしてほしい。
今度からマイハシ理由を聞かれたら、こういおう。
1. ゴミを減らしたい
2. 安全性(中国製割り箸から各種防かび剤や漂白剤・亜硫酸塩が検出。特に中国製竹箸から多く検出されている)←アエラ2007.9.17
3. 国内の産業保護(職人の技を絶やさぬため)
4. お気に入りだから
 3と4は割り箸にもあてはまるかも。先日泊まった奈良県吉野郡の大台ヶ原近くのホテルで出てきた割り箸は吉野杉の割り箸だった。とっても良い香りで、夕食、朝食、そして昼の弁当用と天そげや利休※などすべて少し形を変えて実にいい感じ。お弁当についていた割り箸は結局捨てずに持って帰り、家で洗って使い回している。香りが抜けるまで使い続けるつもり♪
 でも、私の入る食堂レベルでは滅多にこんな幸運にはありつけないから、やっぱりマイハシ持ち歩こうっと。

今日の用語:てんそげ(天削)、利休
 天そげ:上部(天)が斜めに切られている箸
 利休:両端にいくにつれて徐々に細くなっている箸

|

2007年11月 5日 (月)

どうせ買うならグリーン購入

 11月3日の日経新聞によると、ビックカメラでは省エネ家電を買うと1万円も割引くサービスを開始したそうだ。
 いいなぁ♪「どうせ買うなら省エネ製品にしよう」という消費者が増えるのは大歓迎。そうなれば、メーカーもますます省エネ製品の開発に力を注ぐだろう。ついでにノンフロン冷蔵庫とかの環境良品すべてを割引サービスの対象にしたらいいのにー。
 ノンフロンといえば、先日どこかのイベント会場でもらった環境省の冊子に「地球環境の保全のため、グリーン購入法適合製品やノンフロン製品であることを確認して購入しましょう」と書いてあり、冷蔵庫のイラストが載っていた。おもわず、冊子の発行日を確認してしまった。2007年9月!ノンフロン冷蔵庫の指導って、まだこのレベルなの?ノンフロン冷蔵庫が日本で発売されたのは、もう5年も前。そろそろ代替フロンの規制に乗り出してほしいヨ。フロンはオゾン層を破壊、代替フロンは強力な温室効果ガスだってわかっているのだから。
 メーカーにとって猶予期間は長い方がいいのかもしれないが、人類の未来にとっては短いに越したことはないはず。
 環境省の皆様、メーカーの都合より人類の都合を優先的に考えてください。代替フロンは先進国では2020年に全廃予定とか。日本は世界に先駆けて、2010年には禁止!なんてことになったらステキ!!

◎今日の用語:グリーン購入法 
 平成13年4月に施行された環境に負荷の少ない製品を選びましょうという法律。国等の機関にはグリーン購入を義務づけ、市町村や事業者、国民にもグリーン購入をすすめている。
 企業に環境負荷の少ない製品を作ってもらう上で、大きな役割をはたしている。わたしたちが価格だけでなく、「環境」を購入のチェックポイントに加えることで、企業にエコな商品開発をうながすことができる。

|

2007年11月 3日 (土)

循環型社会とリサイクル社会はちがうゾ!

 循環型社会とかしましいが、リサイクルばかりがすすめられている。3Rだの4Rだのといわれているが、進む政策は1Rのみ。容器包装リサイクル法、家電リサイクル法、食品リサイクル法、自動車リサイクル法、建設リサイクル法…。
 なぜだろう?おそらく一番企業にも消費者にもウケがいいからではなかろうか。
 企業にとっては、根本的な解決につながるような削減法はイタすぎる、消費者にとってもちょっと不便。だから評判が悪くなりそうな削減法案より、○○リサイクル法でお茶を濁すのだろうか?
 でも、ホントはみんなもう気が付いている。こんなことばっかりしていても、世の中ちっともよくならない、温暖化は進むばかりだ…と。
 デポジット法や自然エネルギー推進法、容器包装削減法、などなど画期的な法律、早くできないかなぁ!

◎今日の用語:デポジット
 預かり金のこと。ビールびんはデポジット制だから、ビールびんを酒屋さんに返すと代金として払っていた中から預かり金分の5円を返してくれる。
 一升びんはデポジット制ではなく、市場原理で動いているので、最近はびんを酒屋さんへ持って行ってもお金はもらえない(昔は5円とか10円の返金あり)。

| | トラックバック (0)

2007年11月 2日 (金)

やっぱりマイハシ!?

 もぅー、本当にイヤになる。割り箸はほとんど外国製だから、使い捨てはやめようといいやすかった。だって、1回使ってすぐゴミにするなんてあまりにもったいないし、何年もかかって大きくなった木をちょっと使ったくらいで捨ててしまうなんてあんまりだ。おりしも中国で大洪水が起こり、それが日本の割り箸のせいだ、イヤ違うという論争も起きた。
 だから、マイハシを持ち歩くことにした。
 でも、最近まわりの視線がチクチク痛い。「割り箸は日本の伝統的な食文化」とか「割り箸は日本の森を守っている」などと聞かされるからだ。
 確かに国産割り箸にはそういう面はあるだろう。吉野杉の端材で作った割り箸は、香りといい形状といい、お正月やハレの日にぴったりだ。端材だから、もともと捨てられる部分の有効利用だし、もし間伐材なら森を育てるのに一役かっているかもしれない。
 今は、間伐材割り箸が生協などでも売られ、若い人にもアピールしているらしい。アドバシという、広告付きの間伐材割り箸※もあり学園祭などでも採用されているそうだ。日本と外国の割り箸の価格差を広告費でまかない、外国の森を皆伐して作った環境破壊型の割り箸の代わりに、日本の森を守るため間伐材で作った割り箸を買ってもらおうという賢い試みだ。
 この広告を載せた割り箸袋の紙は、どういう紙だろうか?割り箸が国産なら、袋の紙も国産だろうと仮定して、では紙の原料は?再生紙ではないだろうから、おそらく木材パルプ100%。ということは、原料の8割は外国産。これも割り箸を使う度にゴミにするのだろうか?それとも古紙回収にまわす?
 箸袋を古紙回収に回すとして、じゃあ使った割り箸はゴミにする…?いくらカーボンニュートラルとはいっても、やっぱり燃やすとCO2がでるから割り箸リサイクルにまわすとしよう。ここから一番近いリサイクル工場は…そうそう王子製紙の春日井工場!遠いなぁ、200キロもあるよ。輸送中に出るCO2は???
 あぁーめんどくさい!!やっぱりマイハシ持ち歩こうっとー。

◎今日の用語:アドバシ(文中※を参照)

| | トラックバック (1)

トップページ | 2007年12月 »