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2007年11月24日 (土)

パブリックコメント募集中

 グリーン購入法の基準の見直し案についてのパブリックコメントの募集が始まった。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9074

 今回の見直し案の特徴は(私の興味と理解の範囲で)、
1. 用紙の古紙配合率が下がったこと(これまで古紙100%だったコピー用紙が70%でもOKに、コピー用紙以外の情報用紙や印刷用紙が古紙70%から古紙40%でもOKになった)
2. 環境に配慮したバージンパルプやプラスチックなどについての基準が細かくなったこと
ではないかと思う。
 
 1の古紙配合率が下がったことは、昨今の古紙バッシングの匂いも感じられ、どうも気にいらない。中国の古紙引き取り価格の高騰で古紙輸出量がふえ、国内に古紙不足感が広がって以来、日本製紙などが古紙100%製品の見直しを始めたことから、急速に製紙会社の古紙利用率を上げようとする意欲が感じられなくなってきた。
 木材パルプ(クラフトパルプ)から紙を作る行程で、バイオ燃料(黒液)が利用でき化石燃料の使用を減らせることから、「再生紙は環境に悪い」などという、トンデモ極論まで飛び出す始末だ(さすがに製紙会社はそこまではいわないようだが…)。
 2に関してはより時代にマッチしたものにしようという姿勢が感じられ、もう少しつめてほしい部分はあるものの評価できる。
 とりわけバージンパルプの原料で、間伐材や端材、廃材以外の「環境に配慮された原料」に、森林認証材が加わったことはとってもgood!
 しかし、現状では森林認証といってもピンキリで、それをいっしょくたにするのは信じられないー。これではどこが「持続可能な森林」だかわからないようなユルイ基準の認証材までが紙になって、グリーン購入されてしまう。
 それを防ぐためにもやはり、グリーン購入法の基準は古紙70%以上をキープしていてほしい。
 中国がいつまでこんなに大量の古紙を買ってくれるかもわからないしね…。

 みなさんも、どしどしパブコメに応募してください!

◎今日の用語:グリーン購入法、パブリックコメント、黒液
グリーン購入法:「どうせ買うならグリーン購入」の頁を参照。
パブリックコメント:国などが国民の意見を政策に反映させるため、公(パブリック)にコメントを募集する手法。
黒液:木材パルプから作る紙は製造方法から大きく2種類に分けることができる。機械パルプと化学パルプ(ケミカルパルプ)だ。化学パルプの大部分を占めるのがクラフトパルプと呼ばれるもので、そのクラフトパルプを作る際、原料からセルロース(繊維)を取り出すとリグニンなどの樹脂分が残る。それを黒液として化石燃料の代替として利用することが最近では一般的。

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