パーム油とヤシ油は違うの?
「私には、ヤシ油とパーム油の区別が付きません。ヤシとパームって同じ植物じゃないの?何でパームだけ環境に悪いの?」という質問が届きました。
確かにわかりづらいですね。化粧品や洗剤でも、時々間違って(わざと?)標記しているのではないかと思うものを見かけます。
一般にヤシ油はココヤシの実であるココナッツからとれる油で、昔からマレーシアなどでは住民が庭先で栽培しているものです。これは何の問題もありません。
問題は、パームオイルとかパーム油といわれるもので、これは熱帯林を破壊して作った大規模プランテーションで栽培されるアブラヤシの油です。多くの洗剤や化粧品、お菓子、マーガリンなどの原料として使用され、最近ではバイオ燃料の原料として増産されています。
植物性油脂とだけ書かれているものは、たいていこのアブラヤシの油脂です。
熱帯林破壊を防ぐため、また泥炭湿地帯からのCO2排出を防ぐために、できるだけパームオイルは避け、米ぬか油や大豆油、なたね油、ヤシ油等を使ったものを選んでいただければと思います。
お問い合せ、ありがとうございました。
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