« 核燃料税?東電が新潟県へ30億円カンパ | トップページ | ペットボトル講座 »

2007年12月10日 (月)

NHKでも放映 熱帯林を破壊するバイオ燃料

 今日(12/10)、クローズアップ現代で「森林破壊を防げ 地球温暖化」を放送した。
 バイオ燃料のためのアブラヤシ開発が熱帯林を破壊、破壊した熱帯林跡(泥炭地)から大量のCO2が放出、というここでも何度か取り上げたテーマだ。
 番組内で、インタビューに答えたインドネシア林業省次官が「環境も大事だが、我々にとっては開発が大事」と正直な思いを語っていた。森林を開発せずともトクをするシステムを作らなければ、とNHKの国谷裕子さん。確かに熱帯林を保全しているだけで途上国に十分なお金が入れば、破壊は止まるだろう。
 しかし、現状は苛酷だ。
 これまでゴムや蚊取り線香の原料を熱帯林から収穫し、森とともに生きていた住民が開発のため森を失い、生活のために国立公園内での違法伐採に手を染める。
 住民に植林してもらうことでお金を貸し付け、植林がうまくいけば借りたお金の返済を免除するというNGOが1つあるということがせめてもの救いだ。
 欲をいえばもっとほりさげてほしかったが、それでもNHKでとりあげた意義は大きい。
 次回はぜひ、日本の大手銀行や信託会社の投資マネーもプランテーション開発の資金源になっていること、バイオ燃料だけでなく洗剤や食品などにもアブラヤシ(パームオイル)が使われていることなどもとりあげてほしい。
 そして、アブラヤシ事業には投資しない、少しでもパームオイルの使用量を減らす、それが熱帯林保護と温暖化防止につながることを視聴者へ伝えなければ森林破壊はとまらないだろう。

◎今日の用語:バイオ燃料
「バイオ燃料は「エゴ」燃料?」をご参照ください。

|

« 核燃料税?東電が新潟県へ30億円カンパ | トップページ | ペットボトル講座 »

CO2(温暖化)」カテゴリの記事

バイオ燃料」カテゴリの記事

森林」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: NHKでも放映 熱帯林を破壊するバイオ燃料:

« 核燃料税?東電が新潟県へ30億円カンパ | トップページ | ペットボトル講座 »