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2007年12月26日 (水)

信じられない!松山市議会・・

 地球環境もジェンダーの問題も弱者が真っ先に被害を受けるという点で共通している。12月17日、愛媛県松山市議会でジェンダーフリーバッシングの請願が賛成多数で承認されたそうだ。
 請願事項は、「子どもを健全に育成する上で、乳幼児期に母親の役割が重要であることに配慮すること」「性教育は社会の良識に配慮し、子どもの発達段階に応じて行うこと」「家族と家庭を重視すること」「専業主婦の社会的貢献を評価し、支援すること」などなど。ユニークなのは、「松山市はジェンダー学あるいは女性学の学習あるいは研究を奨励しないこと」だ。
 この男女共同参画時代に、時代錯誤なこの請願が採択されたことが信じられない。請願者はおそらく、「専業主婦」や「母親」の役割を重視しているつもりでいて、実は多くの女性を苦しめているのがこの種の固定観念であるということがわからないのだろう。
 「乳幼児期に母親の役割が重要」であるというならば、乳幼児の世話を終えた母親が復職できる環境が市内の事業所にあるか調べてほしい。復職の環境を整えるでもなく、また働きながら男女が子育てできる環境を整備するでもなく、ヤレ母親が必要だの専業主婦を評価するだのと軽々しくいってほしくない。
 ジェンダーフリーを攻撃するなら、まず松山市男女共同参画推進センターでジェンダーを学んでからしたらいい。

◎ 今日の用語:ジェンダージェンダーフリー
生物学的性別(sex)に対して、ジェンダーは社会的性別。ジェンダーフリーは、性別による固定的な役割を押しつけられるのではなく、各人が個性にあわせて自由な選択ができるようにしようという思想。

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