環境税の一般財源化はゴメンだ!
環境税に対して、下記のご意見をいただきました。
「エネルギー課税は、現行税制下でも有ります。特にガソリンは酷く、100%上乗せ?の暫定税率に加え、消費税の二重課税です。軽油は二重課税が無いだけマシですが、かなり重課と思います。電気やガスへの課税は、大したレートでは無いと思いましたが、このレベルではどさくさ紛れの「掠め取り」程度でしょうか?目的税化は無駄遣いの温床ですが、一般財源化したら、なおさらドブに捨てるようなものですね。」
そうですね。確かに環境税をすべて一般財源化されるのではかないませんね。
静岡空港のような不要な地方空港を作らせるための助成金や高速道路建設に使われるのでは本末転倒です。やはり環境税は環境対策に使ってもらわないと困ります(ガソリンなどのようにこれまでも課税していたものはその税収との兼ね合いもありますが)。
ガソリンの課税に関しては海外でもいろいろ変わってきているようです。
スウェーデンは1929年にガソリンにエネルギー税が課せられ、1937年に軽油に課税されるようになったそうです。その頃は単なる国の財源としての課税だったようですが、1990年代に入ってから環境の視点にたった(資源の配分とか消費に影響を与えるなど)規制税としての役割に代わり、二酸化炭素税と硫黄税という形に変わってきました。
今回のガソリンの値上げにより、道路に車が少し減ったような気がします。もしマイカーをもつ人が減れば公共交通も充実させざるをえなくなり、老人にもやさしい社会が実現しそうです。
「環境税は有効でない」という人もいますが、消費の抑制効果だけでなく、長い目でみてガソリンや電気が高くなれば省エネ技術も進むでしょうし、自然エネルギーへの促進にもつながります。ぜひ「環境税」の導入を実現させたいです。
ご意見、ありがとうございました!
◎今日の用語:環境税
「環境税も導入できずにー」の頁をご参照ください。
http://dekirueco.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_5c88.html
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