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2008年1月

2008年1月26日 (土)

製紙業界団体 約7割が偽装

 日本製紙連合会に加盟する製紙会社38社のうち、コピー用紙や印刷用紙を作るメーカー24社中17社が「エコ偽装」していたという。
 理由は「営業は注文を受けてしまったが技術的にできなかった」「古紙輸出による古紙不足」「コンプライアンスチェックが機能しなかった」など。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3763709.html

 どれも納得できる理由ではない。
 輸出による古紙不足とはいえ、中国の古紙買取価格より高いお金を払ったとしても木材パルプより高いことはあまり考えられないから、古紙の買取価格を上げ必要な古紙を入手すべきだったし、それができないのなら注文を何年も受け続けるべきではなかった。そもそも日本製紙が偽装をはじめた頃は、まだ今ほど古紙価格が高騰していなかったはず(と思って古紙価格を調べたら、何のことはない。古紙価格は1980年からひたすら2002年まで下がり続け、2003年から回復傾向にあるもののそれでも今の価格は1980年に比べたら「暴落」といっても良い価格だ)。
 「古紙不足」にいたっては、古紙輸出が本格化した2000年以降に偽装したのならともかく、古紙が余って困っていた1996年から2002年頃もひたすら「偽装」していたのでは、「古紙不足」などまるで三歳の子どもの言い訳にしか聞こえない。
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/data/kakaku.htm
http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/archive/h19com_02/ref01.pdf

 古紙配合率の高い印刷用紙などの製造が技術的にムリというなら、なぜ「古紙は化石燃料由来のCO2発生量が多く環境に悪い」などと喧伝し、グリーン購入法の基準案を今になって変更させようとしたのか?日本製紙の工場内で発生するCO2排出量のデータも他社のデータに比べて著しく古紙に不利な結果になっていたが、それも偽装だったのではないか?
 「コンプライアンスチェックが〜」というのは営業畑と技術畑との統制がとれていかなかった、ということをいいたいのだろうか?だとしたら、会社ぐるみの偽装であることは明白でヘタな弁解だ。
 要するに一連の「エコ偽装」の原因は、製紙業界の倫理観の不足、環境軽視の姿勢が原因であると断罪されても仕方がない。
 マスコミには、この機会に古紙以外の偽装(バージンパルプ原料の出所など)も追求してもらいたい。
 

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古紙ゼロの「再生紙」はがき 

 日本郵政グループの郵便事業会社の調査結果によると、再生紙はがき全7種のうち、3種類(絵入りはがき、通常はがき、年賀はがき)で古紙がまったく入っていないものがあったそうだ。古紙配合率ゼロのはがきを納入していたのは日本製紙と大王製紙。
 再生紙はがきの古紙配合率は最大で20.1%だった。当面の措置として、今後印刷する再生紙はがきから「再生紙」の表記を削除するとのこと。
 また、日本郵政は製紙会社の技術で可能な古紙配合率については専門家を入れた研究会を設けて検討する。研究会では郵便区分機での読み取りが可能は品質を保持したまま、古紙配合率をどのくらいまで高められるかなどを検証するとのこと。検証がでるまでは製紙会社との契約でも「古紙配合率40%」をやめ「品質確保上問題がない範囲で古紙を極力多く配合」に変える。

 まさか古紙ゼロの「再生紙」はがきがあったとはー。日本製紙はグリーン購入法の基準が「努力目標」だと思っていたといいわけしているが、再生紙はがきの「再生紙」も努力目標だと思っていたのだろうか?
 偽装をしていた製紙会社との取引を中止すれば、はがきが発行できなくなるため取引を続けるそうだが、古紙ゼロの2社ともこのまま取引を続ける気なのだろうか?

 偽装も「みんなでやれば怖くない」?!
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2008012502082172.html
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080124AT1D240C924012008.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080124-OYT1T00569.htm
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080124k0000e040024000c.html

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2008年1月24日 (木)

古紙だけでなく、バージンパルプも偽装?!

 1月23日、古紙団体と森林団体の合同記者会見が行われた。「エコ偽装」は古紙だけでなく、バージンパルプでも行われているといっても過言ではないようだ。
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/pdf/20080123.pdf

 グリーン購入法対象の印刷用紙は、古紙70%以上であること、使用するバージンパルプは伐採された国の法令にてらして合法であること、という基準がもうけられている。「合法」というきわめて緩い基準だが、まぁ30%だからいいやーと甘く考えていた。
 しかし実は30%どころではなかったことが今回発覚した。オマケに私たちがこれまで古紙100%と信じて使っていたコピー用紙も実はバージンパルプ入り。
 そのバージンパルプはタスマニアの原生林を破壊して作った可能性がある。
http://www.rainbow.gr.jp/wood/

 私たちにできることはできるだけ古紙配合率の高い再生紙を使うこと、タスマニアやインドネシア、中国など基準の甘い国からの木を使った紙を避けること・・などいろいろありそうだ。
 食品だけでなく、紙も原産国表示をぜひしてほしい。

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「エコマーク」も調査にのりだす

 今日(2008.1.24)の日経新聞によると、エコマーク制度を運営する(財)日本環境協会は23日、再生紙への古紙配合率の偽装で、認定基準に適合しない製品はラベルの使用契約を解除するなどの対応策を発表したとのこと。印刷用紙やノート用紙など全認定製品の配合率を調査中で、もし不正がわかればエコマーク使用契約を解除するそうだ。
 また、エコマーク事務局では、偽装を認めた製紙会社の認定商品を調査が完了するまでホームページへの掲載を見合わせている。
http://www.ecomark.jp/pdf/info08-0117NP.pdf
http://www.ecomark.jp/pdf/info08-0123miawase-2.pdf

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2008年1月19日 (土)

中国でレジ袋の無料配布中止

 中国では6月からレジ袋の無料配布を中止するそうだ。レジ袋だけでなく、鉄道や航空機、観光地でもポリ袋提供が禁止され、違反すると企業名の公表や罰金などが課せられるとのこと。また、厚さ0.025ミリ以下の超薄型ポリ袋の生産は中止とのこと。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008011002078342.html

 超薄型ポリ袋って、スーパーなどに置いてある野菜などを入れる小袋のこと?確かになくてもすみそうだ。濡れた傘を入れる傘袋も対象になるかもー。過剰なサービスが野放し状態で、ゴミが増える一方の日本も見習うべきだと思う。
 いずれにしても日本はいつまでマイバッグキャンペーンなどでお茶を濁しているつもりだろう?

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再生紙偽装を検証する

 なぜこのような偽装が起きたのかー。
 もともと、「怪しい」とはいわれていた。古紙率が高いのに、品質が純パルプ並みによく、しかも価格もこなれてきていたからだ。おまけに上質古紙が中国へ流れ、古紙回収率は高くても国内に残る古紙は以前と数量は変わっていないが品質は落ちていたはず。おまけに古紙配合率の高い(表示上は)製品が増えてきていたにもかかわらず、古紙利用率はそれ程上がっていなかった。
 おかしいねぇ、ホントかな?といいつつ、素人には検証する術もなく手をこまねいていたところ今回の偽装発覚。やっぱりねーというのが多くの傍観者の感想だろう。
 「再生紙」はもっと白色度を落とし、多少のチリも覚悟しなければ値段は高くなって当然だ。
 製紙会社が安易に偽装に走った理由の1つは、「再生紙」という付加価値を理解できていなかったからではなかろうか。
 もともと再生紙というのは低質で安い紙を意味していた。ガサが大きく裏うつりする、その上脱墨もれがチリのように散らばっている。色も悪いので、わざわざ黄色や緑色をかけ漫画本の原紙にしている場合もある(印刷せんか紙)。
 「環境」が取りざたされる前は、メーカーは古紙が入っていることをあえていわずに、でも安くあげるために古紙を使った。
 製紙会社にとって、古紙をたくさん使った(=品質の悪い)再生紙を「バージンパルプ100%」と表示するのは悪いが、木材パルプをたくさん使った(=品質の良い)製品を再生紙と表示するのはそれ程悪いことだと思わなかった可能性がある。
 卑近な例で恐縮だが、精肉店で豚ひき肉を買った時、ひいてある豚肉が少し足りなかったことがあった。精肉店は私に笑顔で「代わりに牛を足しておきました」と言った。精肉店にとって値段の高い牛肉を豚肉の代わりに入れたのだからサービスのつもりだったようだが、狂牛病が発生していらい、牛肉を食べないようにしていた私は二度とその精肉店には行かなくなった。
 製紙会社の偽装感覚はこの精肉店の感覚と近いものがあるような気がしてならない。
 技術の進歩で、再生紙でも品質の良いものができるようにはなったが、純パルプ紙同様の品質のものを作ろうとするとどうしても高くなる。
 紙職人が「品質」を重視したいのは当然で、経営者がコストを抑えたいのも当然の心理。この2者の気持ちを優先させた結果が今回の偽装であり、おかげで消費者の気持ちが置き去りにされてしまったのではないだろうか。

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2008年1月18日 (金)

グリーン購入法対象も偽装、エコマークは大丈夫?

 ついに大手製紙会社5社すべてがはがき以外でも再生紙偽装していたことを認めた。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-18X446.html?C=S

http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200801180146.html

 これらを受けてGPN(グリーン購入ネットワーク)が対応をまとめた。
http://www.gpn.jp/kinkyu/GPNseimei-80117.pdf
 GPNはエコマークの日本環境協会同様、環境省の外郭団体で、グリーン購入法とはまた少し違った基準で「エコ商品ねっと」をつくっているが、しばらく「紙」部分の公開を中止するらしい。

 政府はグリーン購入法対象製品である古紙100%のコピー用紙や古紙70%の印刷用紙を偽装し納品していた会社とは取引をしばらく停止するとのこと。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008011801000662.html

 グリーン購入法の紙も偽装するくらいだから、エコマーク商品も偽装していたのだろう。エコ商品を選ぶ上でもっとも信頼の置けるマークの1つだと思っていたが、考えてみれば日本環境協会はエコマークの不正使用・無断使用の調査はやっているがあくまでも書類上の審査で、紙を検査機関に出して本当に古紙配合率が守られているかまでのチェックはしていない。
 今回の日本製紙の内部告発がなかったら、紙製品の不正はずっと発覚することなく、この先グリーン購入法適合商品として古紙の代わりに使われるであろう認証林からの原料や間伐材も(しばらくは凍結されるようだが)、本当にそうなのかは検証されずに「表示」だけが先行していた可能性がある。
 今回の偽装発覚は、製紙業界に消費者が食品表示並の関心を「再生紙表示」にも持っていることをわからせ、環境対応商品を作る責任と自覚をもってもらうためにはとてもよかったと思う。

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王子製紙もコピー用紙を偽装

 次々と再生紙偽装が明るみにでている。年賀はがきにいたっては、納入メーカー全社(北越、三菱、大王、王子)が古紙40%を守っていなかったとのこと。
http://www.asahi.com/national/update/0116/TKY200801160395.html

 はがき以外の紙も例外ではなかった。業界最大手の王子製紙もコピー用紙を偽装していたことを認めたという。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008011701000914.html

 これらを受けて、環境省は業界の要請で見直しを決めていたグリーン購入法の古紙基準を下げることを当面延期することに決めたそうだ。
http://mainichi.jp/select/science/news/20080118k0000m020127000c.html

 グリーン購入法の見直し案では、古紙配合率を30%下げ代わりに間伐材などを入れるということだったが、このままでは間伐材が本当に使われるかどうかも怪しい。安い天然林からの輸入チップを使ったとしても、製品を見ただけではわからないし、もしまた偽装が発覚したとしても罰則規定もないのでは消費者としては納得いかない。
 一番心配なのは、これを機に古紙配合率の低い紙製品が増えてしまうこと。偽装よりハナっから基準を下げておく方がマシという意識が業界や環境省に蔓延するとしたら、古紙配合率の高い製品を作る技術は廃れてしまう。

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2008年1月17日 (木)

製紙大手すべてが再生紙偽装?!

 今日(2008.1.16)の報道ステーションによると、
---------
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

[経済] 「再生紙はがき、製紙会社すべてが偽装」

製紙業界大手の「日本製紙」が、再生紙として製造している年賀はがきの古紙の配合比率を偽っていた問題で、印刷会社から発注を受けていた製紙会社すべてで偽装が行われていたことがわかった。偽装を行っていたのは日本製紙のほか、王子製紙、大王製紙、三菱製紙、北越製紙で、偽装の枚数は合わせて40億枚に上る。偽装は1995年から続いていて、日本郵政と製紙会社では古紙の配合比率を40%で契約していたが、実際の配合比率は1〜5%で、最大でも20%しか配合されていなかった。また日本製紙は16日、「古紙100%」と表示していたコピー用紙でも、実際には平均で11%しか配合されていなかったことを明らかにした。日本製紙の中村雅知社長は、夕方に行われた記者会見で、責任をとって辞任する意向を示した。

 日本製紙はコピー用紙やノート、封筒も偽装していたそうだ。
http://www.asahi.com/national/update/0116/TKY200801160221.html

 他の製紙会社も日本製紙同様、コピー用紙やノートなども偽装しているのだろうか?「品質を優先」など聞こえはいいが、再生紙を買う消費者は製品に一点の脱墨もれもあってはならないなどとは思っていない。クレームをおそれ、過剰品質の製品を製造し、その結果が「再生紙偽装」だったのだろうか?それとも単に中国への輸出で価格が高騰し入手しにくくなった古紙を使う手間を省きたかったのだろうか?
 こんな倫理感では、「植林木」や「間伐材」をうたっている紙製品だって、本当かどうかアヤシイ。

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2008年1月13日 (日)

再生紙偽装のおかげ?コピー用紙古紙100%

 結局、年賀状のほとんどは純パルプだったようだ。今回「再生紙偽装」が発覚した日本製紙は、年賀葉書用の紙の8割を作っていたとのこと。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080110ddm012040015000c.html

 今回の偽装問題の影響で、このブログでも紹介した昨年暮れのグリーン購入法の情報用紙と印刷用紙のパブコメの見直し案が延期になった。おかげでまだしばらくは、役所などで使われるコピー用紙の古紙配合率は100%、印刷用紙は古紙70%のまま。これって「怪我の功名」かも?
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080113i202.htm?from=main2

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20080113i202-yol.html

 (でも、グリーン購入法で決められている古紙配合率が本当に守られているかどうか、心配・・・)2008.1.13

--------(後日付記)---------
 グリーン購入法の対象商品も古紙配合率が守られていなかったことが後日発覚。
○守っていなかったと回答した会社は以下の13社。
王子特殊紙、紀州製紙、大王製紙、大興製紙、中越パルプ工業、特種東海ホールディングス、日本製紙、日本大昭和板紙、北越製紙、丸住製紙、三島製紙、三菱製紙、リンテック
 一応、王子製紙はグリーン購入法は守っていたようで、少し安心した。(2008.2.4)

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2008年1月12日 (土)

違法材の学習机

 FoEによると、違法材を使った学習机がたくさん売られているそうだ。主要メーカーの製品は中国製が多く、原料に使われている木はロシア産のナラ材やタモ材で違法伐採のリスクが高いとのこと。
 「国産」表示されていても、違法伐採された海外の木材を輸入し、日本で組み立てているだけということも多いそうだ。せっかく買うのだから国内の木で作った机を買って、せっかくの新入学にミソをつけないようにしたい。
 学習机をお子さんやお孫さんにプレゼントしようと思っている人は下記のウェブサイトが参考になります。
http://www.foejapan.org/forest/ihouzai/

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2008年1月 9日 (水)

続・古紙1%でも再生紙?

 40%とされていた再生紙年賀はがきに、実は古紙が1ー5%しか入っていなかった件で、経済産業省が調査に乗り出したとのこと。
 日本郵政は日本製紙に対して損害賠償を求めることも検討し始めたそうだ。
http://news.tbs.co.jp/20080109/newseye/tbs_newseye3750770.html
 
 ハガキは郵便番号をバーコードで読み取るので、古紙が多すぎると読み取りにくくなるといわれてはいるが、古紙配合率40%はそれほど古紙が多いわけではない。中国へ大量の上質古紙が輸出され、国内でこれまでのように安く入手しにくくなったのはわかるが、それでもわざわざ「再生紙」をうたったものに古紙をほとんど入れないのは「偽装」といわざるをえない。
 日本製紙はタスマニアの天然林からのチップを輸入しているとも聞いている。天然林からのチップを人工林からのチップに全面的に変更することも含めて、ぜひこの機会にもっと「環境」について考えてもらいたい。
 

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2008年1月 8日 (火)

古紙1%でも再生紙?!

 今日(2008.1.8)のTBS「ニュース23」で再生紙年賀ハガキに実は古紙が1%しか配合されていなかったことが暴露された。
 作った日本製紙は「品質を優先させた」とのこと。でもこれってサギ!
 遺伝子組み換え食品の表示だって、混入が5%以内であれば「遺伝子組換えでない」と表示しているのに、再生紙は古紙1%でもリッパに「再生紙」表示?
 環境派市民をあざむいているとしか思えない。日本郵便にはしっかり調査してもらいたい。

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排出権購入で「カモにされる日本」

 朝日新聞社の調査によると、地球温暖化を心配している人は9割もいるそうだ。
http://www.asahi.com/life/update/0106/TKY200801060148.html
 家庭からのCO2排出量が増えていることを考えると、とても本当とは思えない数字。心配しながらも何もしていない人が多いということ?きっとそういう人は、「いずれ国がなんとかしてくれる」とか「カネで解決できる」とでも思っているのだろう。
 確かに、京都議定書はカネを積み上げれば達成できるかもしれない(でもこれって税金!)。同紙によると日本はCO2排出権の大口の買い手と目され、購入をめぐってカモにされるそうだ(2008.1.3 朝日新聞)。
 環境税もデポジット制も導入しない政府と、ペットボトルもレジ袋も使い放題の国民…、カモにされるのも仕方ないかもしれないが、地球温暖化はお金では止められない。

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ついに「プラスチック製割り箸」登場!

 年末に八ヶ岳パーキングエリアで食事をした。箸立てにプラスチック製のお箸。ついにこういう店まで割り箸をやめて、洗うことにしたのねぇ、と感動しつつ箸立てに貼ってある表示を読んだ。
 環境:森林保護
 衛生:食品グレード工場
 安全:防カビ漂白剤等不使用071229_1044021_2
と書かれており、使い終わった箸はリサイクルされ他のプラスチック製品に生まれ変わる由。
 プラスチック箸屋さんが使用後の箸を引き取って、マテリアルリサイクルするのだろうか?そこまでするならレンタルおしぼりのように洗ってまた貸し出した方がマシ…、でもそうすると「割り箸」が既に割られているから割り箸ではなく、単なる箸になるのがダメなのか?071229_104401_2
 環境問題にマジメに取り組もうという姿勢は立派だけど、「森林保護」と書くなら国産材の割り箸に変えたらいいのにー。
 でもこのお店で食器と一緒に洗うのではなぜダメなの?お箸の使い回しは衛生的でないと嫌がる人がいると以前聞いたことがあるけど、そういう人は洋食レストランへ行ったらどうするのだろうか?まさか使い捨てのフォークやスプーンを借りる?!

 日本人の異常な潔癖性がついにこんなものまで生み出した、CO2削減の道は遠いかもー?

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2008年1月 3日 (木)

浜岡原発は大丈夫?

 元旦のブログ「柏崎原発 断層権威の警告無視」に関して下記のご感想とご質問をいただきました。ありがとうございます。
 浜岡原発の1・2号機についてご存知の方がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願いします。

 「原発の設置に関する審査は「いかにも」ですね。まあ常識的な感覚と手法では、あのような危険で、人類が対応出来ないのではないか?と思えるほどの長期にわたり厄介なモノを建てるのは不可能でしょう。さて、日本一、いや世界一危険な立地の原発と言えば、名古屋の電力会社が建てた「ハマオカ」ではないかと思うのですが、柏崎の事故の後「つぎはぎ」みたいな説明しているようです。でも、対応策や安全の根拠説明の中に1・2号機についての言及が無いみたいですけど、誰か聞いていますか?(よく調べてはいません)別に全部揃って壊れなくても、1機で充分な死者が出ると思いますが。」

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京都元年に思う「省エネ」

 今年の抱負は「省エネ」。
 京都議定書の実際のカウントは日本の場合4月からだとは思いますが、今年は気を引き締めて私も「省エネ」に励みたいと思っています。
 でも「スローライフ」や「スローフード」を実践しようと田舎暮らしをはじめた人の話では、フツウの都会暮らしに比べてやることが多くなって逆に忙しくなったとのこと。同様に、地球環境的に「省エネ」しようと思うと、自分自身のエネルギー消費量は増えるかも?
 ガンバリすぎて疲れてすぐやめてしまわないよう、細く長くみんなで続けていきたいですね!
 持続可能な省エネ術…たとえば、
1.ペットボトルを買うかわりに水筒を持参する
2.マイバックを持参しレジ袋を断る
3.トイレットペーパーは再生紙のシングルに
4.ティッシュを布巾代わりに使わない
5.ハンカチ持参でペーパータオルの使用をやめる
6.暖房便座のふたをしめる
7.お風呂は2日に1度に
8.車の使用をちょっと減らしてみる
…などは誰でもカンタン!
 自分にできること、やりやすいことからはじめましょう!!!

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あけましておめでとうございます

 昨年お世話になった方、ありがとうございました。
 今年も引き続き、ご意見や情報をどうぞよろしくお願いいたします。
 今年はじめての方もありがとうございます。
 これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 


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2008年1月 1日 (火)

柏崎原発「断層権威の警告無視」

 元旦の新潟日報。「断層権威の警告無視」の大見出しが一面トップに踊る。もともと保守的で穏和なローカル紙だが、新潟県民の疑問と怒りに応えている。
 「国は1977年、専門家による安全審査の審議を経て1号機の設置を許可した」はずだが、実は断層の安全性に疑問を呈した学者が意見を無視され「そういうことなら辞めさせていただきます」と辞任していたとのこと。
 国は地震後「当時としては最高峰の学者が持つ知見で評価した」と弁明しているが、審議会の審議の前に「原発設置許可」が決まっていたことは明白。柏崎原発以外の原発の安全性もその程度の「審議」で決められているとしたら本当に怖い。

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