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2008年1月19日 (土)

再生紙偽装を検証する

 なぜこのような偽装が起きたのかー。
 もともと、「怪しい」とはいわれていた。古紙率が高いのに、品質が純パルプ並みによく、しかも価格もこなれてきていたからだ。おまけに上質古紙が中国へ流れ、古紙回収率は高くても国内に残る古紙は以前と数量は変わっていないが品質は落ちていたはず。おまけに古紙配合率の高い(表示上は)製品が増えてきていたにもかかわらず、古紙利用率はそれ程上がっていなかった。
 おかしいねぇ、ホントかな?といいつつ、素人には検証する術もなく手をこまねいていたところ今回の偽装発覚。やっぱりねーというのが多くの傍観者の感想だろう。
 「再生紙」はもっと白色度を落とし、多少のチリも覚悟しなければ値段は高くなって当然だ。
 製紙会社が安易に偽装に走った理由の1つは、「再生紙」という付加価値を理解できていなかったからではなかろうか。
 もともと再生紙というのは低質で安い紙を意味していた。ガサが大きく裏うつりする、その上脱墨もれがチリのように散らばっている。色も悪いので、わざわざ黄色や緑色をかけ漫画本の原紙にしている場合もある(印刷せんか紙)。
 「環境」が取りざたされる前は、メーカーは古紙が入っていることをあえていわずに、でも安くあげるために古紙を使った。
 製紙会社にとって、古紙をたくさん使った(=品質の悪い)再生紙を「バージンパルプ100%」と表示するのは悪いが、木材パルプをたくさん使った(=品質の良い)製品を再生紙と表示するのはそれ程悪いことだと思わなかった可能性がある。
 卑近な例で恐縮だが、精肉店で豚ひき肉を買った時、ひいてある豚肉が少し足りなかったことがあった。精肉店は私に笑顔で「代わりに牛を足しておきました」と言った。精肉店にとって値段の高い牛肉を豚肉の代わりに入れたのだからサービスのつもりだったようだが、狂牛病が発生していらい、牛肉を食べないようにしていた私は二度とその精肉店には行かなくなった。
 製紙会社の偽装感覚はこの精肉店の感覚と近いものがあるような気がしてならない。
 技術の進歩で、再生紙でも品質の良いものができるようにはなったが、純パルプ紙同様の品質のものを作ろうとするとどうしても高くなる。
 紙職人が「品質」を重視したいのは当然で、経営者がコストを抑えたいのも当然の心理。この2者の気持ちを優先させた結果が今回の偽装であり、おかげで消費者の気持ちが置き去りにされてしまったのではないだろうか。

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