「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の問題点(3)ー紙1
本の順を追って書こうと思ったが、書きたい所から書くことにして、第4章の紙の部分について。
171頁「紙のリサイクルと熱帯雨林や開発途上国の森林は関係がない」というのはまったくの誤り。インドネシアから大量のコピー用紙が製品として輸入されているのだ。
多くの量販店に山積みされている真っ白なバージンパルプ100%のコピー用紙は熱帯雨林と密接な関係にある。ぜひこれらのサイトを見てほしい。
http://www.jca.apc.org/jatan/ipp/index.html
http://www.wwf.or.jp/activity/forest/news/2008/20080116.htm
食品と違って原産国表示がなくてもよいので一見したところわかりにくいが、インドネシア製だけでなく中国製のコピー用紙もあれば、国内メーカー製でも原料はオーストラリアの貴重な原生林というのもある。
http://www.jca.apc.org/jatan/woodchip-j/australia.html
ちなみに、今発覚している再生紙偽装がもし行われず、グリーン購入法の古紙配合率が守られていたとしたら、伐採されることのなかった森林面積を計算すると、大手5社分だけでも一年間に東京ドーム485個分になるそうだ。
| 固定リンク
「紙」カテゴリの記事
- 熱帯林がまた紙に・・サラワクに日本の製紙メーカー進出?(2010.08.28)
- 国内の雑誌古紙価格大幅アップ!(2010.05.23)
- 消費されるサラワク熱帯林 パームオイルの次は紙 (2010.04.27)
- 紙製弁当容器 食べ終わった後はリサイクル(2010.04.23)
- ガンズ社訴訟取り下げ 日本の製紙原料に朗報(2010.02.05)
「森林」カテゴリの記事
- 十津川村の台風被害とTPP(2011.10.03)
- ラッシュの石鹸 脱パームオイル(2010.10.07)
- 燃え続けるロシアの森林(2010.10.03)
- 森林が海外から狙われるようになった理由は?(2010.09.12)
- 北海道の森を外国資本が406ヘクタール購入 資本状況不明も798社(2010.09.08)
「ゴミ・リサイクル」カテゴリの記事
- グランドキャニオン 水のペットボトル販売禁止(2012.02.12)
- 生ごみ従量制で生ごみ30%減少:韓国(2012.02.04)
- オーストラリアのノーザンテリトリーでデポジット制度まもなく開始!(2011.12.19)
- 容器包装リサイクル法見直しの請願が国会で採択!(2011.08.31)
- 「3.11後のライフスタイルを考え、2Rを進める検討会議」のご案内(2011.05.07)
最近のコメント