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2008年3月13日 (木)

紙製容器包装回収 vs 雑がみ回収

 18大都市(人口70万以上の都市)のうち新潟市と仙台市が今年から古紙の分別収集(行政回収)と家庭ゴミ有料化を始めるそうだ。
 それぞれの市のホームページを見てみると、新潟市は新聞など定番の他に容器包装リサイクル法にのっとった紙製容器包装を回収し、仙台市は雑がみ回収をするらしい。どちらの市もこれまでは集団回収のみ。焼却ゴミの紙ゴミを減らすため、行政回収(多分民間委託)に取り組む。費用対効果で、この2つの回収方法のどちらが勝るか、今後のゴミ量と経費に注目したい。
 私の見たところ、仙台市の雑がみ回収が勝ちそうだ。なぜなら、紙製容器包装は従来の古紙回収では禁忌品(古紙に混ぜてはいけないもの)にあたる冷凍食品や洗剤の箱にまで紙の識別マークがつき回収されてしまうため、回収物の行き場はトイレットペーパーを作る工場か、燃やして熱回収する工場のどちらかに限られる。その点、雑がみ回収なら禁忌品が混ざらないからこれらの工場の他に板紙系の製紙工場にまで可能性が広がる。つまり、市が払うお金は回収費用だけですみ、うまくいけば古紙の売却費用で回収費用もかなりまかなえる。
 回収するものも、容器包装に限らないため、シュレッダー古紙からハガキ、封筒、ダイレクトメール、トイレットペーパーの芯までいろいろだ。もちろん禁忌品を除いた紙製容器包装も雑がみの対象だから、お菓子の箱や包装紙なども回収に出せる。これだけ出せれば、焼却ゴミの中に残る紙ゴミはわずかな量だから、焼却ゴミ有料化は市民にとって痛手とならず、納得してもらえるだろう。
 周辺に段ボールなど板紙の工場かまたはトイレットペーパーの工場があれば、紙製容器包装を回収するより、雑がみ回収する方が、ゴミ減量、経費、市民のわかりやすさの点でお得にちがいない。
http://www3.kcn.ne.jp/~kosi/back777.htm

◎その後の新潟市:新潟市は紙製容器包装回収をとりやめ、雑誌に雑がみを混ぜる回収に切り替えた様です。経費面でも環境面でも、大変賢明な選択だと思います(2008年8月追記)。
◎今日の用語
雑がみ:新聞、雑誌、段ボール、紙パック以外の雑多の紙。雑古紙、またはミックスペーパーともいう。
禁忌品:古紙を再生する上で、再生の妨げになるもの。感熱紙、合成紙、写真、発泡紙、捺染紙、油紙、防水加工紙、臭いや汚れのついた紙など。
容器包装リサイクル法「私のゴミが置き去りに…」の頁をご参照ください。

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