吉野山の桜が気候変動で立ち枯れ
NHKの「かんさい熱視線」(2008.4.18)によると、近年たくさんの吉野山の桜が立ち枯れているという。京大のチームが調査したところ、枯れた木からナラタケ菌が見つかったとのこと。ナラタケは食べられるキノコだが、ナラタケ菌は木を枯らす。根を調べると、湿気を含みすぎた土で根腐れをおこしていたそうだ。
原因の1つは土壌水分の増加。水分のあまり必要のない7月の雨量がここ10年増加し、代わりに水分が必要な6月の雨量が減少していることから、土壌水分が過多になったため。
もう1つの原因は、気温上昇(ナラタケ菌の繁殖に適してる?)。他に、生活排水を流したり、肥料が多すぎたりといった人為的要因もあげられるという。
吉野山以外を見ても、テングス病にかかっている桜の木が増えているようだ。桜が気候変動で枯れていくなら、他の植物も影響を受けないはずはない。食料危機の前触れかもしれない。
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