少数民族と海外植林事業
チベット問題にも共通するが、少数民族や先住民の土地を巡るトラブルは多くの国でおきている。「少数者」の土地を奪ったり、権利に注意を払わなくても、その国の大多数の国民は安泰だし無関心だ。
たいていの人は、「自分は関係ない、加害者でも被害者でもないから」と思っているが、しかし、大量の紙や木材、パームオイルの消費者である私たちは、実はその迫害に手を貸しているのだ。
下記はMLからの転載。
■5/14■ JVCラオス森林帰国報告会
植林は環境保全・貧困削減に貢献するか?
〜インドシナ半島最後の森林フロンティア
ラオスの開発、暮らし、その変化〜
------------------------------------------------------------------------
「焼畑で森林が劣化しているから植林で回復を図る」、「現地雇用を生みだす植林事業は貧困削減にも繋がる」。アジアの発展途上国では多くの国々で植林事業が展開されてきています。植林事業によって、森林を回復した国もありますし、紙需要の供給にも応えてくることが出来るようになっています。このように植林事業は環境・社会と経済発展に貢献するものと考えられ、またCSR(企業の社会的責任) やカーボンオフセットの観点からも注目されています。しかし、植林事業は本当に環境保全・貧困削減に貢献できるでしょうか?
東南アジアの内陸国ラオスは周辺国と比較しても、未だ多くの森を保有しています。しかし、ここ数年、急速に全国レベルに広がり、地域の生活に多大な影響を及ぼしているのが、紙パルプ用のユーカリ植林や、ゴム・プランテーション、バイオ燃料プランテーションです。ラオスの人々にとって急速な植林や開発事業が及ぼしている影響とはどのようなものなのでしょうか?
そこでアジア各地における植林と土地利用の状況をIGES百村さんから、森林問題と需要国の関わりについてFoE中澤さんから、ラオス現地の状況をJVCラオス駐在スタッフ尾崎からご報告いたします。日本の私達にできることを一緒に考えてみましょう。
●第1部● アジアの植林事業と土地利用が抱える課題
IGES(地球環境戦略研究機関) 百村 帝彦氏
●第2部● ラオスの村人から見た植林事業
JVCラオス事務所 森林担当 尾崎 由嘉
●第3部● 森林資源ヘの需要と国際貿易、私たちにできること
FoE Japan 森林担当 中澤 健一氏
※講師のプロフィールはこちらをご覧ください
http://www.ngo-jvc.net/jp/event/2008/20080514_laos.html
【日時】5月14日(水) 19時〜21時
【場所】文京シビックセンター ??浪2階 消費生活センター研修室A,B
【地図】http://www.b-civichall.com/access/main.html
【住所】東京都文京区春日1−16−21 Tel:03-3812-7111
【アクセス】
・東京メトロ丸の内線・南北線 後楽園駅 徒歩1分
・都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 徒歩1分
・JR総武線 水道橋駅 徒歩8分
【参加費】800円 (JVC、FOEJapan会員無料)
【定員】60名
【主催】日本国際ボランティアセンター
【協力】FoE Japan
【お問合せ】
日本国際ボランティアセンター(JVC)
TEL 03-3834-2388/FAX 03-3835-0519
Email:chihok@ngo-jvc.net 担当:川合
------------------------------------------------------------------------
| 固定リンク
「紙」カテゴリの記事
- 熱帯林がまた紙に・・サラワクに日本の製紙メーカー進出?(2010.08.28)
- 国内の雑誌古紙価格大幅アップ!(2010.05.23)
- 消費されるサラワク熱帯林 パームオイルの次は紙 (2010.04.27)
- 紙製弁当容器 食べ終わった後はリサイクル(2010.04.23)
- ガンズ社訴訟取り下げ 日本の製紙原料に朗報(2010.02.05)
「森林」カテゴリの記事
- 十津川村の台風被害とTPP(2011.10.03)
- ラッシュの石鹸 脱パームオイル(2010.10.07)
- 燃え続けるロシアの森林(2010.10.03)
- 森林が海外から狙われるようになった理由は?(2010.09.12)
- 北海道の森を外国資本が406ヘクタール購入 資本状況不明も798社(2010.09.08)
最近のコメント