原生林がFSC認証紙に!製紙会社が重量でまた表示偽装?
週刊ダイヤモンドによると、オーストラリアの原生林からのチップで作った紙がこれまでFSC認証紙として売られていたようだ。
FSC管理材は、保護価値の高い森林からのものや植林地や非林地へ転換された地域からのものは、通常認められていないはずなのに、なぜ原生林伐採を続けているオーストラリアのガンズ社からのチップが認められていたのだろうか?SGSジャパンの確認手続きに不備があったようだが、これで是正されるにしてもFSCの信頼性がゆらいだことは間違いない。
ともあれ、今後しばらくFSC認証紙の生産量は減る。日本の製紙会社はこれに懲りてガンズ社からのチップを購入しなくなれば、銀行から融資を断られたばかりのガンズ社は心を入れ替え(?)原生林から撤退するのではなかろうか?(そんなに甘くない?)
また、表示よりかなり重い紙が当たり前のように作られているとのこと。製紙会社にとっては、増斤(マシキン)はサービスのつもりかもしれないが、常識的に許される重量の誤差は±5%まで。嵩高紙では平均7.5%も乖離があったそうだ。
トラックの過積載などの原因にもなり、第二の「表示偽装」といえる。
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