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2008年7月 6日 (日)

エゴな割り箸擁護論 東京新聞(4)

 「マイハシはエゴ」という武田氏らの主張は、一見国産割り箸擁護に見えるが、実は輸入割り箸を拡大することにしかならない。
 「エコバッシングはエコバッグよりカッコいい?」でも書いたとおり、2006年の輸入割り箸は日本の割り箸総消費量の98%。うち90%以上が中国からだ。中国では森林破壊が深刻で、木材の伐採は制限されている。そのため中国から入ってくる割り箸の67%はシベリアやモンゴルの木材。これらの地域でも森林破壊は起きている。
 たった2%の国産割り箸が日本の森の有効利用になるからといって、割り箸を推進するのはあまりにもエゴでなかろうか?
 もし本当に日本の森を割り箸で再生しようというのなら、輸入割り箸を使っている店へ出向き、国産割り箸へ切り替えるよう説得すべきだろう。それもせずに、ただマイハシを否定するのでは輸入割り箸を推進しているのと同じだ。
 割り箸もレジ袋も、これまでの安易な使い捨てを見直すため、どちらもまずは「有料」にし消費量を減らすことがいいのだと思う。どちらも便利で、完全になくなっては困るものだが、必要論は有料にしてからでいい。

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