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2008年9月 6日 (土)

ジェンダーフリーのマ逆をいく映画「象の背中」

 何コレ?!レンタルDVDで見たが、どうしようもない後味の悪さ。
 肺ガンで余命半年を宣告された主人公(大手不動産会社部長)(役所広司)の生き方(逝き方?)をあくまでも「男」の目線で書いている。
 美人でできすぎの妻(今井美樹)とよくできた娘と息子、そしてやはり美人でよくできた愛人(井川遥)の間で何不自由なく暮らしていた主人公がある日病院で医師から宣告を受ける。その宣告を妻にはいわず、愛人と息子にだけ話す。妻には「悲しむ時間(苦しむ時間だったかな?)は短い方がいい」と話さず、これまで気になっていた人たちに会い始める(初恋の人とかケンカ別れしたきりの親友とか、絶縁状態の兄とか)。
 そうこうしているうちに病状が進行し会社で倒れ病院へ。退院し、自宅療養を経てホスピスで最期を迎えるまで、妻は文句一ついわず、かいがいしく夫の看病に明け暮れる。ホスピスに愛人が訪ねてきてもイヤミ一ついわず、さりげなく座を外す。
 このストーリー自体ありえん!の連続なのに、ご丁寧に細部まで「男は男らしく」「女は女らしく」で塗り固められ、救われない。
 「お父さんはあなたにだけ病気のこと話したのね」と確認する母に、息子は「男同士だから」。「私を置いて逝かないで」と主人公の胸で泣くのは妻や愛人、でも主人公が「死にたくない」と泣くのは兄の前…。

 この映画の評判は?とユーザーレビューを見てみたら、「男性向け。女性は感情移入できないんじゃないでしょうか」だと
 多分男性も感情移入できる人ばかりではないんじゃないでしょうか?
 アー、見るんじゃなかった、後味ワル・・・

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