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2008年10月 8日 (水)

ほ乳類の4分の1が絶滅の危機(1) タスマニアデビルも

 10月6日に公表された絶滅危惧種のレッドリストによると、絶滅の危機に瀕している地球上の生物はますますふえているとのこと。
 オーストラリアのタスマニアに生息するタスマニアデビルも「軽度懸念」から「絶滅危機」へと変更されたそうだ。伝染病(デビル顔面腫瘍性疾患)とのことだが、紙パルププランテーションを作るために天然林を焼き払い生息地を奪ったり、私有林ではいまだにプランテーションの邪魔になる野生動物を殺すため1080などの毒をまいたりしていることの影響もあるのではなかろうか。

▼ナショナルジオグラフィックニュース
絶滅危惧指数は悪化模様(2008.10.6)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=72838727
 (一部抜粋)

 新しいレッドリストで“格付け”が下がった、つまり絶滅危険度が高まった種の中には、タスマニアデビルのように伝染病の犠牲になったものもいる。タスマニアデビルは「軽度懸念」から「絶滅危機(endangered)」へと変更された。  
 また、両生類を死に至らしめるツボカビ感染症もやむことなく広まっており、両生類にとって史上最悪の状態となっている。IUCN生物多様性アセスメント小委員会の議長サイモン・スチュアート氏は、「いまや全両生類の32%が、絶滅の危機にあるか、既に絶滅してしまっている」と話す。
 しかし、ほとんどの種にとって、絶滅危惧の格付けが急落しているのは別の原因によるものである。「それは生息地の崩壊だ。生物にとって最も深刻な脅威なのだ」とスチュアート氏は語る。例えば、インド南部のラーメシュワラム島にしか生息しないタランチュラの一種、Poecilotheria hanumavilasumica(ポエキロテリア亜科)は、プランテーション開発により生息地が失われ、「絶滅寸前」にまで追い込まれている。
 また、アジアのスナドリネコも、生息地である湿地帯で農地や定住地向けの干拓が進み、「絶滅危機」のリストに載ることとなった。

 種が絶滅するということは、飛んでいる飛行機のビスを1本ずつぬくようなもの。どのビスを抜いたら飛行機がバラバラになるかはわからない、と何かで読んだが、まさにその通りだと思う。
 すべてを人間活動のせいにするつもりはないが、絶滅する生き物もイノシシやシカのように増えすぎて困っている生き物も、人間の行動が大きく影響していることは確かだろう。

▼ナショナルジオグラフィックニュース
タスマニアデビルが伝染病で絶滅危惧種指定に(2008.5.21)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=82731746

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