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2008年10月

2008年10月30日 (木)

気になるドラッグストアの食品の汚染度

 カップ麺に防虫剤成分、あんこやハムにトルエン、ミネラルウォーターにキシレンやナフタレンなど、食品の化学物質による汚染問題が次々と報道されている。
 これらは、自然界からの警告ではなかろうか。これまで化学物質を私たちはあまりにも無造作に使いすぎてきた。自然界に存在しないものを作り続け、垂れ流し続けた結果が今回の問題を引きおこしたのだと思う。
 カップ麺の容器の材質を見直すそうだが、問題はそういうことではないはず。
 ドラッグストアに入ると決まって臭うのがパラジクロロベンゼン。パラジクロロベンゼンは以前から危険性が指摘されていた環境ホルモンだ。そのような化学物質を揮発し放題の包装にしておいて、カップ麺のカップだけ変えてすむはずがない。ドラッグストアには他の食品も売られているし、スーパーマーケットにだって、防虫剤や芳香剤は売られている。
 カップの材質を変更し、カップ麺は安全になっても、一緒に売られている牛乳や野菜、パンは汚染されたまま。それらは長期に保存されないので、汚染度が低く問題になってこなかっただけで、防虫剤と同じスペースで販売されていれば汚染されているのは間違いないだろう。
 食品包装はできるだけ簡易なものにしてごみを減らしたい。変更する必要があるのは防虫剤や芳香剤の包装だ。

◎ワンポイントアドバイス
 タンスに防虫剤を入れる代わりに、普通の石鹸をタンスに入れます。無香料の石鹸以外なら石鹸の香りで虫は退散します。
 トイレは汚れている部分を毎日サッと拭くだけで、芳香剤は不要。便器内は2日に1度クエン酸でササッとこすればトイレ用洗剤も不要です。
 

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2008年10月28日 (火)

古紙嫌いの副大臣 コピー用紙だけでなくトイレットペーパー基準まで変更?

 コピー用紙のグリーン購入法の基準が二転三転した挙げ句また変更される。
 どう考えてもおかしいと思っていたところ、下記のニュース。

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200810280035a.nwc

(一部抜粋)

 古紙配合率偽装が社会問題化した紙については、コピー用紙やトイレットペーパーなどの家庭紙も印刷用紙と同様に古紙配合率70%以上ならば、各国の森林認証制度で認められた木材、間伐材、加工端材などのチップからつくるバージンパルプを原料に使用できるようになる方向だ。印刷用紙などは、一定基準のバージンパルプを30%まで使用可能で、コピー用紙、トイレットペーパー、ティッシュも来年度からは古紙配合率70%以上でグリーン購入基準をクリアできることになる。

 印刷用紙の基準をもっと間伐材をいれられるように変える方がよほど合理的(数量的にも社会的にも)で簡単なはずなのに、なぜコピー用紙に執拗にこだわるのか、と不思議に思っていたが、目的はコピー用紙だけではなく、これまで古紙100%で当然だと思われていたトイレットペーパーなどにまでバージンパルプを入れたい、ということだったのか…。

 中国への古紙輸出量は今後減ることが予想されている(既に減りつつある)ので、古紙のだぶつきが心配だ。そして何よりも、スギ・ヒノキの間伐材で今の製紙技術ではコピー用紙などできないから、針葉樹の中では比較的コピー用紙になりやすい長野県や東北地方のマツ科の間伐材を多用するとしてもせいぜい1割か1割5分、残りを海外の森林でまかなうとしたら、現在の印刷用紙がそうであるようにオーストラリアからのチップが多用されるに違いなく、本当に間伐材を使いたいのならそのように基準に盛り込んでおかなければ、現在の印刷用紙同様、間伐材は結局はほとんど使われないだろうと思う。

 印刷用紙では一般の人が使わないから、一般の人が使う物に間伐材を多用し、森林の大切さをアピールしたいということかもしれないが、一般の人の意識を変えるより先に、よりよいシステムを作っておくべきだろう。意識改革はそれからでも遅くはない。

 このままでは古紙の基準を下げるだけで、結局間伐材は使用されない、つまり日本の森林も海外の森林も守られないのではないかと危惧している。

 ちなみに最後まで古紙100%のコピー用紙に抵抗していた日本製紙も「今まで言ってきたことをひっくり返したということではなく、納入先についてもどんどん買ってくださいということではなく」などといいながらも、ようやく古紙100%コピー用紙を作り始めた。
http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=14836

 ここまでようやく進んだコピー用紙や、昔から当たり前に使われていた古紙100%のトイレットペーパーの基準を今さら変更しようとする真の意図を知りたい。

○古紙偽装やコピー用紙の経緯について、下記サイトに詳しくまとめられています。
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/94296aa76e6753f9b46f782b1cb4340d

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2008年10月24日 (金)

神戸の減装実験 効果あった!

 今年5月「簡易包装でごみ減量実験 エコ包装はダンボールで?」で紹介した簡易包装の実験結果が、ようやくまとまった。
 簡易包装に対する住民の好感度は、予想以上のものがあったようだ。
 簡易包装で、店頭での異物混入などの犯罪が増えると心配する向きもあるかとは思うが、現状でも犯罪は起こっているわけだし、きっと同じだろう。

http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20081021ddlk28040446000c.html

ごみ減装実験:包装ごみ1.2トン削減 神戸大生らNPO、東灘の4店舗で /兵庫

 ごみの発生を抑える社会実験「ごみ減装(へらそう)実験2008」に取り組んだ神戸大の学生らでつくるNPO法人「ごみじゃぱん」(神戸市灘区)は20日、報告会を神戸大で行った。実験した東灘区内の4店舗では買い物客の5人に1人が減装商品を購入し、削減効果は包装ごみで約1・2トン、二酸化炭素排出量で約2トンに及んだ。

 実験は今年8月15日までの3カ月間、東灘区内のコープこうべシーアとダイエー甲南店など4店舗で行われた。包装を簡単にした食品や生活雑貨など計1500品を販売。実験商品は、包装などを少なくした「へらしました」▽容器をなくした「なくしました」▽詰め替え式などに変更した「かえました」--の3種類に分け、買い物客に減装商品と分かるように表示した。3カ月間の購入数は4店舗で計約17万個だった。

 花王、日本ハム、ハウス食品の協力で、同じ商品3品を通常包装と減装の2通りで並べて販売したところ、価格は同じ設定にもかかわらず、売り上げは通常包装より減装が上回った。

 また、東灘区内の住民ら2000人への意識調査でも、過半数が減装の社会実験を知っているという結果が出て、環境に対する意識の高さが分かった。7割以上の住民が、普段の買い物を通してごみを減らす「減装ショッピング」が将来当たり前のことになると思う、と答えた。

 メンバーの一人、神戸大経済学部4年、圓尾知子さん(22)は「実験結果を見て、これだけ削減できたのかと驚いた。通年で行うなど、もっと続けたい」と話した。【高山梓】毎日新聞 2008年10月21日 地方版

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ホルムアルデヒドと外来種のシロアリ、どっちがマシ?

 通販などで販売されている組み立て式の木製ベッドから基準値を超えるホルムアルデヒドが検出されたとのこと。7商品中3商品が、厚労省が定めた室内濃度指針値を超えたそうで、うち1商品を設置した室内は7倍を超える濃度になったとか。「頭が痛い」「吐き気がする」などの相談が国民生活センターにたくさん寄せられていたようだ。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081023/crm0810232125056-n1.htm

 ホルムアルデヒドということは、おそらくベッドの木が安い輸入合板でできていて、合板の接着剤からの溶出だろうか?日本のスギやヒノキをそのまま使って作ればよいのに…といっても、木をそのままベッドにしたら重くて組み立てるのも大変なのだろう。

 そういえば、アメリカカンザイシロアリという外来種のシロアリが、輸入建材や家具などとともに持ち込まれ、日本で被害を広げているそうだ。
 カンザイは乾材、つまり乾燥した材につくシロアリらしい。羽があり、どこかの家の家具や柱を喰い飽きると隣の家に移ったりするので、被害は広がる一方だ。
 住宅も家具も、輸入材はやめて国産材で作ったのがほしい。

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化学物質に新規制

 化学物質の管理が2010年度から厳しくなるようだ。従来の規制では、エチレンやプロピレンなどの既存物質約2万種は対象外だったが、新規制では既存物質も含め対象になる。
 EUのREACHに背中をおされた格好で、日本も規制強化にのりだしたわけだが、化学物質過敏症やシックハウス、アレルギーなどの人が増える一方の昨今、扱いが厳しくなるのは歓迎だ。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081023-OYT1T00547.htm?from=main3

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2008年10月23日 (木)

ここまで進んだレジ袋有料化 ついに百貨店業界でも

 「…で初」のうれしいレジ袋有料化ニュースが相次いで報道されている。
 山形市内で2店が、百貨店業界で始めて有料化に動くという。いつまでも「高級感」にこだわり、過剰包装気味に商品を販売しているデパートは、それだけでも「時代遅れ」な感があったが、ここへきてようやく動きはじめた。
 また、高知県では始めて四万十市が来年2月からレジ袋有料化を開始するという。市と市内のスーパー2社(3店舗)とが協定をかわす。四国の市でも始めてとのこと。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20081021-OYT8T00136.htm

 百貨店ついに動く レジ袋有料化
マイバッグの普及が後押し 山形の2店 年内にも
 地球温暖化防止へ向け県内の小売り店でレジ袋有料化が進むなか、高級イメージを重視する山形市内の百貨店(食品売り場)2店が年内にも有料化に踏み切る方針であることが、分かった。「試験的なものを除けば全国初」(全国百貨店協会)という。持参率9割を超える市内のマイバッグ普及に押された格好。市は今後、コンビニやドラッグストアなどすべての小売業者への呼び掛けを強めていく。
 同市内では7月に7社31店が有料化に踏み切り、現在、10社41店に増加。9月のマイバッグ持参率は91・66%で、東根市の約88%、仙台市の約86%に比べ高い割合で推移している。
 11日に開かれた「山形市レジ袋削減市民フォーラム」では、市内の百貨店やホームセンターの関係者から前向きの発言があり、現在、両業種ともに年内開始を目指し協議している。百貨店では、広島市安佐南区のモデル事業の中で地元の1店が試験的に有料化しているが、本格導入した例はない。
 高級品や贈答品を扱うイメージが強いため、「全国では積極的に有料化を打ち出す動きは見られない」(全国百貨店協会)が、大沼デパートの佐藤豊・業務部マネジャーは「店頭でマイバッグの持参者が増え、意識の高まりを実感しており、有料化の時期が近いと判断した」としている。
 レジ袋削減による山形市の7―9月のCO2排出削減量は約350トンに上り、「成果は予想以上」(同市ごみ減量推進課)という。ただ、県が掲げた「地球温暖化防止プログラム」の達成が困難になっていることなども踏まえ、同市はレジ袋削減など温暖化防止への取り組みを強化していく。
(2008年10月21日 読売新聞)

四万十市 レジ袋2月にも有料化(10月21日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20081020-OYT8T00729.htm

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EUでも警告表示に動き出した合成着色料 やっぱりコワイ黄色4号

 『食品と暮らしの安全』(2008.10.1)によると、英国食品基準庁(FSA)が、サザンプトン大学の研究などをもとに、「注意欠陥多動性障害の子どもには、保存料として使われる安息香酸ナトリウムと一定の食品着色料の混合物を与えるのを避けるのが有益」と消費者向けに勧告を出したそうだ。勧告には、6つの人工着色料が上げられ、製造業者にはこれらの自主的使用禁止を要請し、業者もこれに合意しているとか。
 イギリスでの研究を受け、EUでもこれら6つの着色料を含む食品と飲料に、「子どもの活動と注意力に悪影響を及ぼすかもしれない」という警告表示を義務づける方向になったとのこと。
 
 ADHD(注意欠陥多動性障害)との関連が疑われる6つの人工着色料
・黄色4号
・黄色5号
・赤色40号
・赤色102号
<日本では指定外のもの>
・キノリンイエロー E104
・カルモイシン又はアゾルビンE122


 これで、日本の食品行政も合成着色料の規制に多少は動くだろう。正直いって、いまさら…という気がしないでもない。『あぶないコンビニ食』という本がでて、黄色4号や5号などの合成着色料が警告されたのはもう10年も前だ。
 その前にも危険性を指摘した本や研究もあった。1970年代に日本の大手食品(※)メーカーが合成着色料を自主規制したのは、日本消費者連盟の働きかけによるそうだが、そのときの日消連の食品添加物担当は、今の「食品と暮らしの安全」の小若代表だったとのこと。
 しかし、国としての規制はないので、中小メーカーの作る合成着色料や保存料がてんこ盛りになった食品はスーパーや土産物屋に相変わらず並んでいる。おかげで「○○のお土産です」といって渡される土産物は、我が家では本当に困り物だ。
 先日、少し店頭をチェックしたら、黄色4号・5号や赤色の合成着色料入りのちょっとレトロなお菓子が、最近の流行りなのかたくさん並んでいた。
 日本でも食品への警告表示が早急に必要だ。

追記(2008.10.24)
 冊子「食品と暮らしの安全」には、「大手食品メーカー」と書いてあったが、おそらく大手菓子メーカーの間違い。ちょっと調べたところでも、丸大食品や伊藤ハム、マルハ、プリマハムなどのソーセージは軒並み赤色106号入り。「大手食品メーカー」の食品で合成着色料を使っているものは、ゾロゾロある。
 ↓によると、この赤色106号、日本以外では使われていないとか…。コレってヤバクない?
http://ja.wikipedia.org/wiki/アシッドレッド

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2008年10月15日 (水)

プラスチックは焼却よりリサイクル、でも減らすのが一番!

 レジ袋有料化をすすめるため、プラスチックのことをいろいろ調べている。
 知れば知るほど、プラスチックは問題が深い。高温で燃やせば炉を傷め、不完全燃焼させようものなら発ガン性のあるベンゼンという揮発性有機化合物が発生するという。埋め立てれば、プラスチックに含まれる安定剤や着色材、可塑剤の重金属等が土壌に溶出する。散乱ごみとなり、海に流れ着けば被害はますます深刻だ。

 やはりリサイクルするのがいいのだろうか。
 容リ協会ニュースによると、材料リサイクルがかなり増えているようだ。
http://www.jcpra.or.jp/association/report/no_41/page03.html

 しかし、優先扱いである材料リサイクル事業者は競争がなく、落札価格は高止まり傾向だとか。1トンあたり7万円のコストをかけ、出来上がる再商品化製品の価値は500円から26,000円とのこと。
 焼却や埋め立てよりはよいだろうが、課題は山積だ。
 やはり、プラスチックは「使わない」に限る!

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2008年10月13日 (月)

名古屋市 全プラスチックを容リ法で収集へ

 東京23区のプラスチックの回収方法は、区により対応が分かれたが、名古屋市では画期的な方法を検討しているようだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20080921/CK2008092102000095.html

 名古屋市では、すべてのプラスチックを容器包装リサイクル法のプラ容器と一緒に回収する方向で検討中。
 「同じ素材なのになぜ一緒に回収しないの?」という市民の素朴な心情にも叶い、評価できる。これがうまくいけば、「このプラスチックは何のごみ?」という多くの日本国民(容リ法のプラ容器回収を実施している自治体に住む国民)に共通の悩みがひとまずは落着しそうだ。

 しかし、一番大事な「プラスチックの使用を減らす」という課題はまだ未解決のまま。名古屋市では全市にレジ袋有料化をすすめるなど、他市より削減に意欲的だが、自治体のできることには限界がある。
 これを解決するためにも、環境省や経産省には徹底的に今の生産・流通・廃棄(ごみ処理)のシステムを検討し直してほしい。

プラスチックを資源ごみで収集 名古屋市、10年度にも=愛知2008/10/07、中部読売新聞 朝刊

 名古屋市の松原武久市長は6日の定例記者会見で、不燃ごみとして処理しているバケツやハンガー、歯ブラシなどのプラスチック製品を、2010年度にも容器包装と同様に資源ごみとして収集する方針を明らかにした。
 市は来月、それらのプラスチック製品を容器包装のプラスチックと一緒に収集できるよう、全国で初めて構造改革特区を申請する。

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また変わる?コピー用紙の基準 どう考えてもおかしい環境副大臣のごり押し

 9月末発表された「コピー用紙原料に間伐材を=温暖化対策へ森林保全プランー環境省」。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200809/2008092900892

コピー用紙原料に間伐材を=温暖化対策へ森林保全プラン−環境省

 環境省は29日、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を吸収する森林の保全に向けた「地球・森林アクションプラン」を発表した。森林の生育に必要な間伐を促すため、グリーン購入法に基づいて政府が率先して購入するコピー用紙の基準について、原料として間伐材を活用するよう見直すことを盛り込んだ。
 プランは、吉野正芳環境副大臣が中心になって作成。温暖化対策のために、林業の採算性を改善する仕組みづくりの重要性を強調している。
 政府が調達するコピー用紙は、現行基準で古紙配合率100%の物に限っている。プランは、間伐材の活用を促すような基準に見直すことや、原料としての間伐材利用状況を製品に表示する取り組みの推進を求めている。(2008/09/29-21:20)

 一見、コピー用紙に間伐材を入れることで、温暖化対策になるかのように思われ、誤解される内容だ。なぜ今頃このような発表をするのか、いぶかっている。
 「グリーン購入法コピー用紙基準また変わる?!」でも書いたが、こんなに法律がめまぐるしく変わるとしたら、何か理由があると思わざるをえない。

 昨年11月のグリーン購入法のパブコメ募集の際の基準案は、コピー用紙が古紙100%→70%に、コピー用紙以外の情報用紙や印刷用紙は古紙70%→古紙40%にと、古紙配合率を切り下げる内容だった。
 これがほぼ決定しかけたとき再生紙偽装が発覚し、しばらく紙類の基準は凍結されることになった(だからコピー用紙基準は古紙100%のまま)。そして再生紙偽装の調査が進み、多くの製紙会社がグリーン購入法対象の紙でさえ、基準を守っていなかったことがわかる(2008.2)。
 5月、グリーン購入法の紙のパブコメがまた募集された。内容は再生紙偽装に関するものだが、コピー用紙基準を再検討するためのものでもあった。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9700

 この時の基準案は、昨年のパブコメ同様、「古紙パルプ配合率100%かつ白色度70%程度以下であること。ただし、配合されている古紙パルプのうち30%を上限として、環境に配慮された原料を使用したバージンパルプに置き換えても良い」というものだった。
 これで決定したかに見えた。が、6月、自民党検討チームの「基準をなし崩しにしてはリサイクルに対する国民の信頼を損なう」(小野晋也座長)との至極もっともな意見があり、コピー用紙は従来の古紙100%ということで最終決定した、はずだった。
 ところが、最近突如現れたのが吉野環境副大臣。コピー用紙の古紙100%の基準を見直すという。

 わけがわからない。
 表面的な理由は「間伐材の利用」をすすめるため。しかし、こんな理由が真実であるはずはない。

 日本の紙・板紙生産量は約3100万トン。このうち印刷・情報用紙と呼ばれるものが約1200万トンだ。印刷・情報用紙の中で情報用紙の一部であるコピー用紙の生産量は85万5千トンに過ぎない。
 このわずか85万トンの一部に間伐材を使うことよりも、残りの1100万トン以上あるコピー用紙以外の印刷・情報用紙に間伐材を使うことを考えた方がはるかに合理的だろう。現状の基準のままでも、この1100万トンもの紙の原料として、30%も間伐材を使えるのに(昨年のパブコメ基準案をもとに、間伐材を60%まで使えるように変更することも簡単)、間伐材が使われている形跡はあまりない。輸入材に頼っているからだ。それを放置して、わずか85万トンのコピー用紙の30%になぜこれ程こだわるのか。
 林野庁の「間伐材チップの紙製品への利用促進に係る意見交換会」の中間とりまとめについてを読んで驚いた。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/mokusan/080929.html

 この参考資料で一体何がわかるのだろう?
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/mokusan/pdf/080929-04.pdf

 「紙・パルプ用木材チップの消費量の推移」を見ると全消費量3477万m3のうち国産針葉樹(スギ等)が777万m3(H19年度)となっており、国産針葉樹が全体の22%も占めている。この内訳をぜひ知りたいものだ。
 おそらくこの777万m3は、建築廃材や端材(多くは外材)、原木で輸入した外材、それとカラマツやアカマツなどの間伐材(マツ科は印刷・情報用紙の原料になる)、そしてわずかにスギ間伐材が含まれているのだろう。そして、そのスギ間伐材の大半はダンボール原料にしか使われていないはず。印刷・情報用紙にはほとんど使われているはずがない。技術的にまだ難しいからだ。
 しかし、この参考資料を見た人は、777万m3のスギが既に印刷・情報用紙にも使われ、それが技術的に可能であると、少なくとも古紙100%のコピー用紙より現実味があると、誤解するのではなかろうか?
 こんなごまかしの資料をもとに、コピー用紙の基準案がまた変えられようとしているのは、なぜか?吉野副大臣の真意を問いたい。

 ※気になっていたことをようやくまとめました。ご意見をよろしくお願いします。
http://form1.fc2.com/form/?id=253079

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2008年10月12日 (日)

マイハシ持参で10円お得 くら寿司

 無添加の寿司や国産小麦で無化学調味料のうどん(うどんメニューは関西方面限定らしいー)がうれしい「無添 くら寿司」。最近の私のお気に入りは「あじたま軍艦」。煮玉子が軍艦の上に乗っているの
 今まで気付かなかったけど、今日帰りがけに出入口の扉の張り紙に気付いた。マイハシを持参すれば10円料金を引いてくれるとのこと
 う〜ん、マイハシで食べたけど、
        精算終わってしまったー
 次回は10円引き、試してみようっと

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2008年10月11日 (土)

食卓からでるCO2は車より多い?(2) 天ぷらは国産露地物でも贅沢?

 気になったので、「食卓からでるCO2は車より多い?(1)」に引き続き、一番値の低い「露地物や国産の食材を使用した場合」の天ぷらのカーボンフットプリントを計算してみた。
2.29kg-CO2 x 365 = 835.85kg-CO2

 ご飯が1kg-CO2として
3.29kg-CO2 x 365 = 1200.85kg-CO2

 車並みにCO2排出量を抑えるとして、あと約1100kg-CO2食べられる。1日3食食べるとしてあと2食だから各550kg-CO2。ご飯の分をのぞくとおかずは185kg-CO2・・・たった185で何が食べられるだろう?庭で採れたキュウリの浅漬けくらい?

 たった4種類(イカ、エビ、ナス、ピーマン)の天ぷらに大根おろしをつけて食べただけでも、CO2排出量を車程度に抑えるとなると、あと2食はかなり粗食になるということだ。
 天ぷらだからCO2排出量が特に多くなるということでもなさそうだから、やはり家庭の食卓から出るCO2は、車より多いということは間違いないように思う。

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食卓からでるCO2は車より多い?(1)

 「車に乗らないことが一番のCO2削減」とよくいわれるが、本当だろうか?
 もちろんそういう家庭もあるだろうが、輸入物やハウスで加温栽培されたものばかりを食べている人たちは、食べ物のカーボンフットプリントを一度考えた方がよさそうだ。
 この↓「2006食育実証研究発表会の報告」によると、
http://nipponsyokuiku.net/syokujosei/003/happyo_1.html

1「空輸や遠隔地からのトラック輸送、ハウス栽培の食材を使用した場合」、2「露地物や国産の食材を使用した場合」、3「船便やハウス栽培の食材を使用した場合」の3種類の天ぷらを比べると、1が18.59kg-CO2、2が2.29kg-CO2、3が3.18kg-CO2になるという。
 つまり、1のような食生活を1日1回でもしていれば、1年間で
18.59kg-CO2 x 365 =6785.35kg-CO2

 では車のCO2排出量はどれ位だろうか。
http://allabout.co.jp/house/kankyosumai/closeup/CU20080610A/
↑によると、通勤に使わない自家用車は年間1万キロ走行するといわれているそうで、燃費10km/Lとした場合、年間に消費するガソリンは1000Lとして、
1000 x 2.3kg-co2(係数)= 2300kg-CO2

 1日1食、3の食材を使った天ぷらを365日食べただけで、車の年間排出量の3倍ものCO2を排出していることになる。
 もちろん毎日天ぷらを食べる人はいないだろうが、問題は天ぷらではなく、空輸やハウス栽培の食材を利用するということがいかにCO2を大量に排出するかということなので、空輸で届く食材、つまり輸入アスパラガスやアメリカンチェリー、輸入イチゴなどは、信じられないくらい贅沢な食べ物だということだ。
       つづく

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2008年10月10日 (金)

静岡県とローソンがマイバッグを配布

 今日、静岡県内のローソンで県とローソンがマイバッグを配布した。1店舗で200個、希望した買物客に無料で渡したとのこと。
 静岡県内の多くのスーパーで、既にレジ袋有料化を実施しているので、今度はガードの固いコンビニでも有料化に取り組んでもらうべく布石を打ったということだろうか。
 コンビニがレジ袋有料化に取り組むのはずっと先だと思っていたが、案外早いのかも知れない。深夜営業や期限内食品の廃棄など、とかく環境面では評判の悪いコンビニだが、これ程普及しているのは消費者のニーズにあわせた商品開発をしているからだろう。
 レジ袋も、不要だという消費者が増えれば、きっと有料化に踏み切るはず。マイバッグ派の消費者が、大量にレジ袋をもらって使い捨てている人たちの袋代までいつまでも負担させられて黙っているはずがない。
 コンビニでも、ほしい人は有料でほしいだけレジ袋をもらうべきだ。
http://shizuoka.qlep.com/detail_article.php?ar=41008&dt=1

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2008年10月 8日 (水)

ほ乳類の4分の1が絶滅の危機(2) 海洋ほ乳類は3分の1が危機

 ナショナルジオグラフィックニュースによると、絶滅の危機に瀕している生物の原因の大部分は、人間にあるという。アブラヤシや紙用パルププランテーションの増加が野生動物の生息環境を奪っている可能性を指摘する声もある。
 やはりバイオ燃料やパルプの原料を森林に頼っていることに問題があるのかもしれない。
 海洋哺乳類の3種に1種は絶滅の恐れがあるそうだが「プラスチックの海」(海洋工学研究所出版部)でも指摘されているように、プラスチックによる海洋汚染が一因かもしれないと思う。
 
▼ナショナルジオグラフィックニュース
哺乳類の4分の1が絶滅の危機
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=82283301

 6日に発表された報告書によると、世界で確認されている5487種の哺乳類のうち4分の1が絶滅の危機に瀕しているという。海洋哺乳類は特に深刻な状況で、3種に1種は絶滅の恐れがある。
(中略)
 大部分の原因は人間にあり、開発による生息環境の消失、環境汚染、密猟などが、危機に瀕する種を依然として追いつめている。

 今回の新しい報告書は1996年に実施されたIUCNの調査の改訂版で、これまで評価対象となっていなかった700種が追加されている。世界自然保護基金(WWF)ワシントン事務局の生物学者バーニー・ロング氏は、「残念なことに、人間が特に親しみを寄せている種、つまり霊長類やトラ、クジラなどの大型哺乳類がより深刻な絶滅の危機に瀕している」とメールで回答した。
 最も危機的な種のいくつかは、急速な人口増加と経済成長が進むアジアに生息している。「農業の拡大により生息環境が消失し、道路などの社会基盤の整備で重要な地形が分断される。油ヤシや紙用パルプなどの工芸作物の耕地面積も増加している」とロング氏は指摘する。

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ほ乳類の4分の1が絶滅の危機(1) タスマニアデビルも

 10月6日に公表された絶滅危惧種のレッドリストによると、絶滅の危機に瀕している地球上の生物はますますふえているとのこと。
 オーストラリアのタスマニアに生息するタスマニアデビルも「軽度懸念」から「絶滅危機」へと変更されたそうだ。伝染病(デビル顔面腫瘍性疾患)とのことだが、紙パルププランテーションを作るために天然林を焼き払い生息地を奪ったり、私有林ではいまだにプランテーションの邪魔になる野生動物を殺すため1080などの毒をまいたりしていることの影響もあるのではなかろうか。

▼ナショナルジオグラフィックニュース
絶滅危惧指数は悪化模様(2008.10.6)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=72838727
 (一部抜粋)

 新しいレッドリストで“格付け”が下がった、つまり絶滅危険度が高まった種の中には、タスマニアデビルのように伝染病の犠牲になったものもいる。タスマニアデビルは「軽度懸念」から「絶滅危機(endangered)」へと変更された。  
 また、両生類を死に至らしめるツボカビ感染症もやむことなく広まっており、両生類にとって史上最悪の状態となっている。IUCN生物多様性アセスメント小委員会の議長サイモン・スチュアート氏は、「いまや全両生類の32%が、絶滅の危機にあるか、既に絶滅してしまっている」と話す。
 しかし、ほとんどの種にとって、絶滅危惧の格付けが急落しているのは別の原因によるものである。「それは生息地の崩壊だ。生物にとって最も深刻な脅威なのだ」とスチュアート氏は語る。例えば、インド南部のラーメシュワラム島にしか生息しないタランチュラの一種、Poecilotheria hanumavilasumica(ポエキロテリア亜科)は、プランテーション開発により生息地が失われ、「絶滅寸前」にまで追い込まれている。
 また、アジアのスナドリネコも、生息地である湿地帯で農地や定住地向けの干拓が進み、「絶滅危機」のリストに載ることとなった。

 種が絶滅するということは、飛んでいる飛行機のビスを1本ずつぬくようなもの。どのビスを抜いたら飛行機がバラバラになるかはわからない、と何かで読んだが、まさにその通りだと思う。
 すべてを人間活動のせいにするつもりはないが、絶滅する生き物もイノシシやシカのように増えすぎて困っている生き物も、人間の行動が大きく影響していることは確かだろう。

▼ナショナルジオグラフィックニュース
タスマニアデビルが伝染病で絶滅危惧種指定に(2008.5.21)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=82731746

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