コピー用紙のパブコメ募集開始 もっとウッドマイルズに配慮を
最近よく聞く言葉に「認証材」とか「フェアウッド」というのがある。反対に「ウッドマイルズ」という言葉は一時期よく聞いたのに、最近は聞くことが減ったような気がする。
フェアウッドが大切であることはもちろんだが、私はウッドマイルズが特に大事だと思うので、家を建てる場合、まず一番いいのが地域材、次が国産材、その次が海外の認証材の順で環境良品だと思うのだが、世間ではこの3つは肩を並べているらしい。
ウッドマイルズが大事なのは、CO2の見地からだけではなく、食べ物同様木も地域のものを取り入れることで、身体にも合い、あの山の木とわかることで愛着もわきやすく、結果的に長く住む家になると思うからだ。
グリーン購入法のパブリックコメントの募集が開始された。
コピー用紙に総合評価指標が導入されるらしい。評価方法が詳しく説明されているが、それによると間伐材と認証材が同点、建築端材はその半分の点数だ。国内で発生する建築端材であればごみ削減の見地から間伐材と同点でよいようにも思うが、海外の認証材は半分の点数でいいように思う。海外の端材、その他は0点がいい。日本の木がこれほど余っているのに、海外の端材ごみまで高ポイントで使う必要はない。
古紙が余剰になりごみ化する可能性が高い今日、グリーン購入法のコピー用紙くらいは古紙100%維持が望ましい。しかし、京都議定書のマイナス6%のうちの森林吸収分である3.9%を達成するため「ネコの手も借りたい」(印刷用紙に比べ生産量の少ないコピー用紙でも有り難く利用したい)というのならば、国内の間伐材と海外の認証材は点数に差をつけるべきだと思う。
それにしてもこの「総合評価制度」、複雑すぎてかえって偽装の温床にならないといいが…。
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