ベンリな「クレジット方式」
私の中で、今年の流行語大賞は「クレジット方式」。
CO2を相殺するため、「○○にクレジット(排出権)をつける」とか「クレジットを買う」という言葉をよく聞いた。
最近聞いた「クレジット」は、コピー用紙のグリーン購入法基準変更に関して。間伐材の使用促進のため、製紙工場内で紙を作る際に間伐材チップを使えば、その分だけコピー用紙に間伐材を使ったとみなされ、コピー用紙の総合評価に加点されグリーン購入法の基準をクリアできるというのが「クレジット方式」だ。
なぜそんなややこしい方式がとられるかというと、間伐材(とりわけスギ間伐材)でコピー用紙を作るのが難しいため。しかし他の紙に比べ、コピー用紙は身近な存在だから「間伐材使用」をユーザーにアピールできる。
適当な紙を間伐材で作り、間伐材使用のためのコストと「間伐材使用」名義をコピー用紙に転嫁すれば、グリーン購入法基準クリア!・・・ってクレジット方式ってホント便利。
でも、なんだか詐欺っぽい気もするけど…。
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