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2009年1月

2009年1月24日 (土)

和歌山県の食品スーパー90%以上が有料化

 昨日(2009.2.23)から和歌山県内でレジ袋が有料化された。食品系スーパーの9割が有料化に参加するという大成功の理由を報道から探ってみた。

1.マイバッグ推進(有料化)の広報が半年前からなされたので、住民に周知徹底できた。
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=160965

2.県内に55店舗もっているオークワをはじめ、大手が有料化に積極的に賛同した結果、中小も有料化による客足の減少を心配せずにすんだ。各スーパーはマイバッグを無料配布するなど住民にPR。
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/wakayama/090122/wky0901220233009-n1.ht
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3.わかやまノーレジ袋推進協議会に、ドラッグストアや古座川産品直売所などスーパー以外の店も加えていたため、相乗効果?で、スーパーの有料化意欲にはずみがついた。
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20090122ddlk30040525000c.html

4.協議会に参加した29事業者の内、業務スーパーや薬局など8事業者が協定を結ばなかったが、結果的に29事業者すべてが有料化にふみきったのは、県と市町村がぎりぎりまで説得したものと思われる。県と市町村のリレーションシップがうまくいっていた。

5.協議会にJA女性組織が入っていたので、エーコープも積極的になったと思われる。

6.協議会に参加した店舗の少ない町では、町の説得に関わらず有料化した店は30店舗中数店舗のみと少ない。協議会に1店でも多く加入させることが、成功への近道か?
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=160881

7.「レジ袋削減」運動ではなく、効果の高い「有料化」実現に向けた県の一貫した姿勢。

 有料化する市町村が相次ぐ中でも、一度にこれほど多くのスーパーが一斉に有料化にふみきるというのは珍しいので、きっと他にもいろいろ「勝因」があるのだろう。
 非生分解性の素材でできたレジ袋を全廃するためにも、できるだけ多くの市町村に早く有料化してもらいたい。私の住む市もまだ有料化されていないので、ぜひ参考にしたい。

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2009年1月21日 (水)

津市のレジ袋有料化 デパートも参加

 以前、山形のデパートがレジ袋を有料化すると聞いて感激したが、三重県津市でも4月1日からのレジ袋有料化にデパートの津松菱が加わるそうだ。
 過剰包装の温床?だった百貨店業界にもようやく有料化が浸透してきたのだとしたら、コンビニの袋も有料が一般的になる日は遠くないのかもしれない。

http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20090121/CK2009012102000010.html

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2009年1月15日 (木)

環境省がレジ袋全国状況を発表 有料化248自治体

 昨日(2009.1.14)、環境省から「レジ袋削減に係る全国の地方自治体での取組状況について(お知らせ)」が発表された。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10632

 全国の取り組み状況やその手法など、詳しい調査報告がPDFファイルで読め、大変参考になる。
 それによると、富山、山梨、沖縄の3県と、16都道府県の245市区町村の計248自治体が2008年11月1日時点で、有料化を導入しているそうだ。前回の調査からわずか7ヶ月で8倍にも増えた。
 有料化した場合レジ袋辞退率は80%台、地域通貨や特典制など有料化以外の方法ではいかに自治体主導で頑張っても辞退率は40%台。市内(または県内)全域で取り組むなら、やはり有料化がいいなぁとあらためて思う。
 とくに、県レベルでの削減協定など、やる気のある市町村の足を引っ張るだけで、一体どんな意味があるのだろう?と疑問だ。全都道府県のうち、東京都以外は、既にレジ袋削減に関して何らかの動きをしているかまたはこれからしようとしているわけだが、単なる削減協定なら何もやらず、市町村に任せる方がましかもしれないといったら言い過ぎだろうか?

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2009年1月13日 (火)

使いやすい三重大学のマイバック

Ts2c0190 以前、三重県伊勢市のレジ袋有料化状況を聞きにいったことがある。市長や市担当者の環境意識の高さが印象的だった。
 三重県内では有料化を進めている自治体が多いが、その牽引役を担っているのが三重大学の教授であり、三重県地球温暖化防止活動推進センター長の朴先生。そのためか、三重大学生協でもレジ袋を昨年1月から有料化、2月にはレジ袋辞退率98%を達成したとか。
 写真は三重大学のマイバッグ。デザインは学生からの公募だそうだ。このマイバッグは、地球資源の有効利用と環境保全をめざす「MOTTAINAI」キャンペーンの協賛品で、売上の一部は、植林のグリーンベルト運動に寄付されているという。広げたサイズはW300xH350mm、たたむと110x40mm程で厚さが10mm位とかなり小さくなるので便利。
 今年4月から三重大学構内で開店するコンビニのミニストップでも有料化を検討中だそうだ。
http://www.asahi.com/eco/NGY200810140014.html


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2009年1月11日 (日)

地産地消で町おこし 埼玉県小川町

 小川町へ行ってきた。
 まず、昼食は玉井屋食堂で地元の無農薬野菜と飛竜頭、とろろ等をしっかりいただき、サービスの晴雲酒造の食前酒と甘酒で暖まった。お酒に弱い私は、それが効きすぎてしまい、霜里農場の金子氏の話を聞きながら、うとうと。あーあ、せっかく話を聞きにいったのにもったいなかった…と、一緒に行った友人にあとから概要をザッと話してもらった。
 そのあと化学肥料や農薬を使わない霜里農場を見学。
 一番見たかったのは、生ゴミを発酵させメタンガスと液肥を作っているところだが、拍子抜けするほど単純な構造。誰でもマネができそうだ。メタンガスはおもにお湯をわかすのに使い、液肥は畑に利用。
 動物も家族のように仕事を分担して暮らしている。カモは田の草取り、牛は畑の開墾と草取り、ニワトリも草取りをしてくれるそうだ。草苅機と違い燃料はいらないが愛情が必要とのこと。カモは金子さんを母親だと思っているとか。牛は食欲旺盛で草だけでなく、竹を倒して先端の葉までを食べるという。
 地元の木を使った母屋は年に1度柿渋でふく。
Ts2c0180
←もらってきた廃材はボイラーで燃やして床暖房に、ガラスは温室に利用。植木屋さん?のいらなくなった柵を利用して作った電柵はソーラーパネルで発電し、車やトラクターの燃料は廃食油で作ったBDFでこれも自作。
 本当にすべてがムダなく利用されている。
 帰りに駅前で、小川町産の大豆で作ったお豆腐やがんもどき、おからドーナツを買った。
 町の酒屋さんも豆腐屋さんもお菓子屋さんまでもが、有機農業を中心にまとまり、地産地消で活気がある。
Ts2c0185 左の写真は、農薬を使わず天敵のカマキリを利用したイチゴ栽培。ところどころイチゴの苗の間にカマキリの卵がさしてある。
 右の写真は、液肥に浸した製紙用の木材チップが畑にしいてあるところ。
Ts2c0186

霜里農場のホームページ↓
http://www.shimosato-farm.com/

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2009年1月 8日 (木)

環境教育って?

 久しぶりに青春18切符を利用して、森林環境教育講座の打合せのため、目下移動中の車内。揺られながらつらつらと環境教育について考えてみた。
 正直、私には「環境教育」がよくわからない。ただ、普通に行われている断片的な環境知識の押しつけは、環境教育とはいわず環境アレルギーの人を増やしているのではないだろうかとふと心配になった。
 地球環境の大切さがスッキリとわかり、小さいことでもいいから環境を守るために何かしたいと思うような教育、自分の命も他の生き物の命も大切で愛しく思うような教育。それが環境教育のはず。
 環境知識の量などまったく関係ない。確かな環境教育を受けた人は、きっと「たかがレジ袋」「削減できるCO2などたいしたことない」「余り物からできている」などとはいわず、できるだけ使わない方向で行動するだろうし、コンビニ弁当を家で食べるときは割り箸は断るだろうと思う。消費税率のアップには反対しても、環境税の導入には反対しないはず。
 そうせずにへりくつをこね、レジ袋有料化にも環境税にも反対し、原発の危険性にも目をつむり、温暖化対策のためには必要だとうそぶく人が多いのは、やっぱり環境教育が間違った方向で進んでいたからではないかと思う。

 みなさんはどう思われますか?

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2009年1月 5日 (月)

コピー用紙のパブコメ 明日締めきり。真っ白な再生紙でも適合品に

 「コピー用紙のパブコメ募集開始 もっとウッドマイルズに配慮を」でも書いたが、コピー用紙のグリーン購入法のパブコメがいよいよ明日の13時で締めきりだ。
 これまで古紙100%に限っていたコピー用紙の古紙配合率基準を引き下げ、古紙の代わりに絶滅危惧種生息地であるタスマニア原生林からの木材チップを使ってよいことになれば、環境破壊になると危機感を募らせたあちこちの団体が、パブコメへの参加を呼びかけている。

◎ワンクリックで簡単に意見を送りたい方はこちらのレインフォレストアクションネットワークのサイバーアクションを利用すると便利です↓
http://chataro.happy888.net/input.html

◎古紙問題市民行動ネットワークの呼びかけ↓
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/other/notebook/green3.htm?serial=10513

◎熱帯林行動ネットワークの呼びかけ↓
http://www.jca.apc.org/jatan/publiccoment12.22.html

 上記の団体らの呼びかけにもあるとおり、コピー用紙の古紙配合率を引き下げれば、古紙の代わりにタスマニア原生林からのユーカリチッップを使うことなる可能性が高いので、そのことによるCO2増加や森林破壊は見過ごせない。

 加えて、私としてはせっかく白色度70%程度以下で定着しつつあったコピー用紙が、今回の改正により真っ白な再生紙でも他の点数が高ければグリーン購入適合品になってしまうことによる弊害(白さを増すための薬品や水使用量の増加など)も気になっている。白さを「高級」と考える人のニーズに応えた真っ白いコピー用紙が増えそうだ。

 工場毎の「クレジット方式」による間伐材利用も問題が大きい。せめて「印刷・情報用紙」内でのクレジット方式にしておくべき。
 もし、段ボールなどの板紙に間伐材をいれ、それをコピー用紙に転嫁してよいとなると、せっかくこれまで高かった板紙の古紙利用率まで低下する危険性がある。さらに、印刷・情報用紙への間伐材利用技術が進まないとしたら、紙全体への間伐材利用率はこの先もたいして上がる見込みはない。


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2009年1月 4日 (日)

20年ぶり 地熱発電所新設

 原発や石炭火力におされ下火になってはいたが、最近また地熱発電に注目が集まっているようだ。風力や太陽光と並んで地球環境へのインパクトの小さいこと、火山国としての日本の特性をいかした国産エネルギーであることなどがその理由。
 三菱マテリアルとJパワーは約400億円を投じて出力6万キロワットの発電設備を秋田県湯沢市に新設する。また、日鉄鉱業と九州電力は鹿児島県霧島市の既存の地熱発電所に隣接して新たに3万キロワットの発電所を建設し、さらに数百億円を投じ6万キロワット分の新設備も検討、周辺の地質調査を進めるとのこと(2009.1.3 日経新聞)。

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090104AT1D250E502012009.html

 

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エコ度は疑問 でも楽しいアクリルタワシ

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 以前「アクリルたわしのエコ度は?」でエコかどうかは疑問だと書いたが、それはひとまずおいて、正月は手芸店で見つけた本を参考にせっせと楽しくアクリルタワシを作って遊んだ。
 我が家のタワシライブラリ。左は「避暑に来て浮かれてるタコ」、右は「タコハチとハチのマイカップ」。

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2009年1月 2日 (金)

自然エネルギーで「質」の高い生活を未来へ

 1・2号機の廃炉が決まった浜岡原発で、5号機の事故が頻発しているようだ。11月に手動停止し、12月27日に再起動したばかりの5号機が30日にまた手動停止した。
 中越沖地震の影響で全7機が停止し復旧作業中の柏崎刈羽原発でも事故や火災が相次いでおり、火災は地震以降6件も起こるなど、安全性も生産性も原発の信頼度はきわめて低い。
 いくら建設費用が安いからといって、石炭火力発電の増設も問題だが、原発による発電はCO2削減になるという昨今の「大義名分」も怪しい。
 グリーンピース・ジャパンのメルマガNo.110によると、原発はウラン採掘などに大量の化石燃料を必要とする上、CO2以上に温室効果の高いハロゲン化合物を使用するという。

(一部抜粋)原子力にはうなぎのぼりの資本コスト、放射性廃棄物の蓄積、安全面や保険面での問題、核兵器拡散、またごみ問題を拡大する高価な原子炉の破棄などがつきまといます。

原子力が「炭素を使わない」、したがって地球温暖化解決策であるという主張は、ウラン採掘、製粉、濃縮、輸送、工場建設、再処理などなど、大量の化石燃料を必要とする核燃料サイクルを度外視しています。また、原子力はオゾン層破壊が顕著で、二酸化炭素以上に地球温暖化に影響を与えるハロゲン化合物を使用します。
今秋、スタンフォード大学のマーク・Z・ジェーコブソン博士は、「地球温暖化ソリューション・レビュー」を発行しました。その中で博士は、様々なエネルギー源から発生する温室効果ガスのCO2換算をした生涯排出量を比較しています。これによると風力、集約された太陽エネルギーは1kW時の電力に対し3〜11グラムのCO2を排出。地熱発電や従来の太陽光電力は16〜64グラム、また波・潮汐・水力エネルギーではCO2排出量が34〜71グラムです。原子力電力は1kW時あたりCO2排出量68〜180グラム。 博士は、「石炭…そして核は、利益が少なく、機会費用の損失を表す」と結論づけています。原子力に投入される1ドルごとに諸々の貴重な資源が必要となるため、結果として原子力は地球温暖化を進めてしまうとしています。
(中略)
産業社会に気づいてもらいたいことは、より少ないエネルギーや資源の活用でも、真のクオリテイ・オブ・ライフ=生活の質向上を果たすことができるということです。採掘を執拗に繰り返したり、有毒なゴミを子孫に残さない方法でも、私たちはより豊かな環境を作り出すことが可能なのです。


産経ニュース「浜岡原発5号機、原子炉また停止 静岡」↓
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/081231/szk0812310245000-n1.htm
47NEWS「柏崎原発でまた作業事故、火災も相次ぎ立ち入り検査」↓
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008120901000786.html

 旧年中はお世話になりありがとうございました
 今年もどうぞよろしくお願い致します


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