自然エネルギーで「質」の高い生活を未来へ
1・2号機の廃炉が決まった浜岡原発で、5号機の事故が頻発しているようだ。11月に手動停止し、12月27日に再起動したばかりの5号機が30日にまた手動停止した。
中越沖地震の影響で全7機が停止し復旧作業中の柏崎刈羽原発でも事故や火災が相次いでおり、火災は地震以降6件も起こるなど、安全性も生産性も原発の信頼度はきわめて低い。
いくら建設費用が安いからといって、石炭火力発電の増設も問題だが、原発による発電はCO2削減になるという昨今の「大義名分」も怪しい。
グリーンピース・ジャパンのメルマガNo.110によると、原発はウラン採掘などに大量の化石燃料を必要とする上、CO2以上に温室効果の高いハロゲン化合物を使用するという。
(一部抜粋)原子力にはうなぎのぼりの資本コスト、放射性廃棄物の蓄積、安全面や保険面での問題、核兵器拡散、またごみ問題を拡大する高価な原子炉の破棄などがつきまといます。原子力が「炭素を使わない」、したがって地球温暖化解決策であるという主張は、ウラン採掘、製粉、濃縮、輸送、工場建設、再処理などなど、大量の化石燃料を必要とする核燃料サイクルを度外視しています。また、原子力はオゾン層破壊が顕著で、二酸化炭素以上に地球温暖化に影響を与えるハロゲン化合物を使用します。
今秋、スタンフォード大学のマーク・Z・ジェーコブソン博士は、「地球温暖化ソリューション・レビュー」を発行しました。その中で博士は、様々なエネルギー源から発生する温室効果ガスのCO2換算をした生涯排出量を比較しています。これによると風力、集約された太陽エネルギーは1kW時の電力に対し3〜11グラムのCO2を排出。地熱発電や従来の太陽光電力は16〜64グラム、また波・潮汐・水力エネルギーではCO2排出量が34〜71グラムです。原子力電力は1kW時あたりCO2排出量68〜180グラム。 博士は、「石炭…そして核は、利益が少なく、機会費用の損失を表す」と結論づけています。原子力に投入される1ドルごとに諸々の貴重な資源が必要となるため、結果として原子力は地球温暖化を進めてしまうとしています。
(中略)
産業社会に気づいてもらいたいことは、より少ないエネルギーや資源の活用でも、真のクオリテイ・オブ・ライフ=生活の質向上を果たすことができるということです。採掘を執拗に繰り返したり、有毒なゴミを子孫に残さない方法でも、私たちはより豊かな環境を作り出すことが可能なのです。
産経ニュース「浜岡原発5号機、原子炉また停止 静岡」↓
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/081231/szk0812310245000-n1.htm
47NEWS「柏崎原発でまた作業事故、火災も相次ぎ立ち入り検査」↓
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008120901000786.html
旧年中はお世話になりありがとうございました
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