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2009年2月 4日 (水)

森の再生人 湯浅勲氏 

 昨夜10:00からのNHK「プロフェッショナル」は面白かった。
 「日本の森を救う男あり すご腕・森の再生人!」というタイトルで、日吉森林組合(京都)の湯浅 勲氏が紹介されていた。湯浅氏によるひん死の森の再生法が、林業関係者の注目を集めているという。
 どうせ大袈裟にいっているだけだろうと思い、斜に構えて見ていたが、確かに素晴らしいプロフェッショナルだった。
 いくつか印象的な言葉があったが、そのうちの1つ。急峻な地形にある造林地について、「切り捨て間伐をしなさい。材はとらなくていい。間伐を続けていればいずれ自然の森に還るから」というような言葉があった。間伐だけ続けて、成長した木も収穫しないで放っておけという一見林業家らしくない言葉だが、納得する林業家は多いだろう。
 もちろん、最近の風潮である天然林礼賛、広葉樹林礼賛ではない。「きちんと手をかけてやれば、人工林でも天然の森と同じように、恵み豊かな森となる。」と、氏は明言する。

 切り捨て間伐をはっきりと肯定したこともよかった。「トンデモ本」の影響か、近頃切り捨て間伐を極度に嫌う風潮があり、影響された人たちはまるで間伐材をごみのように考え、ごみを森に放置するかのように切り捨て間伐を責めたり、逆に「もったいない」と貴重な資源を利用しないことを責めたりする。そういう人は、やれ間伐材で紙を作れ、バイオ燃料にしろ、割り箸だ…と小うるさい。また、切り捨て間伐によって、害虫が増える危険性を指摘する声もある。
 しかし場所によっては、ムリに間伐材を運び出すデメリットは少なくない

 半分ほどしか見られなかったので、再放送をまた見たいと思っている。
○ 再放送 2月10日(火曜) 総合 午前1:00〜1:45
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/090203/index.html

 この番組を紹介してくれた人によると、本もでているそうだ。
○全林協で出版されている本
『山も人もいきいき日吉町森林組合の痛快経営術』
『林業経営力アップ! 痛快人材育成術』

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