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2009年4月14日 (火)

アマゾンがCO2排出源に!

 英国の全国紙Independent(2009.3.6)に、「Science誌に発表された研究によると、2005年のある期間、アマゾンの熱帯雨林は二酸化炭素を放出する側にまわった」と発表されたと、JATAN NEWS(2009.3.24)に掲載されていた。

 「4年前のアマゾンの乾期、突然の厳しい旱魃により、アマゾンは20億トンの二酸化炭素を吸収する代わりに、差し引き約30億トンを放出した。そして旱魃後、大気中には、ヨーロッパと日本の年間二酸化炭素排出量を超える5億トンもの余剰二酸化炭素が残された」

 論文の筆頭著者はリーズ大学のOliver Phillips教授で、13カ国を代表する70の科学者が貢献したこの研究では100の森林調査区で10万本以上もの木が調べられたという。
 この2005年の旱魃は、太平洋のエルニーニョ海流の温暖化によってもたらされたものではなく、熱帯北大西洋における海水面の異常な気温上昇によるものだったそうで、温暖化で増えると予測されるタイプの旱魃だそうだ。
 「見た目にはほとんどの森林に影響がなかったかのように見えるが、研究データからは、木の古紙率が上昇したことがわかる。また、森林が広大なため、わずかな変化でも合計では地球の炭素循環に大きな影響を与えてしまうのだ」

とOlever教授。

 最大の炭素貯蔵庫であるアマゾン熱帯林のCO2が今後も放出にまわるとしたら地球はどうなるか・・やはり「明日のエコでは間に合わない」ことを日本政府も早く認識してほしい。経済対策のために、高速道路を土日1000円にしている余裕はもうないのではないか。

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