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2009年12月13日 (日)

電気自動車は本当にエコ?

 WWF(世界自然保護基金)のドイツ支部がドイツの機関と協力して行った電気自動車による環境への影響の研究によると、電気自動車によって削減される温室効果ガスの量はほんのわずかだったそうだ。

 

同研究によると、この100万台の電気自動車によりドイツの交通運輸の分野で削減される二酸化炭素排出量はわずか1%で、ドイツ全体での二酸化炭素排出量の削減は0.1%にとどまるという。

 この大きな理由は、電気自動車が再生可能なエネルギー源からではなく、石炭による電力で充電するためだとのこと。夕方にプラグイン車を充電するために追加の電力が必要となった場合、帰宅する通勤者たちによって電力使用がすでにピークに達している時間帯に、電力の需要が大幅に高まる可能性があるためだそうだ。

 WWFは、エネルギー負荷を管理するスマートなシステムとバッテリ充電システムがあれば、ピークを夜間に分散して平準化できるとしている。同研究では、100万台を超える自動車が充電される場合、負荷管理が不可欠となるが、スマートグリッドだけでは不十分だという。大量の電力貯蔵も必要となる。  「自動車のバッテリとは別に、ほかの種類の蓄電装置も開発する必要がある。再生可能なエネルギー源から大量のエネルギーを得られるようにしなければ、二酸化炭素は削減されない」(Raddatz氏)

 日本も電気自動車の普及促進をはかるのなら、その前に自然エネルギーの比率をもっと高める必要がありそうだ。
 もちろん、電気自動車の普及より公共交通の充実をはかることの方がより大切であることはいうまでもない。

http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20392758,00.htm

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