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2009年12月18日 (金)

日本の森林も炭素排出源となる可能性

 COP15に参加している人からの情報によると「現在の京都議定書では、森林からの炭素排出が適切に算定されておらず、「抜け穴」とも指摘」されているとのこと。その算定方法が再検討されているそうだ。
 確かに日本では、森林は炭素吸収源としてのみ考えられていて、海外には排出源になっている森林があることや、このまま温暖化が進めば日本の森も排出源になる可能性もあることなどはほとんど知られていない。
 先日の日経新聞(200.12.9)によると、「広島大学の中根周歩教授は容量約80立方メートルの実験室で温暖化が進んだ将来の森林環境を再現、土壌の炭素の収支を調べている」とのこと。その結果「今世紀半ば過ぎを想定して気温を外部より3度、CO2濃度を8割高くすると放出が吸収を上回り、2007年は1ha当たり5トン、2008年は同2トンの「出超」となった」という。
 森林は従来考えられていた以上に土壌のCO2放出を促すことがわかってきたのことで、同教授は「森林がCO2の発生源に転じてしまうと、化石燃料の使用をゼロにしても手遅れになる」と警告しているそうだ。

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