ガンズ社訴訟取り下げ 日本の製紙原料に朗報
日本の製紙原料になる木材チップは、広葉樹も針葉樹もオーストラリアからの輸入量が一番多い。オーストラリアは「先進国」だから森林破壊はしていないと思われがちだが、決してそうではない。オーストラリアの南にリンゴの形の島があるが、そこは豊かな温帯雨林の森が広がるタスマニア。オーストラリアからのチップの大半がこの島から来ている。
タスマニア州の木材伐採会社であるガンズ社は、「業務妨害」を理由に原生林やオールドグロス林の保護を求めて活動していた環境団体や市民を相手取り2004年から訴訟を起こしていた。一部敗訴を受けて訴訟の一部を取り下げるなどしていたが、レインフォレストアクションネットワークからの情報によると、2010年1月29日、最後まで残していた訴訟も取り下げる決定をしたとのこと。
自ら起こした裁判で和解金と訴訟費用を支払うことになったガンズ社は、これまでの経営方針を見直さざるをえなくなるだろう。ガンズ社がまともな森林経営をするようになれば、日本に木材チップを大量に供給している会社だけに、日本の紙のエコ度も上がる。
<関連サイト>
「できるだけエコライフ」タスマニア裁判闘争 日本も無関係ではない
これまでの訴訟の経緯等詳しくは↓
http://treesnotgunns.org/jp//people/
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