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2010年3月 6日 (土)

外食産業で使われているプラスチック製の箸について

 プラスチック製箸を使う店が増えてきた。私は喜んでいるが、プラスチックということに極度の嫌悪感をもつ人もいるようだ。
 「割り箸は間伐材だから、割り箸の方がエコ」「捨てる時にCO2が大量にでる」「有害物質は出ないの?」「プラスチックをなめても大丈夫?」「箸を洗うのは水と洗剤の無駄」などいろいろいわれる。特に私の住む地域は、割り箸の産地のせいか、プラ箸を褒めるとすぐにクレームがつく。
 しかし、割り箸の多くは間伐材ではなく、ロシア材・中国材などの輸入材だ。輸入材は間伐材では決してない。捨てる時にCO2が出るのは割り箸だって同じだ。カーボンニュートラルなどといわれて、バイオマスはCO2を排出しないことになってはいるが、算定方法が今後変わればしっかり排出にカウントされる。木だって燃やせばCO2が出るのだから当然だ。1回使っただけで捨てる(ごみとして燃やす)割り箸より、業務用のプラスチック製割り箸ならば500回から1000回は使うだろうから、どちらの方が廃棄時にCO2が出るかは明白。洗浄水と洗剤の量をとやかくいうのならば、レストランで食器洗浄機を使っている人に、箸を洗浄するようになってから食器洗浄機を動かす回数が一日何回増えたかを確認してからいってほしい。
 すべてのプラスチックから焼却時に有害物質が出るわけではない。出ない種類のプラスチックを選べばいいだけだから、それがプラ箸バッシングの理由にはならないはずだが、なぜかなるようだ。なめた場合の安全性も同様。プラスチック製の弁当箱だってあるし、牛乳パックだってプラスチックがラミネートされているが、ほとんどの人は安全性を疑っていないのに、なぜ箸だけが疑われるのか?
 要はプラスチックの種類と顔料の問題だと思うのだが…。
 プラスチック製箸が不安な人は、木製マイハシを持参すればいいし、国内の割り箸産業を保護したいならば、アドバシを推進したり、弁当屋やコンビニ、正月前のスーパーやデパートのお節売り場に売り込んだりなど、割り箸でなければ難しい分野に国産割り箸の販路を広げればよい。プラスチック製の箸すべてがよいとは思わないが、すべてのプラスチック製箸をバッシングするのはどんなものだろうか?
 業務用のプラスチック製箸のメーカーにお願いしたい。「焼却時と使用時(繰り返し使ってキズができてからのも含めて)の安全性をしっかり検査し、検査結果を明確にして販売して下さい。」
 

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