古着からもバイオエタノール
日経エコロジー2010年4月号によると、綿製や綿混合素材の古着からバイオエタノールを生産する技術が事業化される見通しとのこと。綿を3日かけて酵素で分解した後、発酵させるそうだ。
日本国内では捨てられている綿製品120万トンから約85万トンのバイオエタノールが生産可能。コストは現在1リットル当たり200円だが、2010年中ガソリンと同程度の価格(1リットル約100円)を目指すという。
今後、経済産業相は、バイオ燃料の製造や輸送にかかるCO2排出量をガソリンの半分以下に抑えることを今夏にも石油会社に省令などで義務づけると、今朝の日経新聞に出ていたが、古着を酵素で分解するだけならその基準を満たせるかもしれない。
今のところ基準を満たすバイオ燃料の原料は、ブラジルの既存農地で収穫されたサトウキビと国産のテンサイ、建築廃材だけとのこと。
また、経産省はガソリンの販売量に応じて、石油会社が導入しなければならないバイオ燃料の送料を決め、従わなかった場合は罰則も検討するそうだ。
バイオ燃料の基準を厳しく制限するのは当然だが、罰則でムリに普及させるより、炭素税を導入する方が簡単な気がする。
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