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2010年4月

2010年4月29日 (木)

ウッドマイレージ課税 新潟県で検討中

 新潟県では森林環境税として「ウッドマイレージCO2」構想を検討しているという。
 木材の輸送距離に応じて課税するもので、WTOに抵触しないよう内外を問わず課税する。
 これが実現すれば、新潟県の木材の地産地消にもなり、県内林業も活性化する。海外の森林破壊を防止することにもなるので、素晴らしい構想だと思う。

ニュースレター「木のみち」

○リユース容器の促進と散乱ごみ防止のため、下記の署名サイトでデポジット署名を集めています。

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もう時代遅れ?灰溶融炉の終焉

 鳴り物入りで奨励された灰溶融炉だが、環境省がついに見限った。
 住民の反対を押し切って導入してはみたものの、事故や電気の浪費などで苦労した自治体が多かったためだろうか。
 新しい技術は、リスクを伴うのでやむを得ないとも思うが、翻弄された地方自治体の怒りはおさまらないだろう。ガス化溶融炉もいずれ見直されるかもしれない。
 しかし、もし政権交代が起きなければ、まだ奨励され続けていたのではなかろうか。

ブログ「東京23区のごみ問題を考える」↓
灰溶融固化設備の廃止で温室効果ガスの削減に寄与すること(環境省)

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1300年祭でにぎわう奈良 風に舞うレジ袋と迷惑する鹿

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 奈良県は今、1300年祭でにぎわっている。それは結構なことだが、ごみ問題は考えられているのだろうか?
 かつて中国は、オリンピックを目前にして国中のレジ袋の無料配布を禁止したが、奈良県でレジ袋を有料化しているスーパーはコープなどごく少数だ。
 ウミガメやペンギン、クジラなど野生生物の死骸の胃の中からよく多量のプラスチックごみがでてくるが、奈良公園で死亡した鹿の胃の中からも大きなプラスチックごみの塊がでてくる。

「鹿の胃の中のプラスチックごみ」

 レジ袋を一斉有料化した富山県や名古屋市など、全国では多くの市町村や県が既にレジ袋有料化を実現しているが、奈良県内ではまだ一市町村も有料化されていない。
 奈良県のごみ減量意識とレジ袋配布事業者の良心、奈良県民の良識に期待したい。
 県内が無理ならせめて奈良市内だけでも、一日も早くレジ袋の無料配布を中止してほしい。

 写真は昨日の奈良駅。最近は、線路にまでレジ袋が落ちている。

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2010年4月27日 (火)

消費されるサラワク熱帯林 パームオイルの次は紙 

 10年程前、マレーシアのサラワク州の熱帯林破壊の問題がマスコミなどでも取り上げられたことがある。アブラヤシ(パームオイル)プランテーションを作るため熱帯林が破壊され、そこに済む先住民族の生活を奪っているといわれていた。先住民族が何度か来日し、私も学習会に参加して話を聞いた。
 パームオイルの入ったお菓子や洗剤をできるだけ買わないように注意してきたが、バイオ燃料ブームの到来で、時代はパームオイル大増産を目指す方向に進んでいる。
 その影響はサラワクにも及んでいるのか、まだ森林は残っているのかと気になっていたところ、昨日久しぶりでサラワクについての話を聞くことができた。

 サラワクには、熱帯林がまだかろうじて残っているそうだが、アブラヤシプランテーションが増え続けているので、いつまで残っているかはわからない状況のようだ。しかも、古いアブラヤシプランテーションは、製紙原料にするためのアカシアプランテーションに「植林」という美名のもとで転換されているとのこと。詳しいことはよくわからなかったが、アブラヤシは肥沃な土地を好むが、アカシアは荒れ地でも育つからというのがその理由のようだ。アカシア植林は2003年頃から始まったらしい。そのアカシアは中国系企業などによって紙にされているという。
 以前、サラワクでのアカシア植林が京都議定書で認められているCDM(クリーン開発メカニズム)として検討されているという話もあったから、おそらく日本企業の資金もプランテーションに使われているのだろう。

 アカシアもアブラヤシも除草剤を使うので、周囲を汚染しているとのこと。しかも、残った農薬は畑の一隅などに無造作に捨てられてしまうので、土壌汚染は深刻だ。プランテーションで働くのはインドネシアからの移民が多いので雇用の創出にもならない。
 10年前も今回も同じ言葉を聞いた。
「伐採による森林劣化はまだマシ。プランテーションは致命的だ。」

 先住民による伝統的な焼き畑は、時間がたてば元の植生に戻るが、一度プランテーションにされた土地を元の植生に戻すことは難しい。
 「この紙は植林木で作られています」と書かれたコピー用紙などを時々見かけるが、植林木で作った紙だからといって、必ずしも環境に良いわけではない。
 パームオイルも紙も、私たちの生活に直結している。安いバージンパルプのトイレットペーパーやティッシュペーパーなども最近は中国から大量に入ってきている。
 できるだけ再生紙を選びたい。

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2010年4月24日 (土)

鹿の胃の中のプラスチックごみ

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 4月18日、奈良公園のアースデーに死んだ鹿の胃の中から取り出された紐状化したプラスチックごみの塊が展示されていた。
 死因を調べるため、病死した鹿を解剖し取り出したものらしい。
 2.6キロもある塊。こんなものが詰まっていたら、まともにエサを食べられるはずがない。
 朝、奈良公園を歩くとよくレジ袋やお菓子の袋などのごみが風に舞っているのを見かける。袋に食品の匂いがついていれば、鹿はエサと間違えて食べてしまう。奈良公園周辺のスーパーやコンビニでは、せめてレジ袋を無料で配るのはやめるなどの配慮ができないものかとつくづく思った。
 奈良県や奈良市が、レジ袋有料化に取り組むのはいつだろう?

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2010年4月23日 (金)

紙製弁当容器 食べ終わった後はリサイクル

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 大学生協のランチボックスのエコ化が全国的に進んでいるようだ。
 大学によってもいろいろあるようだが、プラスチック製(スチレン?)の弁当容器にPPフィルムが貼ってあり、食べ終わった後フィルムをはがし、大学生協に返すと10円戻ってくるデポジット制を採用している大学もあれば、紙製で紙の上にPPフィルムが貼ってあり食べ終わった後はフィルムをはがして通常の古紙リサイクルに出せるタイプの容器を採用している大学もある。
 プラスチック製の方はデポジットで確実に回収しリサイクルにまわしている点は評価できるが、やはりプラスチックより古紙リサイクルできる紙製に軍配を上げたい。
 試しに紙製のランチボックスに入った弁当を1つ買ってみた。ご飯の上にピリ辛の鶏肉が乗っている弁当で、味はなかなかよかったが、ピリ辛の赤い色がほんの少し紙に付着してしまい、このまま古紙回収に出してよいものかと不安になった。
 汚れやすい部分はフィルムをもう少し大きくして、内側だけでなく外側も一部覆う必要があるようだ。
 また、食べ終わった後のこのランチボックスを古紙回収に出す学生が何人いるかと考えると、プラスチック製と同様に、10円か20円のデポジットを付けて確実に回収し、生協が責任持って古紙回収業者に渡す方がよいと思う。
 このランチボックス、大学生協以外ではあまり見かけないが、ホカ弁やコンビニなどでも採用したらきっと売れると思うが、大学構内ならばいっそのこと使い回しのできる弁当容器を採用し、100円程度のデポジットで回していくことも可能だろう。大学で「環境」を教えているならば、実践も必要だ。「リサイクルよりリユース」を学生にも体験してほしい。
 ※写真は紙製ランチボックス。上は食べる前、下は食べ終わってフィルムをはがした後。

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2010年4月 4日 (日)

中国で大干ばつ 森林破壊が原因?

 中国雲南省で干ばつ被害が深刻だという。理由は、森林破壊らしい。
 中国では植林面積が年々増え、伐採面積を上回っているといわれているが、干ばつ被害が大きいところを見ると、森林の質は低下しているのだろう。
 環境は、統計だけではわからない。
 この破壊された原生林に、またユーカリが植えられたとしても、森林の機能は容易には回復しない。
 フェアウッドマガジンによると、雲南省では100年に1度の大干ばつ、広西省では干ばつによる森林火災が70%増えたとのこと。
 近年、中国から日本に大量に入ってくるようになったバージンパルプのトイレットペーパーやコピー用紙は使うべきではないし、中国製割り箸もやめるべきだ。100円ショップで売られているような安価な木製品も産地のわからないものは買わない方がいい。

森林伐採、大干ばつの要因の1つか=衛星写真から見る雲南省原生林↓
http://www.epochtimes.jp/jp/2010/03/print/prt_d66835.html

フェアウッドマガジン(第68号)↓
http://www.melma.com/backnumber_83539_4809605/

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京都市のレジ袋削減状況

 京都市ごみ減量推進会議が制作した小冊子「買い物とレジ袋とごみのお話」によると、家庭ごみに占めるレジ袋の容積が、市の調査で6・5%を占めるそうだ。
 また、この小冊子では、「レジ袋の無料配布をやめる事業者のPRを市が支援する「レジ袋削減協定」を紹介。市内の家庭ごみ中のレジ袋が、2004年度の5200トンから07年度に3150トンに減ったことを示した。」とのこと。
 早速、どんな削減協定を結んでいるのかホームページを見てみたところ、スーパーでは、イオンやイズミヤ、マイカルがレジ袋の無料配布中止で協定を結んでいる。削減目標はまちまちだが、おそらく削減率は80%以上にはなっているだろう。
 無料配布しているスーパーは他にないため、家庭ごみの6.5%もレジ袋が占めてしまうのだろうか。
 京都大学生協は「店舗でのレジ袋お渡し率10%以下(平均)を目標」とがんばっているが、同志社大学は「レジ袋の排出削減は20%以上をめざします」となんとも心許ない。しかし、協定しているだけ他大学よりマシなのかもしれない。
 京都市ほどの環境都市で、なぜレジ袋の削減状況が他都市に比べ悪いのか理由を知りたいものだ。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100331000197&genre=H1&area=K00

http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000000156.html

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