燃え続けるロシアの森林
報道が減り、鎮火したとばかり思っていたロシアの森林火災。
2010年9月25日時点でのロシア非常事態省の発表によると、依然としてまだ57件が燃え続けているとのこと(23日夜中に79件の火災が発生中、63件が消火、24日夜には41件発生)。ロシア非常事態省の調べでは、2010年の火災の危険がある時期初頭からロシア連邦領土内で発生した森林火災は、32,057件、総面積にして156万7千ha(1,432件の泥炭地火災、総面積2,634haが含まれる)とのこと。焼失面積に関しては、政府当局の発表以外にGlobal Fire Monitoring Centreが衛星データによる焼失面積は、1500万haと、公式データの10倍の数値だそうだ(FAIRWOOD世界のニュース【第74号】に掲載)
大規模の火災はないとのことだが、泥炭層に入り込んだ火は鎮火したように見えてもいつ発火するかわからない。文字通り、ロシアの森林はこれから長期にわたり「火種」を抱えていることになる。ロシアのメドべージェフ大統領が北方領土に来るのは、住民の関心を森林火災から他へそらす目論見もあるのではないだろうか。
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