2009年9月21日 (月)

新聞紙でコサージュ作り

 Kif_5771 先日、ある福祉団体の事務所で紙の話をした。紙の話の後、友人の「新聞紙コサージュ作り」講習会。私もコサージュ作りを参加者と一緒に習ったのだが、とても面白くハマッてしまい、帰宅後2つも作ってしまった。
 このコサージュ、雨に濡らさないように大事に使えばそれなりに長く使えるという。古紙回収には出せなくなってしまうから、捨てる時は安全ピンだけはずしゴミ箱へ。安全ピンはまた使える。新聞紙1ページ分で2個もでき、ハマればストレス解消効果も。貴金属を買いあさるより環境にもよさそうだ。
 紙の話は頭からすぐ出て行くが、コサージュは残る。絶妙の組合せかも・・・confident


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インドネシアから森林NGO来日 大阪集会

 11月14日、インドネシアでオランウータンの住む森や泥炭湿地林を守る活動に取り組んでいるNGOを招き、大阪で集会を開くそうだ。

 「オランウータンが住める森作りと泥炭湿地林保全を…インドネシアからのメッセージ」
 主催:ウータン・森と生活を考える会
 日時:11月14日(土)午後6:30より
 場所:ドーンセンター
 詳しくは下記へ↓
http://www3.kcn.ne.jp/~kyone/kcn/sitetop/utan/2009%2014thNov%20osaka%20tirashi.pdf

 泥炭湿地林は、パームオイルや紙のためのプランテーションを作る過程で、大量の二酸化炭素を放出する。水路をきって伐採した樹木を運ぶため水が抜け、数千年にわたって堆積した有機物(枯れた樹木など)が分解するためだ。乾燥後は、周囲の地盤が沈下するだけでなく、土壌が紙のようにカラカラに乾くため火災が起きやすく、泥炭層に火が入ると鎮火するのも難しいという。
 このような熱帯林を保全することは、地球温暖化防止に不可欠であるのはもちろんのこと、多様な生物の住み処を守ることにもなる。
 私もぜひ、来日する3人のNGOの話を聞きたいと思っている。

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2009年9月 2日 (水)

中国一人勝ち 日米2桁減

 オフィス・デポから分厚いカタログが送られてきた。
 数ヶ月前、古紙100%・白色度68%のコピー用紙を買ったせいらしいが、カタログなんていらんなぁ、もったいないからもういらんいうて断ろうーと思いながら頁をめくってみた。
 興味があるのは私の場合、紙製品。
 コピー用紙のところを見てびっくり。ほとんど製紙会社名が書いてないのだ。王子製紙の2種類の再生コピー用紙のところにだけ、「純国産品」と書かれている以外は、すべて国籍不明。しかもパルプ100%。普通ならインドネシア製かなと思うところだが、オフィス・デポは確か、APP社製から撤退したという話なので、おそらくほとんどが中国製…。
 うーん、そういうことかと思いながら、トイレットペーパーとティッシュペーパーのところを見てみると、トレペは再生紙の扱いが多かったので一安心・・・いえ、安心できないのでした。トイレットペーパーの場合、再生品でも輸入の可能性があった。
 ティッシュペーパーも、コレ中国製だろうなぁと思われるものがあったが、それも当然だろう。

 古紙ジャーナルによると、紙・板紙の生産量が日本もアメリカも昨年11月以来2桁減少が続いているとのこと。かたや中国は、いち早くプラス成長に転じ、いまや2桁成長だという。
 輸送にかかるエネルギーが気になるから、紙くらいは国産品を買いたい。原料の原産国表示もしてほしいが、せめて生産国表示だけでも義務づけられないものかと思う。

http://www3.kcn.ne.jp/~kosi/back847.htm
 

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2009年8月26日 (水)

新聞紙でエコバッグ?いいえ 新聞は古紙回収にそのまま出して

 昨年、新聞で作ったマイバッグというのを友人からもらった。
 その友人も誰かにもらったらしいのだが、その時は気にもとめず、3回ほど使ってダメになったので処分したが、先日の日経新聞(2009.8.24夕刊)にとんでもない記事がでていた。

 「古紙回収された新聞紙は主に東南アジアや中国に輸出され、段ボールに再生されているという。」として「高い輸送費をかけて資源化するより身近で再利用するべきだ」と、新聞紙でエコバッグ(ペパバッグというらしい)を作る講習会を全国で行っているというNPOを紹介していたのだ。
 福岡市内の小学校でも作り方を紹介した冊子を「環境教育」として使っているとのこと。
 その記事のタイトルは「新聞紙でエコバッグ 福岡のNPOが講習会 リサイクル知って」とまるでタチの悪い冗談の様だ。
 そのNPOのHPを見てみると、回収した新聞紙をエコバッグだけでなく、紙器メーカーにも売り渡して、植木鉢か何かも作っているようなので少しホッとした。だが、この新聞紙のエコバッグは今全国的なブームのようで、「新聞 エコバッグ」で検索をかけると、いろんなサイトで作り方を説明していた。

 数回しか使えない新聞紙マイバッグのどこがエコなのかわからないが、「のりとハサミと古新聞」だけで作れることがウケているらしい。
 でも、使用してダメになったこのマイバッグ(のりの付着した古新聞)は、新聞回収には出せまい。ざつ紙回収している地域ではざつ紙で出せるだろうが、していない地域では雑誌で出すのが正しいのだろうか?使用後ごみとして「燃えるごみ」に出している人も多いだろう。
 読み終わった新聞をそのまま古紙回収に出せば、大部分が国内でまた新聞等に再生される。新聞古紙に何割かのバージンパルプ(木材パルプ)を混ぜて新聞紙が作られ、流通し、そしてまた回収される。その循環の輪を「環境」を理由に断ち切る理由はどこにもない。

 もちろん、趣味の工作のために、古新聞を利用するのはいい。
 しかし、「回収された古新聞は主に輸出に回されている」などと、まるでほとんど国内では再生されていないかのような誤った話が、このエコバッグ作りと一緒に全国に広まっているのだと思うとゾッとする。
 確かに、輸出に回されている古新聞は近年増えているが、日本全体ではわずか33万8千トン(2008年)、それに比べ新聞古紙入荷量は494万トン(2008年)。1桁少ないのだ。増えているとはいえ、輸出されている古紙は、回収された古紙のごく一部に過ぎない。

新聞古紙輸出量と新聞古紙入荷量↓
http://www.prpc.or.jp/

古紙輸出量と古紙回収量↓
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/data/mdata.htm

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2009年8月16日 (日)

輸入ティッシュは環境偽装?輸入量は過去最高 トイレットペーパーも要チェック!

 昨日の日経新聞(2009.8.15)によると、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなど家庭紙の輸入が増加しているとのこと。
 6月のティッシュ(タオルペーパー含む)の輸入量は、「前年同月の2.5倍の3171トンに拡大し、過去最高を記録した」そうだ。「大手量販店などが割安な中国品の取扱いを増やしていることが背景にある」とのこと。
 また、「トイレットペーパーの輸入量も前年同月比22%増の1930トン。輸入品の中心は中国品で、トイレットペーパーの約9割、ティッシュペーパーの約6割を占めた」という。
 輸入品の比率は3%程度とのことだが、「輸入品の増加が国内需給を一弾と緩和させている」(家庭紙メーカー)との声も出ているそうだ。

 この記事から推察できることは、おそらく熱帯林破壊などで悪名高い世界最大級の製紙会社APP社の中国の工場で作られる家庭紙も日本に大量に輸入されているだろうということ。
 「ペーパー・トレード ブログ」(2009.8.13)によると、APP(中国)社ではグリーン宣言をしたそうだが、この会社のこれまでの行状(中国での森林破壊…下記、日中韓環境情報サイト参照)やインドネシアでの熱帯林破壊の様子をみると単なるグリーンウォッシュにしか見えない。
 つまり、持続可能な林業ではなく、森林を破壊して得た木材で作られ、環境偽装されたティッシュやトイレ紙が、日本の家庭に深く入り込んできている可能性がきわめて高いということだ。

 原産国表示されていない紙製品も多いので、自分の買ったティッシュやトイレットペーパーが、どこの国の工場でどのような原料で作られたものかはなかなかわからない。しかし、再生紙製品を購入している限りにおいては、少なくともAPP社の製品でないことは確かであり、そして何より森林を破壊して作ったものでないことも確かだ。
 トイレットペーパーもティッシュペーパーも、一度使えば再生できず使い捨て。だから、再生紙で十分。国内の家庭紙メーカーは何度も工場見学しているが、古紙をよく洗浄(墨を抜くため)した後、抄紙機にかけ高温処理するので衛生的だ。
 先般の「古紙偽装」発覚の折も、家庭紙メーカーはどこも古紙偽装はなかった(家庭紙の場合は古紙を使うことが難しくないので偽装するまでもない)。

 ペーパー・トレード ブログ
 ↓APP(中国)環境友好的グリーン企業へ前進
http://219.118.216.79/mt/2009/08/app-6.html

 日中韓環境情報サイト
 ↓APPが土壇場で告訴取り下げ 中国グリーン消費最大案件は不戦勝に
http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/C05022302J

 WWFのサイト
 ↓APP社がまたも乱伐!スマトラの森林が危機に
http://www.wwf.or.jp/activity/forest/news/2008/20080116.htm

(上記のスマトラの森林についてのAPP社の弁明)
 ペーパー・トレード ブログ
 ↓APP 社 森林伐採に声明
http://219.118.216.79/mt/2009/05/app-5.html
 
 

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2009年7月22日 (水)

日本企業はまだAPP社の顧客?

 JATAN(熱帯林行動ネットワーク)のJATAN NEWS(2009.7.15)によると、米国のオフィス用品販売業界トップのステイプルズが、オフィス・デポに続いてAPP社との契約を打ち切ったとのこと。同社は、APP社を相手に過去11年間、顧客関係を続け、コピー用紙を中心に同社チェーンストアで扱う紙製品のおよそ5%をAPPから購入し、同社プラン土として販売してきたという。
 また、豪州最大の小売業者、ウールワースも2008年8月、APP社との契約を破棄することを表明したとのこと。ウールワースはこれまで「精選ブランド」というラベルで、APPから購入したトイレットペーパーやティッシュペーパーを「持続可能な木材原料」から生産された商品という触れ込みで販売していたという。
 しかし、国際森林研究センター(CIFOR)の最近のレポートによると、APPはその調達原料の6〜7割を依然としてスマトラの自然林皆伐から得ているという。また「仮にその紙が植林材由来のものであっても、その植林がサイ、トラ、オランウータンのかけがえのない生息地を犠牲に開発された以上、持続可能であるはずはない」とのこと。

 日本では、リコーがWWFの働きかけに応じ、すでにAPP社との取引を停止しているが、アスクルやコクヨはいまだに顧客であり続けているそうだ。
 WWFのホームーページには「責任ある紙・木製品の調達」を積極的に推進している会社の方針が掲載されている。
http://www.wwfsanshoukai.jp/choutatsu/choutatsu01.html#moriima

 WWFによると、日本で利用するコピー用紙の約20%がスマトラ島産の木材を原料としている。「日本をはじめ、海外の消費者が、紙や木材の原料がどこから来ているのか。よく確かめ、原産地の明らかでない製品を利用しないこと。それが、インドネシアに残された自然林を守り、オランウータンなどの貴重な生物の存続につながる」という。

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2009年6月19日 (金)

コピー用紙がスマトラの森を破壊する? オランウータンも危機

 2007年12月、インドネシアで開催されたCOP13の重大なテーマは「途上国の森林破壊の防止」だった。そのためかインドネシア政府は2008年10月、スマトラ全島で一貫性のある、生態系に配慮した土地利用を進めていくことを公約した。
 しかし、WWFによると、政府はこの公約に反し、このような保護価値の高い森林を伐採し、植林(プランテーション)などの造成を許可する森の使用権を、新たに企業に与えたことが、現地のNGOの調査で明らかになったという。
 世界最大級の製紙会社APPが、インドネシア政府から使用権を取得した森はドイツのフランクフルト動物学協会などが、2002年にインドネシア政府から森の一部の使用権を取得し、スマトラオランウータンの野生復帰を史上初めて、成功させた森だとのこと。
http://www.wwf.or.jp/activity/forest/news/2009/20090612.htm

 製紙原料のためのプランテーションを作るため、生態系豊かな熱帯林が破壊されるのをまた見なければならないと思うと、一体私たちは何をやっているのかと腹立たしい。
 APP社製のコピー用紙は、日本の量販店でも大量に安く売られている。
 そして皮肉にもそれを買い支えているのは、「再生紙、どこに売ってるかわかんない」と無邪気に自己弁護する市民団体だったりする。
 古紙100%の国内生産のコピー用紙なら下記通販サイトでも簡単に購入できるとのことで、私も最近買ってみた。弁解しながらインドネシア製バージンパルプのコピー用紙を買うのはやめてほしいと思う。

http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/4b90c90460990a5c5d694afbaf1f337a

「オフィスデポ」で販売中の王子製紙製古紙100%コピー用紙↓
http://www.officedepot.co.jp/(eb2stb55c5xql445uqc0mg45)/CATALOGSKU.ASPX?ID=110965


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2009年4月20日 (月)

和紙工房と割り箸工場見学記

 先日、奈良県吉野町へ和紙作りと割り箸作りの見学へ行った。書き留めておかないと、せっかく聞いた行程を忘れそうなので下記へ。

 吉野町の和紙は三椏(ミツマタ)を使わず、楮(コウゾ)を使うとのこと。粘剤はトロロアオイの根ではなくノリウツギの皮を使う。
 作り方は、まず楮を1月に刈り取り約4時間蒸す→幹から皮を剥ぎ取り乾燥→2年間貯蔵し大和川にさらした後、外側の皮を剥ぎ取り白皮だけにし、煮て繊維を柔らかくする(通常はソーダ灰を入れ3時間、良い紙はソーダ灰を入れずに5時間)→再び川にさらし、樫の棒でたたき繊維をほぐす→ねりと白土を加え、紙を漉き、紙床に移し水をきり、板の上で乾かす…という大変な手間をかけるそうだ。

 割り箸工場では、まず割り箸を作る装置を見せてもらい説明を聞いた後、箸作りを体験した。
 製材所から柱を作る行程で出た端材の背板を使い、桧の場合はそれを煮沸ししばらくお湯に浸した後、装置にセットできる形に成形し、カット。このカットしたての割り箸はまだ湿っているのでとても香りが強い。
 杉は桧より繊維が柔らかいので煮沸しないでカットするそうだが、木目の関係で桧より余分に材が必要で、結果的に材料の木は桧の方が高くても割り箸になると杉の方が高くなるとのこと。

 どちらもこれだけの手間をかけるのだから、類似品に比べ高いわけだとあらためて感じた。

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2009年4月17日 (金)

非木材紙ならケナフより伝統的な和紙で紙漉を

 吉野町で伝統の和紙作りを見学した。
 非木材紙は、木を伐らない→森を守る→環境にやさしい、と誤解している人がいて困るが、それはさておき、伝統的な和紙はやはり芸術で、和紙作りは製紙産業ではなく伝統工芸だとあらためて思った。
 吉野の和紙はミツマタでは作らずコウゾで作る。のりはノリウツギを使うのだそうだ。1月に2年以上たったコウゾを収穫し、蒸して繊維になる皮をはぎ、川で晒し、何時間も煮て、叩く。気の遠くなるような作業だ。まさにスロースタイル。

 10年ほど前から、ケナフの紙漉が流行っているが、さすがに最近は下火になりホッとしている。
 わざわざ外来種を植える必要はないし、CO2をたくさん吸うといっても所詮一年草。炭素固定できないのに、何で「温暖化防止の切り札」なのかわからないが、紙として炭素固定するという考えなのだろうか?紙になるまでの仮定で、ケナフが吸収した以上にCO2を出すのは当然だし、非木材紙は歩留まりが悪く生産効率も悪いので、木材紙よりエコだという根拠はない。「外国の森を守るため」というのなら、紙の消費量を減らし、再生紙や森林認証紙を普及させる方がはるかにエコだ。
 非木材紙の紙漉を楽しみたいなら、ケナフではなく、コウゾやミツマタ、タケ、クズ、稲藁など、昔ながらの原料を使うべき。

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2009年4月12日 (日)

尋常ではない大阪の事業系ごみ量

 古紙ジャーナルによると、平成18年度の18大都市の中で、大阪市の事業系ごみ量は突出しているそうだ。

http://www3.kcn.ne.jp/~kosi/back830.htm

 家庭系ごみ量と事業系ごみ量は比例していないので一概にはいえないが、ザッと見たところ、古紙回収意識の高い地域ほど、事業系ごみ量が少ないように見える。
 G30(平成22年度には平成13年度に対しごみを30%削減)を推進している横浜市、ごみ緊急事態宣言をして以来分別を徹底している名古屋市、雑がみ回収をしている川崎市、雑がみを雑誌に混ぜて出すように指導している静岡市…いずれも古紙回収意欲の高い地域だ。
 それに比べて、近畿地方の古紙回収意欲は全般に低い(堺市は近畿地方の中では例外的に集団回収にキロ4円もの助成金をつけるなど古紙回収意欲が高い)。家庭系ごみには、例えばプラスチックを分別回収しているかなど、古紙以外の要素も大きいので古紙回収量が事業系ほどごみ量に影響を与えないが、もともと古紙比率の高い事業系ごみには古紙リサイクルの有無がかなり影響しているように見える。
 もちろん、事業系ごみの処理料金がごみ量に影響するはずなので、古紙回収意欲の高い地域ほど事業系ごみの回収料金を高めに設定しているか、または名古屋市などのように市では一切回収せず業者にまかせるなどして、結果的に事業者のごみ処理料金負担が大きくなっているのだろう。


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2009年4月10日 (金)

「インドネシア熱帯泥炭湿地林開発」現地調査報告会のお知らせ

 食用油や洗剤、バイオ燃料としてますます生産量を増やしているパームオイル(アブラヤシ)や量販店で売られているインドネシア製のコピー用紙はどのように作られているのか。原料を生産するためのプランテーションがいかに熱帯林を破壊し、生物多様性の危機や気候変動をもたらしているかについて、現地調査報告会があるとのこと。

 以下、転載。申込み先のメールアドレスは、JATANのホームページに記載。
URL:http://jatan.org

2009年 熱帯林行動ネットワーク(JATAN) 現地調査報告会

インドネシア熱帯泥炭湿地林開発の現状
~消失の危機に立たされる地球上のカーボン・シンクと生物多様性の揺籃地~

インドネシアのスマトラ島、リアウ州の沿岸低平地部には広大な熱帯泥炭湿地林
(tropical peat swamp forests)が分布しています。
その特異な生態系は地球上のカーボン・シンク(炭素の貯蔵庫)として、
また多くの固有動植物種——スマトラトラ、ウンピョウ、サイチョウなどの動物や
ラミン、メランティといった稀少樹種——の揺籃地として、
地球環境にとって重要な位置を担ってきました。
泥炭湿地はこれまで農業利用が極めて困難とされ、
大規模な開発がほとんど行われていませんでした。
しかし最近では、急激な開発圧力に晒されています。
破壊的な開発から得られる最終的な林産物・農産物製品——紙・パルプ製品、南洋
材合板やパーム油——
これらは実のところ、すでに日本の市場に広く流通しているもの
の、
その事実はほとんど一般消費者までには伝えられていません。
わたしたちは気づかぬうちに、熱帯林破壊に加担しているかもしれません。
普段何気なく使っているコピー用紙や食用油が、どのようにして作られているの
か、
ぜひこの機会に一緒に考えてみましょう。

◆日時:2009年4月24(金)18:15~20:00(開場18:00)
◆場所:エコギャラリー新宿
【2階研修室】
○大江戸線「都庁前」駅A5番出口より徒歩5分
○丸の内線「西新宿」駅2番出口より徒歩10分
◆資料代:500円(JATAN会員無料)
◆内容(予定):
▼熱帯泥炭湿地林とは?
 ▼ケルムタン・カンパール半島地区の湿地林開発の現状
 ▼地域の紙パルプ産業とオイルパーム産業、ほか
◆お申込み:資料の準備等がありまので、件名を「報告会申込」として、
E-mailにて下の事務局までお名前、ご連絡先等を必ずご連絡くださいますようお願
いします。
【問い合わせ】
熱帯林行動ネットワーク(JATAN)
〒162-0022東京都新宿区新宿1-23-16 3F
TEL: 03-5269-5097
URL:http://jatan.org


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2009年3月 2日 (月)

ファーストフードやハマー車よりも米国のトイレ紙は環境破壊!?

 アメリカ人のデリケートなお尻は、ガソリンがぶ飲みのハマー車やファーストフード、マックマンション(環境に配慮されていない郊外型の大きな住宅の蔑称)などよりも環境に悪いという記事が、英国で最も有名な全国紙であるガーディアンに掲載された。理由は、アメリカで愛用されている超ソフトでダブルのバージンパルプトイレットペーパーが環境破壊だから。
 ヨーロッパやラテンアメリカのトイレットペーパーは40%以上が再生紙であるのに、アメリカで売られているトイレットペーパーは98%以上がバージンパルプだとか。
 日本では公共施設や官公庁、会社などでは再生紙が使われているため、日本全体で消費されるトイレットペーパーのうち60%は再生紙だと思われるが、それでも家庭で使うトイレットペーパーは年々バージンパルプが増えている。しかもシャワートイレの増加にともない、最近ではシングル巻きが減り、二枚重ねや三枚重ねのバージンパルプトレペがスーパーやドラッグストアの棚を席捲している。
 日本人のお尻もずいぶんと環境負荷が高そうだ。

http://www.guardian.co.uk/environment/2009/feb/26/toilet-roll-america

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2009年2月13日 (金)

タスマニアの森と日本のコピー用紙

 今、発売中の『週刊現代』に、フォトジャーナリストの伊藤孝司氏による「日本が消す タスマニアの原生林」が掲載された。
 「世界遺産の島で樹齢数百年の森が伐り尽くされる・・・08年の古紙偽装発覚から1年、しかし日本の製紙会社はこの原生林から生まれる木材チップを大量に買い続けている。世界的な原生林保護の流れに逆らって…」ではじまり、写真中心に3頁の扱いだ。

 (一部抜粋)「日本の製紙会社はオーストラリアの規制の緩さをいいことに、原生林からつくったチップを買い続けている。この伐採には国際的に厳しい批判がある。08年7月に開催された世界遺産委員会では、タスマニアの世界遺産地域拡大をオーストラリア政府に求める決議を採択。隣接地域の原生林を、世界遺産地域に組み込むことで保護しようというものだった。」

 世界遺産地域に隣接する伐採予定地の1つであるウェルド渓谷の写真が掲載されている。まるで屋久島のもののけ姫の森のように美しい森だ。
 コピー用紙の基準変更についても触れていて、古紙配合率偽装はまだ刑事事件として立件されていないのに「グリーン購入法を改訂し、コピー用紙の古紙配合率を現行の100%から、製紙業界が求める70%へと引き下げる方針を固めた。残りの30%に使用されるのは木材パルプであり、その製造にはチップが使われることになる」と批判している。

 このような批判が多数パブコメで環境省に届いているにもかかわらず、まもなくグリーン購入基本方針の変更が閣議決定される。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10756

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2009年1月 5日 (月)

コピー用紙のパブコメ 明日締めきり。真っ白な再生紙でも適合品に

 「コピー用紙のパブコメ募集開始 もっとウッドマイルズに配慮を」でも書いたが、コピー用紙のグリーン購入法のパブコメがいよいよ明日の13時で締めきりだ。
 これまで古紙100%に限っていたコピー用紙の古紙配合率基準を引き下げ、古紙の代わりに絶滅危惧種生息地であるタスマニア原生林からの木材チップを使ってよいことになれば、環境破壊になると危機感を募らせたあちこちの団体が、パブコメへの参加を呼びかけている。

◎ワンクリックで簡単に意見を送りたい方はこちらのレインフォレストアクションネットワークのサイバーアクションを利用すると便利です↓
http://chataro.happy888.net/input.html

◎古紙問題市民行動ネットワークの呼びかけ↓
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/other/notebook/green3.htm?serial=10513

◎熱帯林行動ネットワークの呼びかけ↓
http://www.jca.apc.org/jatan/publiccoment12.22.html

 上記の団体らの呼びかけにもあるとおり、コピー用紙の古紙配合率を引き下げれば、古紙の代わりにタスマニア原生林からのユーカリチッップを使うことなる可能性が高いので、そのことによるCO2増加や森林破壊は見過ごせない。

 加えて、私としてはせっかく白色度70%程度以下で定着しつつあったコピー用紙が、今回の改正により真っ白な再生紙でも他の点数が高ければグリーン購入適合品になってしまうことによる弊害(白さを増すための薬品や水使用量の増加など)も気になっている。白さを「高級」と考える人のニーズに応えた真っ白いコピー用紙が増えそうだ。

 工場毎の「クレジット方式」による間伐材利用も問題が大きい。せめて「印刷・情報用紙」内でのクレジット方式にしておくべき。
 もし、段ボールなどの板紙に間伐材をいれ、それをコピー用紙に転嫁してよいとなると、せっかくこれまで高かった板紙の古紙利用率まで低下する危険性がある。さらに、印刷・情報用紙への間伐材利用技術が進まないとしたら、紙全体への間伐材利用率はこの先もたいして上がる見込みはない。


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2008年12月12日 (金)

ベンリな「クレジット方式」

 私の中で、今年の流行語大賞は「クレジット方式」。
 CO2を相殺するため、「○○にクレジット(排出権)をつける」とか「クレジットを買う」という言葉をよく聞いた。
 最近聞いた「クレジット」は、コピー用紙のグリーン購入法基準変更に関して。間伐材の使用促進のため、製紙工場内で紙を作る際に間伐材チップを使えば、その分だけコピー用紙に間伐材を使ったとみなされ、コピー用紙の総合評価に加点されグリーン購入法の基準をクリアできるというのが「クレジット方式」だ。
 なぜそんなややこしい方式がとられるかというと、間伐材(とりわけスギ間伐材)でコピー用紙を作るのが難しいため。しかし他の紙に比べ、コピー用紙は身近な存在だから「間伐材使用」をユーザーにアピールできる。
 適当な紙を間伐材で作り、間伐材使用のためのコストと「間伐材使用」名義をコピー用紙に転嫁すれば、グリーン購入法基準クリア!・・・ってクレジット方式ってホント便利。
 でも、なんだか詐欺っぽい気もするけど…。

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2008年12月 9日 (火)

コピー用紙のパブコメ募集開始 もっとウッドマイルズに配慮を

 最近よく聞く言葉に「認証材」とか「フェアウッド」というのがある。反対に「ウッドマイルズ」という言葉は一時期よく聞いたのに、最近は聞くことが減ったような気がする。

 フェアウッドが大切であることはもちろんだが、私はウッドマイルズが特に大事だと思うので、家を建てる場合、まず一番いいのが地域材、次が国産材、その次が海外の認証材の順で環境良品だと思うのだが、世間ではこの3つは肩を並べているらしい。
 ウッドマイルズが大事なのは、CO2の見地からだけではなく、食べ物同様木も地域のものを取り入れることで、身体にも合い、あの山の木とわかることで愛着もわきやすく、結果的に長く住む家になると思うからだ。

 グリーン購入法のパブリックコメントの募集が開始された。
 コピー用紙に総合評価指標が導入されるらしい。評価方法が詳しく説明されているが、それによると間伐材と認証材が同点、建築端材はその半分の点数だ。国内で発生する建築端材であればごみ削減の見地から間伐材と同点でよいようにも思うが、海外の認証材は半分の点数でいいように思う。海外の端材、その他は0点がいい。日本の木がこれほど余っているのに、海外の端材ごみまで高ポイントで使う必要はない。
 古紙が余剰になりごみ化する可能性が高い今日、グリーン購入法のコピー用紙くらいは古紙100%維持が望ましい。しかし、京都議定書のマイナス6%のうちの森林吸収分である3.9%を達成するため「ネコの手も借りたい」(印刷用紙に比べ生産量の少ないコピー用紙でも有り難く利用したい)というのならば、国内の間伐材と海外の認証材は点数に差をつけるべきだと思う。
 それにしてもこの「総合評価制度」、複雑すぎてかえって偽装の温床にならないといいが…。

○パブコメ募集↓
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10513

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2008年12月 5日 (金)

古紙利用率 日本はトップランナーから脱落?

 米坪(2008.12.5)に2007年の世界の古紙状況がでている。

http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=15012

(一部抜粋)
 古紙回収率の第一位はアイルランドの95%、第二位は韓国の89%、第三位はスイスと香港の79%、第五位はオランダとノルウェーの78%、第六位は日本の75%、第七位がイギリスの71%、第八位はオーストラリアとカナダが70%だった。
 地域別の古紙回収率ではヨーロッパが59%、北米が56%、アジアが50%、大洋州が54%、南米が41%、アフリカが25%だった。
 一方、古紙利用率の第一位はウクライナの99・9%、第二位がメキシコの95・5%、第三位がデンマークの91・6%、第四位が台湾の88・0%、第五位がスペインの84・6%、第六位がギリシャの83・3%、第七位が韓国の82・0%、第八位がトルコの81・8%と続くがいずれも量的には少ない。
 消費量の多い国では中国とドイツの古紙利用率は68・3%、日本は61・8%、アメリカは36・1%となっている。
 地域別の古紙利用率ではヨーロッパが46・7%、北米が35・3%、アジアが68・3%、大洋州が37・1%、南米が62・5%、アフリカが44・9%だった。

 日本の回収率が75%と伸び悩む中、アイルランドの95%、韓国89%というのにも驚くが、イギリスの古紙回収率がいつのまにか70%を超えていたことには驚いた。
 また、各国の古紙利用率を見てみると、かつてトップランナーだった日本はすでに先頭集団からはずれ、置いてきぼりをくったことがわかる。
 せめてドイツと肩を並べたいものだが、グリーン購入法の基準変更やホームセンターにズラリと並ぶバージンパルプのコピー用紙やトイレットペーパーを思い浮かべると、トップランナーに返り咲くのは絶望的に思える。

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2008年12月 3日 (水)

鉄スクラップや古紙などの再生資源価格が急落

 今日(2008.12.3)の日経新聞によると、鉄スクラップ価格がピーク時の1トン当たり7万円近辺から、1万円程度まで下落。自動車リサイクル業者の経営に影を落としているという。

 古紙も中国での需要減で輸出価格が急落、国内需要も減少していることから、「行き場のなくなった古紙が一気に増えて、乱売になれば、体力のない問屋は厳しい状況に追い込まれる」(中堅問屋)とのこと。年内は国内の製紙会社は買値を維持しているが、年を越せば価格調整は避けられないだろうとの見方。
 問屋が厳しい状況になれば、問屋より体力のない古紙回収業者は廃業の危機。
 ふたたび、古紙余剰時代が迫ってきた。

 そういえば先月、日本再生資源事業協同組合連合会が所属組合員に「再生資源価格急落・国内在庫急増中!」速報を配布した。

http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=14981

 (前略)このたびの米国金融不安に端を発した世界同時不況の影響などで、古紙を始めとした再生資源(鉄スクラップ・非鉄金属・ペットボトル・廃プラスティックなど)の国際需給も完全に冷え込み、国内においても価格暴落や入荷制限などの事態が生じていることから緊急に現状を知らせた。
 速報によると、古紙類は10月後半に入って輸出価格が1トン当たり2万円台から4分の1の価格に下落でストップ安状態となり、輸出自体成約できなくなり国内製紙メーカー各社も2割以下の入荷制限をしている。
(省略)
 このような事態が長引けば日資連では、回収した資源の在庫が間違いなく国内に溢れ、平成8年頃の大余剰化状態をさらに上回って逆有償回収や逆ザヤでの古紙輸出した悪夢が再来するのではないかと予想する。
 そこで日資連としては、再生資源の回収団体としての受け皿機能を担っている立場から、「回収した資源のごみ化を防ぐ最大限の努力をして参りますが、取引各位様との契約内容の価格変更をはじめとして在庫の保管対策やさらには逆有償回収にも踏み切らなければならない状態も勘案されます」と緊急連絡した。

<追記>2008.10.5
 大手製紙会社は年内は古紙の買値を維持しそうだが、中小の多い家庭紙メーカーは、12月から再生トイレットペーパーの原料である上物古紙の買値を引き下げたとのこと。
 トイレットペーパーの原料となる色上古紙は12月から2円下がり、1キロ22円(メーカー着値)、模造古紙も2円下がり、25円程度となった。


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「スギ間伐材は製紙原料に不向き」—ようやく報道

 昨日の日経新聞の「紙向け国産間伐材 低迷」というコラム(2008.12.2)に、スギは製紙原料としては不向きだというということが、かなり控えめな表現で載っていた。製紙用針葉樹チップの輸入価格は高騰しているが、国産針葉樹チップ価格(チップ工場渡し)はそれより43%も安いという理由が解説されていたのだ。
 ようやく報道されたかと多少安堵したが、まだまだ周知されることはないだろう。

 スギは印刷用紙になりにくいということは、紙関係者(メーカーサイド)の間では常識だが、一般の人にはなかなかわかってもらえない。そのせいで、「なぜグリーン購入法のコピー用紙に間伐材を入れられないのか?」などといわれ、今回のようなコピー用紙基準変更騒ぎにまで発展する。
 安易に、「間伐材をチップにして紙を作れば資源の有効利用だ。日本の山も守れる」などといわないでほしい。そんな簡単なことなら、補助金で間伐した間伐材は、みんなどんどん製紙会社に運んでいるはず。スギで印刷用紙やコピー用紙を作るのは、技術的に難しいからこれまで進まなかったのだ。別にグリーン購入法の基準が古紙寄りだったからではない。

 『環境問題はなぜウソがまかりとおるのか』に洗脳されたわけでもなかろうが、まもなく実施されるグリーン購入法のパブリックコメントのコピー用紙基準は、そのレベルの理屈がとおってしまい古紙100%から古紙70%以上へと変更される。

 これからまた古紙余剰時代に突入する。しかし、一度下げてしまった基準を再び上げるのは難しいだろうから、余剰古紙は「サーマルリサイクル」が主流になっていくのかもしれない。

追記(2008.12.8)
○古紙ネットのホームページに、この日経新聞の記事が紹介されているようです。
日経新聞コラム「紙向け国産間伐材 低迷」
○古紙ネットホームページ
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/

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紙・板紙分類 21年ぶりに見直し

 来年から紙・板紙の分類が実体を反映したものに変更されるそうだ。といっても、家庭で使う紙にはあまり影響はなさそう。
 再生紙が「低質」だったころの分類基準が、実体にそぐわなくなったため、変更される。
 例えば、「印刷用紙A」は「晒化学パルプ100%使用」となっていたが、古紙入りでも上質紙は多いので白色度が75%程度以上であれば再生紙でもAとされるらしい。使用原料が削除され、白色度分類では印刷用紙B「75%程度以下」、同C「65%程度以下」、同D「55%前後」となるそうだ。
 画集でもない限り、白色度は75%もいらないから、普通の用途ならCでも十分だろう。
http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=14999

 まもなく始まる紙製品のパブリックコメントでは、紙の「総合評価制度」が提案されるそうだから、一新された紙の基準に、評価制度による新たな数値がついて販売されるようになる。一部の紙製品には「CO2の見える化」による数値もつくだろうから、表示部分がにぎやかになりそうだ。
 紙も新時代を迎えるのだろう。

 sunご心配をおかけしましたが、慌ただしい日々は一応一段落。また更新していきますので、どうぞよろしくお願いします。

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2008年11月21日 (金)

権力に翻弄?コピー用紙の古紙配合率引き下げがついに決定

 二転三転どころか七転八倒?のグリーン購入法のコピー用紙古紙配合率基準。ついに吉野副大臣の執念が実を結んだようで、100%でなければならなかった古紙配合率は「70%以上」と引き下げが決定した。
 引き下げ理由はTBSによると下記になる。

(一部抜粋)製紙メーカーが技術開発で古紙100%のコピー用紙を生産できると表明しましたが、環境省は必要な量をまかなえないと判断、来年度から古紙の配合率を最低70%に緩和し、環境負荷の小さい間伐材などの利用も認める方針を固めました。(TBS News)

 このニュースが、環境省の発表をそのまま報じたものだとしたら、発表そのものが真実とは思えない。「環境省は必要な量をまかなえないと判断」したことはないはず。古紙100%のコピー用紙で必要な量をまかなえると判断したからこそ、100%に決定したのだ。現に古紙100%の再生紙生産は、王子製紙や大王製紙、日本製紙らの生産量をあわせると国の機関が使う量をまかなえる。
 これから日本は古紙余剰時代に突入する。関東製紙原料直納商工組合の11月分中国向け古紙輸出がストップするなど、その徴候は既に現れている。それにも関わらず、「間伐材利用」を盾に古紙基準を引き下げるのであれば、「古紙70%以上で、古紙以外は国内で発生した間伐材か廃材、端材などを原料にした再生紙であること」とすべきだ。
 共同通信によると「認証材」も認める方向だが、認証材はピンキリだから、信用できないものもあり、すべての認証材を認めてしまうと間伐材などはほとんど入らなくなるだろう。

 (前略)新たな基準では、古紙の配合率は70%以上とする。古紙以外の原料は間伐材のほか、植林や生態系の保護により持続可能な経営をしていると民間非営利団体(NPO)などの第三者機関が認証した森林の木からできるパルプなどを使うことが基本条件。これに加え、ごみの量を減らすため紙が薄く単位面積当たりの重さが軽いことなども点数化し、総合評価する。(共同通信)

 再生紙をいろいろな基準で点数化して総合評価するための評価基準を検討すると聞いたときから、嫌な予感はしていた。やはりこうなってみると点数化の主目的は「古紙配合率を下げるための美しい言い訳」としか見えないのはひねくれすぎた見方だろうか。

<今回の報道について詳しく掲載されているサイト>
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/fa24d89e7d1fc6823dee39142fbcef35

<関連記事>
古紙嫌いの副大臣 コピー用紙だけでなくトイレットペーパー基準まで変更? 10月28日

また変わる?コピー用紙の基準 どう考えてもおかしい環境副大臣のごり押し 10月13日

グリーン購入法コピー用紙基準また変わる?! 9月30日

グリーン購入のコピー用紙は古紙100%のまま 最終決定! 6月28日  

グリーン購入のコピー用紙は古紙100%のまま 6月8日  他

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2008年11月12日 (水)

古紙の問屋買値が下落 国内需要も減少

 昨日(2008.11.11)の日経新聞↓によると、古紙の問屋買値が下落したとのこと。

東京地区で新聞古紙が1キロ12-15円、雑誌古紙が9-11円、ダンボール古紙が10-13円とそれぞれ前月比0.5-3円下がった。新聞古紙は4年9ヶ月ぶり、雑誌・段ボール古紙は約7年ぶりの値下がり。国内、輸出向けとも製紙会社の需要が急速に鈍っていることが背景にある。(一部抜粋)

 国内メーカーは古紙の購入量を1-3割減らしているそうだ。中国向けの輸出がストップし、旺盛だった国外需要が急減している今日、国内需要の減少は、回収古紙が古紙問屋のストックヤードからあふれた1996年頃の現象を彷彿させる。
 

 (前略)国内の製紙各社が古紙仕入れの建値を下げていない。だがこれまで競合する輸出価格の上昇に応じて古紙問屋に払ってきた1キロ2−5円の割増金(プレミアム)を「段階的に引き下げている」(大手古紙問屋)。
 国内メーカーは軒並み古紙の購入量を1−3割減らしていることもあり、古紙問屋の手取り収入が減少している。古紙問屋は回収業者からの買値の一段の引き下げを検討しているようだ。(以下省略)(2008.11.11 日経新聞)

 以前の古紙余剰問題は、中国への輸出により解消された。しかし、今度もし余剰になれば、逃げ道はない。
 もちろん、古紙が一時的には巷にあふれるにせよ、景気後退とともに古紙の発生量も減り、以前ほど余剰は続かないという可能性もある…。

 それにしても今回の「輸出ストップ」はあっという間の出来事だった。 
 北京オリンピック開催期間中、空気汚染防止対策で製紙会社が操業を一時ストップせざるをえなくなり古紙価格は下がったが、オリンピック閉幕とともに価格が回復…と思ったらすぐにまた下落。下落理由は確か「米国向けの繊維価格が下がりそれに連動」などの理由があげられていた。そうこうしているうちに、ついに輸出がストップ。
 古紙価格の変動を見ていると、そのときに世界に何が起きているかも多少わかるような気がする。

 ※古紙価格の変動は下記に詳しくまとめられています。
「11月分古紙輸出中止!!需要減で中国価格急落 関東の古紙組合ー東京23区のごみ問題を考える」
 


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2008年11月 2日 (日)

古紙、雑品、中国向け輸出ついにストップ

 昨日(2008.11.1)の日経新聞によると、関東製紙原料直納商工組合は11月分の古紙輸出を中止したそうだ。「世界的な景気の減速で古紙の需要が急減、中国の価格が急落したことが理由」とのこと。
 今回は商社10社のうち、7社が見積もりを出すことを辞退し、残りの3社の価格も、国内価格を大幅に下回ったため、「海外の暴落相場に合わせて売ることは出来ない」(同組合)と判断したという。
 古紙だけではない。日刊資源新報によると、雑品(ミックスメタル)も停止状態。

http://www.shigenshinpou.com/news/weekly2.htm

再生資源市場 中国向け喪失の危機 雑品輸出などが事実上の停止状態

 国内再資源化業者が最も恐れていた事態がやってきている。これまで旺盛なニーズの下で輸出ドライブが続いてきた中国向け雑品(ミックスメタル)の船積み輸出が買い止め状態に陥ったことを契機に、国内に拠点を持つ中国向け荷受けヤードの多くも商い停止を余儀なくされている。

 非鉄金属スクラップを取り扱う再資源化業者の多くが、これまで頼ってきたスソ物(低品位)非鉄スクラップや鉄付き非鉄などの売り先が一転して市場から姿を消してしまったことで、マーケットは既存のルートの停滞とあわせ、軒並み開店休場状態となっている。

 9月中旬以降、雑品市場はこうした状況が続いており、一部では中国に着いた商品が様々なクレームをつけられた後、キャンセルされて日本に戻されたケースもあるほど。金融不安による実体経済の急速な悪化は、中国国内でも深刻化しており、更に儲からないとなれば即ビジネスを停止すると謂われる買い方が貿易商談をストップさせている。(以下、省略)

 このまま停止状態が続くと、古紙も雑品も日本中にあふれ、ごみになりそうだ。廃ペットボトルの高価買取が取りやめになるのも時間も問題だろう。

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2008年11月 1日 (土)

古紙配合率表示は始まったけど…

 再生紙偽装問題の再発防止策の一環として、「古紙パルプ配合率○%以上」というような表記が7月1日より始まっている。この実数表示を7割以上の人が指示しているようだ。
 日本製紙連合会が7月に実施した「古紙配合率問題イメージ調査」の調査結果報告によると、わずか12.6%の人しかこの表示のことを知らなかったが、「有効だと思う」人は「少し有効だと思う」も含めると7割以上に達している。
 しかし、「私用紙選択時の重視点」は、「品質」9.8%、「環境重視」9.5%を抑えて、「価格」が71.3%とダントツ。これを見る限りでは、日本にはグリーンコンシューマーは1割もいないのか、と呆然とする。が、再生紙をできれば利用したいと思っている人はなんと90.1%!と再生紙利用意識は高いことがわかる。
 ではなぜ価格の安い再生紙のトイレットペーパーが、高いバージンパルプのトイレットペーパーに近年シェアを奪われているのか?とスーパーの衛生紙の棚を見る度、疑問は深まる。

「古紙配合率問題イメージ調査」の調査結果報告↓
https://www.jpa.gr.jp/file/release/20081024031014-1.pdf

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2008年10月28日 (火)

古紙嫌いの副大臣 コピー用紙だけでなくトイレットペーパー基準まで変更?

 コピー用紙のグリーン購入法の基準が二転三転した挙げ句また変更される。
 どう考えてもおかしいと思っていたところ、下記のニュース。

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200810280035a.nwc

(一部抜粋)

 古紙配合率偽装が社会問題化した紙については、コピー用紙やトイレットペーパーなどの家庭紙も印刷用紙と同様に古紙配合率70%以上ならば、各国の森林認証制度で認められた木材、間伐材、加工端材などのチップからつくるバージンパルプを原料に使用できるようになる方向だ。印刷用紙などは、一定基準のバージンパルプを30%まで使用可能で、コピー用紙、トイレットペーパー、ティッシュも来年度からは古紙配合率70%以上でグリーン購入基準をクリアできることになる。

 印刷用紙の基準をもっと間伐材をいれられるように変える方がよほど合理的(数量的にも社会的にも)で簡単なはずなのに、なぜコピー用紙に執拗にこだわるのか、と不思議に思っていたが、目的はコピー用紙だけではなく、これまで古紙100%で当然だと思われていたトイレットペーパーなどにまでバージンパルプを入れたい、ということだったのか…。

 中国への古紙輸出量は今後減ることが予想されている(既に減りつつある)ので、古紙のだぶつきが心配だ。そして何よりも、スギ・ヒノキの間伐材で今の製紙技術ではコピー用紙などできないから、針葉樹の中では比較的コピー用紙になりやすい長野県や東北地方のマツ科の間伐材を多用するとしてもせいぜい1割か1割5分、残りを海外の森林でまかなうとしたら、現在の印刷用紙がそうであるようにオーストラリアからのチップが多用されるに違いなく、本当に間伐材を使いたいのならそのように基準に盛り込んでおかなければ、現在の印刷用紙同様、間伐材は結局はほとんど使われないだろうと思う。

 印刷用紙では一般の人が使わないから、一般の人が使う物に間伐材を多用し、森林の大切さをアピールしたいということかもしれないが、一般の人の意識を変えるより先に、よりよいシステムを作っておくべきだろう。意識改革はそれからでも遅くはない。

 このままでは古紙の基準を下げるだけで、結局間伐材は使用されない、つまり日本の森林も海外の森林も守られないのではないかと危惧している。

 ちなみに最後まで古紙100%のコピー用紙に抵抗していた日本製紙も「今まで言ってきたことをひっくり返したということではなく、納入先についてもどんどん買ってくださいということではなく」などといいながらも、ようやく古紙100%コピー用紙を作り始めた。
http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=14836

 ここまでようやく進んだコピー用紙や、昔から当たり前に使われていた古紙100%のトイレットペーパーの基準を今さら変更しようとする真の意図を知りたい。

○古紙偽装やコピー用紙の経緯について、下記サイトに詳しくまとめられています。
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/94296aa76e6753f9b46f782b1cb4340d

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2008年10月13日 (月)

また変わる?コピー用紙の基準 どう考えてもおかしい環境副大臣のごり押し

 9月末発表された「コピー用紙原料に間伐材を=温暖化対策へ森林保全プランー環境省」。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200809/2008092900892

コピー用紙原料に間伐材を=温暖化対策へ森林保全プラン−環境省

 環境省は29日、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を吸収する森林の保全に向けた「地球・森林アクションプラン」を発表した。森林の生育に必要な間伐を促すため、グリーン購入法に基づいて政府が率先して購入するコピー用紙の基準について、原料として間伐材を活用するよう見直すことを盛り込んだ。
 プランは、吉野正芳環境副大臣が中心になって作成。温暖化対策のために、林業の採算性を改善する仕組みづくりの重要性を強調している。
 政府が調達するコピー用紙は、現行基準で古紙配合率100%の物に限っている。プランは、間伐材の活用を促すような基準に見直すことや、原料としての間伐材利用状況を製品に表示する取り組みの推進を求めている。(2008/09/29-21:20)

 一見、コピー用紙に間伐材を入れることで、温暖化対策になるかのように思われ、誤解される内容だ。なぜ今頃このような発表をするのか、いぶかっている。
 「グリーン購入法コピー用紙基準また変わる?!」でも書いたが、こんなに法律がめまぐるしく変わるとしたら、何か理由があると思わざるをえない。

 昨年11月のグリーン購入法のパブコメ募集の際の基準案は、コピー用紙が古紙100%→70%に、コピー用紙以外の情報用紙や印刷用紙は古紙70%→古紙40%にと、古紙配合率を切り下げる内容だった。
 これがほぼ決定しかけたとき再生紙偽装が発覚し、しばらく紙類の基準は凍結されることになった(だからコピー用紙基準は古紙100%のまま)。そして再生紙偽装の調査が進み、多くの製紙会社がグリーン購入法対象の紙でさえ、基準を守っていなかったことがわかる(2008.2)。
 5月、グリーン購入法の紙のパブコメがまた募集された。内容は再生紙偽装に関するものだが、コピー用紙基準を再検討するためのものでもあった。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9700

 この時の基準案は、昨年のパブコメ同様、「古紙パルプ配合率100%かつ白色度70%程度以下であること。ただし、配合されている古紙パルプのうち30%を上限として、環境に配慮された原料を使用したバージンパルプに置き換えても良い」というものだった。
 これで決定したかに見えた。が、6月、自民党検討チームの「基準をなし崩しにしてはリサイクルに対する国民の信頼を損なう」(小野晋也座長)との至極もっともな意見があり、コピー用紙は従来の古紙100%ということで最終決定した、はずだった。
 ところが、最近突如現れたのが吉野環境副大臣。コピー用紙の古紙100%の基準を見直すという。

 わけがわからない。
 表面的な理由は「間伐材の利用」をすすめるため。しかし、こんな理由が真実であるはずはない。

 日本の紙・板紙生産量は約3100万トン。このうち印刷・情報用紙と呼ばれるものが約1200万トンだ。印刷・情報用紙の中で情報用紙の一部であるコピー用紙の生産量は85万5千トンに過ぎない。
 このわずか85万トンの一部に間伐材を使うことよりも、残りの1100万トン以上あるコピー用紙以外の印刷・情報用紙に間伐材を使うことを考えた方がはるかに合理的だろう。現状の基準のままでも、この1100万トンもの紙の原料として、30%も間伐材を使えるのに(昨年のパブコメ基準案をもとに、間伐材を60%まで使えるように変更することも簡単)、間伐材が使われている形跡はあまりない。輸入材に頼っているからだ。それを放置して、わずか85万トンのコピー用紙の30%になぜこれ程こだわるのか。
 林野庁の「間伐材チップの紙製品への利用促進に係る意見交換会」の中間とりまとめについてを読んで驚いた。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/mokusan/080929.html

 この参考資料で一体何がわかるのだろう?
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/mokusan/pdf/080929-04.pdf

 「紙・パルプ用木材チップの消費量の推移」を見ると全消費量3477万m3のうち国産針葉樹(スギ等)が777万m3(H19年度)となっており、国産針葉樹が全体の22%も占めている。この内訳をぜひ知りたいものだ。
 おそらくこの777万m3は、建築廃材や端材(多くは外材)、原木で輸入した外材、それとカラマツやアカマツなどの間伐材(マツ科は印刷・情報用紙の原料になる)、そしてわずかにスギ間伐材が含まれているのだろう。そして、そのスギ間伐材の大半はダンボール原料にしか使われていないはず。印刷・情報用紙にはほとんど使われているはずがない。技術的にまだ難しいからだ。
 しかし、この参考資料を見た人は、777万m3のスギが既に印刷・情報用紙にも使われ、それが技術的に可能であると、少なくとも古紙100%のコピー用紙より現実味があると、誤解するのではなかろうか?
 こんなごまかしの資料をもとに、コピー用紙の基準案がまた変えられようとしているのは、なぜか?吉野副大臣の真意を問いたい。

 ※気になっていたことをようやくまとめました。ご意見をよろしくお願いします。
http://form1.fc2.com/form/?id=253079

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2008年10月 8日 (水)

ほ乳類の4分の1が絶滅の危機(2) 海洋ほ乳類は3分の1が危機

 ナショナルジオグラフィックニュースによると、絶滅の危機に瀕している生物の原因の大部分は、人間にあるという。アブラヤシや紙用パルププランテーションの増加が野生動物の生息環境を奪っている可能性を指摘する声もある。
 やはりバイオ燃料やパルプの原料を森林に頼っていることに問題があるのかもしれない。
 海洋哺乳類の3種に1種は絶滅の恐れがあるそうだが「プラスチックの海」(海洋工学研究所出版部)でも指摘されているように、プラスチックによる海洋汚染が一因かもしれないと思う。
 
▼ナショナルジオグラフィックニュース
哺乳類の4分の1が絶滅の危機
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=82283301

 6日に発表された報告書によると、世界で確認されている5487種の哺乳類のうち4分の1が絶滅の危機に瀕しているという。海洋哺乳類は特に深刻な状況で、3種に1種は絶滅の恐れがある。
(中略)
 大部分の原因は人間にあり、開発による生息環境の消失、環境汚染、密猟などが、危機に瀕する種を依然として追いつめている。

 今回の新しい報告書は1996年に実施されたIUCNの調査の改訂版で、これまで評価対象となっていなかった700種が追加されている。世界自然保護基金(WWF)ワシントン事務局の生物学者バーニー・ロング氏は、「残念なことに、人間が特に親しみを寄せている種、つまり霊長類やトラ、クジラなどの大型哺乳類がより深刻な絶滅の危機に瀕している」とメールで回答した。
 最も危機的な種のいくつかは、急速な人口増加と経済成長が進むアジアに生息している。「農業の拡大により生息環境が消失し、道路などの社会基盤の整備で重要な地形が分断される。油ヤシや紙用パルプなどの工芸作物の耕地面積も増加している」とロング氏は指摘する。

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ほ乳類の4分の1が絶滅の危機(1) タスマニアデビルも

 10月6日に公表された絶滅危惧種のレッドリストによると、絶滅の危機に瀕している地球上の生物はますますふえているとのこと。
 オーストラリアのタスマニアに生息するタスマニアデビルも「軽度懸念」から「絶滅危機」へと変更されたそうだ。伝染病(デビル顔面腫瘍性疾患)とのことだが、紙パルププランテーションを作るために天然林を焼き払い生息地を奪ったり、私有林ではいまだにプランテーションの邪魔になる野生動物を殺すため1080などの毒をまいたりしていることの影響もあるのではなかろうか。

▼ナショナルジオグラフィックニュース
絶滅危惧指数は悪化模様(2008.10.6)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=72838727
 (一部抜粋)

 新しいレッドリストで“格付け”が下がった、つまり絶滅危険度が高まった種の中には、タスマニアデビルのように伝染病の犠牲になったものもいる。タスマニアデビルは「軽度懸念」から「絶滅危機(endangered)」へと変更された。  
 また、両生類を死に至らしめるツボカビ感染症もやむことなく広まっており、両生類にとって史上最悪の状態となっている。IUCN生物多様性アセスメント小委員会の議長サイモン・スチュアート氏は、「いまや全両生類の32%が、絶滅の危機にあるか、既に絶滅してしまっている」と話す。
 しかし、ほとんどの種にとって、絶滅危惧の格付けが急落しているのは別の原因によるものである。「それは生息地の崩壊だ。生物にとって最も深刻な脅威なのだ」とスチュアート氏は語る。例えば、インド南部のラーメシュワラム島にしか生息しないタランチュラの一種、Poecilotheria hanumavilasumica(ポエキロテリア亜科)は、プランテーション開発により生息地が失われ、「絶滅寸前」にまで追い込まれている。
 また、アジアのスナドリネコも、生息地である湿地帯で農地や定住地向けの干拓が進み、「絶滅危機」のリストに載ることとなった。

 種が絶滅するということは、飛んでいる飛行機のビスを1本ずつぬくようなもの。どのビスを抜いたら飛行機がバラバラになるかはわからない、と何かで読んだが、まさにその通りだと思う。
 すべてを人間活動のせいにするつもりはないが、絶滅する生き物もイノシシやシカのように増えすぎて困っている生き物も、人間の行動が大きく影響していることは確かだろう。

▼ナショナルジオグラフィックニュース
タスマニアデビルが伝染病で絶滅危惧種指定に(2008.5.21)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=82731746

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2008年9月30日 (火)

グリーン購入法コピー用紙基準また変わる?!

 二転三転したグリーン購入法のコピー用紙の基準がまた変更になる兆し。せっかく古紙100%に決まったコピー用紙の基準にまた「物言い」がついた。
 環境副大臣に就任したばかりの吉野氏が、間伐材利用を理由に古紙100%のコピー用紙の基準見直しを求めた模様。彼は、再生紙偽装問題や最終的にコピー用紙が古紙100%に決着した理由をご存知なのだろうか?
 上っ面だけを見るのではなく、紙問題全体を見てほしい。今、ここでまた基準をひっくり返すことが一体誰の得になるのか?
 製紙会社の間伐材利用技術を上げるため、コピー用紙には古紙か間伐材かのどちらかしか入れてはならないという規則を作るならまだわかるが、おそらくそうはならない。多分、「古紙70%以上、30%を限度に間伐材などの環境に配慮した木材パルプか認証された森林からの原料・・」のようないい加減な基準になるのだろう。それで実際は間伐材などほとんど使われず、印刷用紙同様、オーストラリアからのチップが多用されるに違いない。
 間伐材を使いたければ、印刷用紙に入れたらいい。そうすれば現行の基準でもたっぷり間伐材を入れられる。印刷用紙の生産量はコピー用紙の比ではないし、間伐材を使いたければしこたま使えるにも関わらず、現状ではほとんど使われていない。それなのに、わざわざ決まったばかりのコピー用紙の基準を変更しようとするのはなぜだろう?
 製紙会社から政治献金をもらったのかと邪推したくなるような今回の指示。日本の環境行政はこのレベルで今後も推移していくのだろうか?

http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008092901000955.html

古紙100%基準見直しを 間伐材利用で環境副大

 吉野正芳環境副大臣は29日夜、再任後の記者会見で、間伐材の利用を促進するため、古紙100%のコピー用紙の購入を政府機関に義務付けているグリーン購入法の基準を見直すよう同省に指示したことを明らかにした。

 吉野氏は、間伐材を原材料に使った用紙の購入も認めることなどを想定しているとみられるが、間伐材の配合率など具体的な見直し内容については「まだ言えない」と明言を避けた。

 環境省は今後、林野庁と協力し、見直しの前提となる間伐材の安定供給が可能かどうかを検討する。

 環境省は再生紙の古紙配合率偽装問題を受け、政府が購入するコピー用紙の古紙配合率を70%まで引き下げる方向でいったんは検討したが、古紙100%の用紙について製紙業界の供給体制が整ったとして、現行の購入基準の維持を決めた経緯がある。

 吉野氏は、森林の違法伐採対策を考える自民党の検討チームの座長として、間伐材の利用促進を政府に求める要望書をまとめている。2008/09/29 23:05 【共同通信】

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2008092900892

コピー用紙原料に間伐材を=温暖化対策へ森林保全プラン−環境省

 環境省は29日、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を吸収する森林の保全に向けた「地球・森林アクションプラン」を発表した。森林の生育に必要な間伐を促すため、グリーン購入法に基づいて政府が率先して購入するコピー用紙の基準について、原料として間伐材を活用するよう見直すことを盛り込んだ。
 プランは、吉野正芳環境副大臣が中心になって作成。温暖化対策のために、林業の採算性を改善する仕組みづくりの重要性を強調している。
 政府が調達するコピー用紙は、現行基準で古紙配合率100%の物に限っている。プランは、間伐材の活用を促すような基準に見直すことや、原料としての間伐材利用状況を製品に表示する取り組みの推進を求めている。(2008/09/29-21:20)

※関連記事:「また変わる?コピー用紙の基準 どう考えてもおかしい環境副大臣のごり押し」につづく

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2008年9月 4日 (木)

紙も来年度からCO2表示はじまる

 味の素やサッポロビールが来年から一部商品のCO2排出量表示を表明しているが、いよいよ紙もCO2の「みえる化」が進む。経産省では2009年度から「カーボンフットプリント制度」を試行実施するそうだ。

 「カーボンフットプリント制度」は、各種商品にCO2排出量を表示する制度で、消費者が大型小売店などで排出量を見比べながら商品を選べる。紙関連では、家庭紙や封筒・ノート・手帳類など紙製品、コピー用紙などが対象になると見られる。  今回の指針案によると、CO2排出量は商品の(1)原材料調達(2)製造(3)流通・販売(4)使用(5)廃棄・リサイクル-の5段階で算定する。商品には、これらを合算した「CO2排出量の絶対値」を表示する。表示方法は、「カーボンフットプリント制度」の運用団体が定める共通マークを使用する。(紙市場2008.9.3より抜粋)
http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=14633

とのこと。来年は紙をC02排出量で選べそうだ。
 いずれは輸入紙もCO2排出量が表示されて店頭に並ぶのだろうが、例えば、インドネシアの熱帯林を破壊して作ったユーカリプランテーションチップによるコピー用紙のCO2排出量はどこまでカウントされるのだろう?実際は膨大でも、表示義務のある排出量は原材料調達から廃棄までを算出したものだから、熱帯林を伐採したことによる実際のCO2排出量は算出外だ。 
 そういうものまでカバーしないと、カーボンフットプリントの本来の目的は達せられないと思うのだが…。
 また、CO2以外の環境負荷の表示義務もほしい。

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2008年8月28日 (木)

「信頼できる紙の選択…」セミナーのお知らせ

セミナーのお知らせです。
詳しくは↓へ。
http://www.gef.or.jp/activity/economy/sustainable/kami.html

☆セミナー「信頼できる紙の選択〜森林認証の役割と意義」 紙のユーザーが安心して信頼できる紙を選ぶためにどんなことに目を向けていったらいいのか−。地球・人間環境フォーラムは、森林認証制度の現状について、有識者、認証機関、紙の利用者の立場からの現状を報告するセミナーを開催します。あわせて日本の紙の大きな供給源の一つであるオーストラリア・タスマニアの現状を事例に、今後の紙の利用のあり方について考える機会としたいと思います。 皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】2008年9月3日(水)14:00〜17:00

【場所】JICA地球ひろば(東京メトロ日比谷線 広尾駅下車(3番出口)徒歩1分)
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24

【主催・問い合わせ】
地球・人間環境フォーラム

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2008年8月27日 (水)

FSC認証紙 — 続報

 日本の大手製紙3社(王子製紙、日本製紙、大王製紙)に対し、FSC認証機関が「是正措置」を要求した「原生林がFSC認証紙に!」。なぜこういう事態になったか、おおかた明らかになってきた。
 いろいろ理由はあるにせよ、要するにこの3社はFSC認証の意味を十分理解していなかったためというのが結論らしい。
 三菱製紙は、たまたまかそれとも担当者がしっかりしていたのか、同じオーストラリアのガンズ社から入れていても、現地の証明書などで証明を得ていたため、認証を継続できたとのこと。
 FSCといえば、信頼性の一番高い森林認証。私もコピー用紙を買うときは、古紙100%がなければFSCと古紙のミックス品を買う(ザラ紙を愛用しているのでコピー用紙はたまにしか買わないが)。

 認証機関による不十分な審査で、せっかくのFSCブランドの信用に少しキズがついてしまった。おかげで、古紙100%の再生コピー用紙も入手しづらいのに、FSC認証紙までしばらく品薄だ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080822/168629/

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2008年8月24日 (日)

本物の「再生紙」はがきができる

 ようやく偽装されていない古紙20%の年賀葉書が今度のお正月用に作られるようだ。2009年中には古紙40%以上の葉書も一部導入されるとのこと。
 葉書は、コピー用紙より古紙を混ぜるのが郵便番号の読み取りなどの関係で難しい。にも関わらず、もともと白色度が高くないから、再生紙に見える。偽装されやすかったのだろうと思う。
 どちらにしても、整理して不要になった年賀状は「良質な製紙原料」。ゴミ箱に捨てるより、古紙回収に出した方がよさそうだ。

http://eco.nikkei.co.jp/news/nikkei/article.aspx?id=AS3S2200Z%2022082008

日本経済新聞
(8/22)古紙配合率、09年の年賀はがきから引き上げ 一部で20%に
 日本郵政グループの郵便事業会社は22日、はがきの古紙配合率が偽装されていた問題で、2009年用の年賀はがきの一部から古紙配合率を20%に引き上げると発表した。2段階で配合率を引き上げ、09年中に一部40%以上のはがきを発売する。
 郵便会社は当初、配合率40%と決めてはがきを調達・販売していたが、実際には古紙が1―5%しか配合されていなかったことが今年1月に明らかになっていた。
 09年用のカーボンオフセット年賀のインクジェット向け3000万枚を古紙配合率20%のものにする。配合率40%以上のはがきを09年中に一部導入し、10年以降販売を拡大する。

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2008年8月23日 (土)

「森の町内会」のアカマツの紙

 事業所どうしが連携し古紙回収がうまく機能している「オフィス町内会」も、そこがはじめた「森の町内会」も、ともに順調のようだ。
 「森の町内会」が間伐した間伐材と同じ重さの紙を「間伐に寄与した紙」とするクレジット方式もなんとか機能している様子。間伐サポーター企業の豊富な資金力と善意がなければとても続かないシステムだ。
 それにしても、FSC認証材入りの印刷用紙より高価であろうこのアカマツ間伐材入り印刷用紙、一体何パーセントアカマツが入っているのだろう?

http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=14553

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2008年8月22日 (金)

偽善エコ「紙」へのコメント

 『偽善エコロジー』を検証する「紙5」について、下記のご意見をいただきました。ありがとうございます!

武田さんは、何言ってるんでしょう。牛乳パックって、今でも古紙回収現場で「プレミア扱い」だってこと知らないんですかね?牛乳パック再生品のトイレロール(こんな使い方勿体無いけど)なんて、ヘタな新パルプ品より高品位ですよ。 大昔、まだコンピューターの入力媒体に紙のパンチカード使っていた時代がありましたが、用済みやミスしたのは、高級古紙原料でした。 職場のコピー用紙は、あの偽装騒ぎの後、特にモノが悪くなったようでもありません。ってことは、まだ懲りずに偽装しているのかな?

 確かにバージンパルプのトイレ紙はその性質上少し固めにできるようですね。その点、牛乳パックのトイレットペーパーはソフトさ、強度、なめらかさ、どれをとってもポイント高く、海外ではお目にかかれない日本ならではの品質という感じがします(確かにモッタイナイ)。

 コピー用紙、「まだ懲りずに偽装」ということはないと思いますが…。ご勤務先で、古紙100%のコピー用紙が入手しづらくて、古紙70%程度のにしている可能性はありませんか?(ご勤務先が国の機関でなければの話ですが)
 古紙100%のコピー用紙はまだ生産量がおいつかず、国の機関以外では入手しづらいと思います。

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2008年8月21日 (木)

『偽善エコロジー』を検証する「紙5」

 武田邦彦氏の独自の解釈による数字遊びが牛乳パックの項目ではますます顕著になっている。牛乳パックリサイクルの意味がないというもう1つの理由は、それに要する時間が問題なのだそうだ。

 もし、あるお母さんがパッパッと手早く台所を片づけるとして、その途中に、牛乳パックを2分で開いて洗い、分別して袋にしまうとします。私も実際やってみましたが、2分で全部終えるのはかなり大変でした。もし、牛乳パック以外の紙製品も同じように手間をかけて分別したとすると、消費する紙の半分をリサイクルするには牛乳パックの150倍の紙をリサイクルしなければなりませんから、300分、つまり5時間かかることになります。

 こんなに時間がかかっていては、快適に生活することなどできないから、牛乳パックのリサイクルは意味がないというが、これは一体なんのことか?
 なぜ2分で洗い終えるといいながら、5時間も紙をリサイクルするのに時間がかかるなどという話になるのだろう?わけがわからない。

 牛乳パックは消費量の4分の1の10万トンしかリサイクルされていない。「一所懸命になって牛乳パックをリサイクルしても、紙の消費量が3000万トンですから、10万トンというと、わずか0.3%」(149頁)でしかないからリサイクルする意味がないというのなら、わずか2分の手間などは一日のたった0.13%でしかない。
 たった2分の手間で良質な紙資源を捨てずにリサイクルできるなら、その程度の手間はかけてもいいのではないだろうか?

    つづく


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2008年8月20日 (水)

『偽善エコロジー』を検証する「紙4」

 「牛乳パックのリサイクル→判定 意味なし」(148頁)について。武田邦彦氏は、「牛乳パックのリサイクルは、環境という意味ではほとんど意味がありません。」(148頁)という。理由はまず、量が少ないからだそうだ。

 日本は急激に発展し、それに伴って紙の消費量が3000万トンまで増えました。そんな中で、牛乳パックに使う紙の量はそれほど多くなく、約40万トンにしかすぎません。それに加えて、牛乳パックは、開いたり洗ったりしなければなりませんから、たとえば2006年の実績では、牛乳パックの消費量の4分の1である23.2%(10万トン)が回収されているにすぎないのです。つまり、一所懸命になって牛乳パックをリサイクルしても、紙の消費量が3000万トンですから、10万トンというと、わずか0.3%、つまり300分の1にしかならないということです。(149頁)

 牛乳パックの紙の消費量が約40万トンにすぎないから、リサイクルしても意味がないなどとは、とても驚いた。再生紙偽装との絡みで、結論が二転三転したコピー用紙のグリーン購入法の基準改正案は最終的に「古紙100%維持」と決まったが、この基準がカバーするコピー用紙の量を氏はご存知だろうか?
 国の機関が購入するコピー用紙はわずか6万トン。国と歩調を合わせて古紙100%のコピー用紙を買う可能性のある地方自治体や民間会社などの需要をあわせても年間約30万トンにすぎない。
 この30万トンのコピー用紙について、武田氏自身も同書に書いている。

 実は、「100%リサイクル紙」がよいと運動している人は、このシー・シェパードと同じ考え方といえます。日本では、お役所がコピー用紙は100%リサイクル紙に限るという法律まで作り、それに税金をかけて購入しているのですから、お役所自体がシー・シェパードと同じ思想なのです。日本のお役所は、暴力は振るいませんが、100%リサイクル紙でなければ購入しませんから、強制力があるという意味では同じです。(212頁)

 30万トンのコピー用紙の基準についてこのような批判をしている氏が、40万トンの牛乳パックを量的に少ないからとリサイクルしない理由にするのはおかしい。
 そもそも、こんなに効率よくリサイクルできる牛乳パックを「意味なし」などとはよくいえたものだ。ポリエチレンの間に挟まれた紙はバージンパルプと遜色ないほど上質で漂白剤も必要なし。しかも再生する上で大変歩留まりが良い。その上、ポリエチレンは製紙会社で熱回収できるので、ごみにはならない。私の入っている自治会でも、牛乳パックは古紙回収業者に一番高値で引き取ってもらえる「商品」だ。
 
     つづく

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2008年8月17日 (日)

『偽善エコロジー』を検証する「紙3」

 武田邦彦氏の著書にでてくる数値は、よくわからないものが多い。これもその1つ。

日本の森林からとることのできる紙の量は500万トン程度だったのですが、高度成長期に紙の消費量が増えて日本の森林ではまかなえなくなりました。そのとき、二つの選択肢がありました。(144頁)

 一体いつどのように計算すると、日本の森林からとることのできる紙の量は500万トンだといえるのだろう?
 文脈から判断すると、高度成長期以前の話だろうから、1950年代頃のことか?そうだとするとまったく根拠不明だと思って読み進むと、「牛乳パックのリサイクル→判定 意味なし」の項目にこう書いてあった。

少し前といっても40年ほど前ですが、日本人は日本の森林からとれる紙で我慢していました。そのころの消費量は、年間500万トン程度でしたから、今と比べると6分の1くらいです。(148頁)

 もしかすると、武田氏は1960年代頃の紙消費量を「日本の森林からとることのできる紙の量」といっているのか?となると、その頃の古紙利用率をどのように勘案したのだろう?紙消費量が500万トンの頃の古紙利用率は30%程だったと思うが、氏の説はこの30%程の古紙を無視し、すべて日本の森林からとれる、といっているように読み取れる。
 そして、日本の森林からまかなえないほど紙の消費量が増えたときの2つの選択肢は、海外から木材チップなどの原料を買う方法と古紙でまかなう方法の2つだという。日本がどちらを選んだと氏が考えているかははっきりとは書かれていないが、文脈から察するに、主に古紙リサイクルで原料不足分をまかなう道を選んだから、製紙会社による「再生紙偽装」が起きたと考えているようだ。

 一つは、日本の樹木が不足するので外国の森林を使うという方法と、もう一つは足りないからリサイクルするという考えです。(144頁)
 紙のリサイクルがいかに環境を汚すかがわかっていただけたと思います。こんな不都合なことをしていたのですから、破綻するのは当然で、それが2008年の正月の紙の偽装事件で明るみに出たのです。(147頁)

 日本の大手製紙会社は国内の増大する紙の需要を補うため、古紙を使うより「外国の森林を使う」ために大量の木材チップ等を輸入したことはデータからも明らか。そのために、再生紙偽装が起きたと考える方が普通ではないだろうか。
 1960年には100%近くあった木材パルプ・チップの自給率は1980年には40%を割っている。現在は約11.8%だ。木材全体の自給率が約20%だから、いかに製紙原料が海外の森に頼っているかがわかるだろう。ちなみに国内の森林からのパルプ・チップ用材が4496千m3、輸入分が32412千m3(H18年)。
 2006年の日本の紙の生産量は3100万トン。古紙利用率が60.6%。もし武田氏の説が正しく、かつて日本の森からとることのできた紙の量が500万トンだったとするならば、今は144万トンと、かつての3分の1以下しかとっていない計算だ。
 これでも武田氏は、日本の製紙産業は古紙リサイクルをやめて、もっと海外の森に頼るべきだというのだろうか。

http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kikaku/pdf/070928.pdf
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/data/data.htm

      つづく

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2008年8月14日 (木)

『偽善エコロジー』を検証する「紙2」

 紙は森林を破壊するか否かについて、武田邦彦氏ははっきり否といっている。理由を

特に先進国では、森林の計画的利用が進んでいますから、産業で森林が破壊されるというのは、はっきり幻想だと断定してよいでしょう。(143頁)

といい、根拠として『廃棄物とリサイクルの公共政策』(山谷修作編著)の中の「紙の専門家」による一説をあげ、「製紙業界のように、長い間、森林を使うことが自分たちの会社にとっても大切な産業が、自ら利用し、原料を確保しなければならない森林を破壊することは絶対ありません」と結論づけている。
 しかし、氏のいう「紙の専門家」が山谷氏のことをさすのであれば、山谷氏は「家庭ごみ有料化の専門家」ではあっても、紙の専門家ではない。
 それに製紙業界が森林を破壊することは絶対にないなど、なぜ断定できるのか?オーストラリアのタスマニアの天然林を伐っているガンズ社は確かに製紙会社ではない。しかし、ガンズ社の伐った木を9割以上買っているのは日本の製紙会社ではないのか。
 また、『環ウソ』でも同様の誤解をしているので、「環境問題はなぜウソがまかり通るのかの問題点(3)ー紙1」でも書いたが、紙の原料は先進国の森林からだけ来るのではない。

      つづく

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『偽善エコロジー』を検証する「紙1」

 138頁「古紙のリサイクル→判定 よくない」を読んでみた。
 『環ウソ』同様、氏のリサイクルに対する偏見の強さに驚くが、その偏見の理由の一端が少しわかったような気がした。
 氏には、「自然」や「自然物」に対する絶対的な信頼と、その対極に「技術」や「人工物」に対する根強い不信感があるようだ。氏にとって木から作った紙は「自然物」で、再生紙は「人工物」。だから、木から紙を作るのに必要な膨大なエネルギーや化学薬品は氏の念頭にはまったくない。しかし、リサイクルにはそれらが必要だといい、それぞれに必要な量を比較検討することもなく、環境への善し悪しを結論づける。

紙を使っても森林は破壊されない。そして森林は太陽の光で樹木が生育した量だけ人間が活用したほうが、かえって健全な森林を作ることができる、ということですから、「(リサイクル紙ではない)新しい紙を使う」のが、最も環境によいことがわかります。(144頁)
リサイクルのときに使う物は石油が主です。市中から古紙を回収してくるときでも、工場へ運んで夾雑物を除き、さらに漂白などをするときでも石油を燃やして、熱を発生させなければ何もできませんし、薬品も多く使います。その薬品を安全に捨てられるように処理するにも廃液処理に多くの石油を使います。リサイクルを神様がやってくれるなら別ですが、人間がするのですから石油に頼らなければならないのです(146-147頁)

 木の生長には石油はいらない。しかし、木から紙を作るときには、古紙から再生紙を作るときよりずっと多くのエネルギーや薬品が必要だ。
 その証拠に、家で牛乳パックやチラシから簡単に再生紙を作ることはできても、木から紙を作ることはほとんど不可能だ。古紙を水に浸しておいてからミキサーにかけ、漉くだけでそれなりの再生紙はできるが、木から紙を作る場合にかかる時間や労力、必要なエネルギーや薬品は家でできる能力を超えている。だから、牛乳パックからハガキを手作りする人はいても、割り箸からハガキを手作りする人はいない。

 近年、クラフトパルプを作る際、木に含まれているリグニンなどを「黒液」として石油代わりに使うようになり、大幅に石油の消費量を減らすことができるようにはなった。とはいえ、黒液を取り出すまでの行程は大変なものだし、クラフトパルプ以外のパルプ、たとえば新聞原紙などの機械パルプを木から作る場合は黒液は使えないから化石燃料を使う。

 この↓のサイトは環境省が紙についてまとめたものだが、かなりよくできている。リサイクルのメリット・デメリットを知りたい方はぜひご一読を。
http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/archive/h19com_02/ref01.pdf

         つづく

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2008年8月 6日 (水)

古紙回収率が上昇中

 古紙回収率が上がっている。今年4月の回収率が79.0%、5月が78.3%と非常に高い(2007年度の平均古紙回収率は73.8%)。国内での古紙利用率や輸出量は増えていないのに、回収率が上がっているから、近い将来グンと古紙利用率が上がるのではと期待している。
http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=14533

 ちなみに、表示要領の見直しが検討されていたグリーンマークだが、古紙利用製品に関しては従来通りとのこと。

グリーンマーク表示対象の古紙利用製品は旧規定と変わらず、原則として古紙配合率40%以上の紙及紙製品。ただしトイレットペーパー及びちり紙は原則として古紙配合率100%、新聞用紙及びコピー用紙は原則として古紙配合率50%以上。紙以外の製品でも原則として古紙利用割合40%以上。

http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=14539

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2008年8月 5日 (火)

「京都古紙改革」古紙持参でガソリン安く

 関西は関東に比べて古紙回収が盛んでない、とずっと思っていたが、京都市の安田産業がこんなユニークな古紙ヤードを開設し、京都の古紙回収に一石を投じている。名付けて「京都古紙改革」。
 これまでも、ドライブスルーや24時間持ち込める古紙ヤード、ポイント制のところなどはあったが、ガソリンスタンドと提携したところははじめて聞いた。ガソリンスタンドとの共通のポイントカードで、古紙をだしてガソリンを安く入れることが可能だとか。
 また、重さにおうじて、トイレットペーパーやごみ袋をくれる粗品コースもあるし、たくさん持ち込む人用(ちり紙交換業者用?)に現金コースもあるそうだ。
 現金コースは48ポイントで3000円(10キロで1ポイント)だから、1キロあたり6.25円。これまで古紙回収をやっていなかった自治会や子供会などが、資金稼ぎに古紙回収を始めることもできそうな金額だ。
 関西は、行政が古紙回収に熱心ではない分、民間がいろいろ考えるのは悪くない傾向だと思う。

http://www3.kcn.ne.jp/~kosi/saishin.htm

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2008年7月 9日 (水)

紙の原料はどこから?

 「NGOのサポートは温暖化防止の一助」でご紹介したJATAN(熱帯林行動ネットワーク)が紙の原料先の実情をまとめた冊子を今年4月に発行した。
 「紙製品の購入と利用のてびき」一冊500円。紙製品を購入するときの参考に、仕事や活動で紙を使う人はぜひご一読を。

◎冊子「紙製品の購入と利用のてびき」
http://www.jca.apc.org/jatan/pub/newpub_paper.htm
◎JATAN(熱帯林行動ネットワーク)ホームページ
http://www.jca.apc.org/jatan/

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NGOのサポートは温暖化防止の一助

 洞爺湖サミットで、G8首脳が2050年までに温暖化ガスを現状に比べて50%削減することで合意したとのこと(数値は見送り)。最低ラインはクリアしたが、懸案事項はまだまだ山積している。
 森林破壊が地球温暖化の促進に2割影響しているといわれながらも、破壊され続けている森林がある。20年間も地道に森林保全活動に取り組んできた熱帯林行動ネットワーク(JATAN)が今、資金難に直面している。
 以下は、JATANからの文章を抜粋。

 私たちにとって今やもっとも身近な木材製品であるコピー用紙が、この泥炭湿地林をも破壊してしかも安価に供給されているということはまだまだ知れ渡っていません。この問題はJATANにとって見過ごしてはならない重大な問題です。  この問題の解決のために、JATANはまず当該製品の国内流通の縮小を達成させたいと考えています。現地と国内で最新の情報を収集し、各調達者への取扱い検討の要請を行います。その後、現地企業に対し、湿地林を含む天然林の原料不使用を訴える活動につなげていく予定です。  もちろん多くのボランティアの協力を募りたいと考えていますが、同時に専属のスタッフもやはり必要です。しかし今のままでは資金が足りません。ぜひこのプロジェクトを推進するために、JATANへと投資していただきたいと思います。  ご寄付は、浄財はもとより、商品券や未使用切手のような金券の寄贈も歓迎致します。  その他、団体の安定した収入のために、JATANでは以下のための情報やご協力を常時求めています。

・ 会員拡大
・ エコロジカルでCSRのしっかりとした企業との協働
・ 森林破壊に関する研究調査などの委託事業
・ JATAN刊行物の委託販売

 紙原料やバイオ燃料のために、インドネシアの泥炭湿地林を破壊することから、大量のCO2が排出している。
 地球温暖化を防止するためには、電気をコマメに消す、などの他にもたとえばこういう団体をサポートすることが必要だと思う。

◎JATAN(熱帯林行動ネットワーク)ホームページ
http://www.jca.apc.org/jatan/

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2008年7月 3日 (木)

原生林がFSC認証紙に!製紙会社が重量でまた表示偽装?

 週刊ダイヤモンドによると、オーストラリアの原生林からのチップで作った紙がこれまでFSC認証紙として売られていたようだ。
 FSC管理材は、保護価値の高い森林からのものや植林地や非林地へ転換された地域からのものは、通常認められていないはずなのに、なぜ原生林伐採を続けているオーストラリアのガンズ社からのチップが認められていたのだろうか?SGSジャパンの確認手続きに不備があったようだが、これで是正されるにしてもFSCの信頼性がゆらいだことは間違いない。
 ともあれ、今後しばらくFSC認証紙の生産量は減る。日本の製紙会社はこれに懲りてガンズ社からのチップを購入しなくなれば、銀行から融資を断られたばかりのガンズ社は心を入れ替え(?)原生林から撤退するのではなかろうか?(そんなに甘くない?)
 
 また、表示よりかなり重い紙が当たり前のように作られているとのこと。製紙会社にとっては、増斤(マシキン)はサービスのつもりかもしれないが、常識的に許される重量の誤差は±5%まで。嵩高紙では平均7.5%も乖離があったそうだ。
 トラックの過積載などの原因にもなり、第二の「表示偽装」といえる。

http://diamond.jp/series/closeup/07_05_001/

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2008年6月28日 (土)

グリーン購入のコピー用紙は古紙100%のまま 最終決定!

 グリーン購入法のコピー用紙は、古紙100%→古紙70%に基準案変更のパブコメ→再生紙偽装発覚→適合商品不足につき古紙100%でなくてもとりあえず可→再度パブコメ→古紙100%に決定…という変遷の末、ようやく決着!
 古紙偽装問題以来、はじめてスッキリ解決し、7月からは官公庁はまた古紙100%のコピー用紙を購入するそうだ。
 理由をまとめてみると
1 偽装発覚前に古紙バッシングをしていた製紙会社が、発覚にあたりようやく古紙を使うことの社会的責任にめざめ、古紙率の高い再生紙製造に真剣に取り組み始めた。
2 1の結果、グリーン購入の基準を変えなくても基準を満たしたコピー用紙の生産が量的にも可能になった。
3 スギ・ヒノキ間伐材でコピー用紙を作るのは現状では技術的に困難(カラマツやアカマツなどマツ系なら可能)
4 古紙の輸入量が右肩上がりでなくなり、国内での使用量を減らすべきでないことが判明
ということだろう。
 コピー用紙より10倍も生産量の多い印刷用紙の基準はこの先どうなるかわからないが、まずはヨカッタ!

http://mediajam.info/topic/535502

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2008年6月25日 (水)

増える耕作放棄地 減る休耕田

 つい最近まで知らなかったが、耕作放棄地と休耕田は違うそうだ。こんな基本的なこと、いわれるまで気付かなかったなんて・・。人間いくつになっても日々新鮮な驚きに満ちているーと妙に感動。
 狭くて食料自給率も低く、失業者も多い日本に、広大な農地が利用されずに余っている。本当にもったいない。39万haと埼玉県の面積に匹敵するくらいの耕作放棄地が日本にはあるそうだ。
 そういえば、減反を見直すという町村官房長官の発言に賛否両論があるようだ。世界的食糧難の時代に「減反」はないだろうというのが一般的な感情だが、減反をやめればまた一気に米が余り米価が下がるというのは当然の危惧。かといって、米をやめて麦を作れなどというのは農家にとっては減収を意味し酷なことも確かだ。では、麦や大豆への転作にインセンティブがはたらくような農政が望ましいのだろうか?

 「紙と間伐材」を読んでくださった方から、耕作放棄地を紙原料のためのプランテーションにしたら?というご意見をいただいたが、それは絶対にやめた方がいい。
 紙原料のためのプランテーションは周囲の畑を水不足にして枯らしてしまうことが多いと聞いている。耕作放棄地の連鎖が起こる。

 来月、農水省で「耕作放棄地対策研究会」を発足させるとのこと。新対策に期待したい。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080624AT3S2402A24062008.html

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008060302014667.html

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2008年6月16日 (月)

紙と間伐材

 最近時々「製紙原料の自給率を上げよう」という話題に遭遇する。
 紙に関心のある身としては、再生紙偽装の影響か?と思いつつ、周囲の人たちが紙に関心をもってくれるようになったことはとてもうれしい。
 しかし、、、可能だろうか?
 もっと消費量を抑え、古紙利用率をあげない限り、絶対に不可能だろう。
 森に関心をもつ人は「間伐材を使おう」と簡単にいう。しかし、間伐材の伐り出しに税金を使ったとしても、間伐材チップから紙を作るのは技術的に難しそうだ。広葉樹チップくらい短い繊維に針葉樹チップを断裁し、それによるCO2排出に目をつぶれば、技術的には可能だろうと、私自身最近まで楽観していたが、どうもそんなに簡単ではないらしい。トドマツやエゾマツの繊維ならできるらしいがスギは特に難しいとのこと。

 専門家によると、どんな紙でもよければ可能だが、紙のユーザーが満足するような薄手の上質紙をスギで作るのは今の技術では難しいそうだ。

 かといって、紙原料に適したユーカリやアカシアプランテーションを国内に作ることには抵抗がある。そんなスペースがあるならば、食糧自給率をまず上げるべきだろう。
 紙原料の自給率を上げるには、やはり紙の消費量を減らし、古紙利用率を上げる以外には道はなさそうだ。

○関連記事:紙のグリーン購入法パブコメふたたび

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2008年6月12日 (木)

紙製容器0円入札

 容器包装リサイクル法の再商品化事業者の落札結果が公表された。約半分の施設で紙製容器包装が「0円」入札になったとのこと。平均落札価格が1トン当たり574円。平成12年が5万7800円だったそうなので、1%にまで下落。
http://www3.kcn.ne.jp/~kosi/back788.htm

 日経エコロジー7月号によると、来年度以降はペットボトル同様「有償」入札になる可能性が高いとのこと(現在紙製容器の有償入札は認められていない)。
 ちなみにペットボトルの買取価格は昨年度から約6000円上がり約4万5000円。容リ協会への引き取り申込量は約15万8000トンで昨年度から約1万7000トン増加したそうだ。海外に流れていた量が減少し、国内での循環量が増えたのは、改正容器包装リサイクル法で導入された市町村への資金拠出制度の効果もペットボトルに関しては少しはありそうだ。
 しかし、紙製容器包装に関しては容リ法で集めるより、通常の古紙回収ルートで「雑がみ回収」する方がいいので、おそらく紙製容器包装回収する自治体は今後も増えそうにない。

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2008年6月 8日 (日)

グリーン購入のコピー用紙は古紙100%のまま

 環境省の今回のパブリックコメント募集であきらかにされたグリーン購入法のコピー用紙基準改訂案をみて、これで古紙100%のコピー用紙は完全になくなるなぁと思っていたが、自民党が動いたせい?か古紙100%のまま維持されるらしい。
 http://mainichi.jp/select/biz/archive/news/2008/06/06/20080606ddm003040161000c.html

再生紙偽装:「古紙100%」供給体制を--自民党の検討チーム
 再生紙偽装問題で、自民党の検討チームは5日、古紙100%コピー用紙の供給体制を構築するよう製紙業界に求める最終報告をまとめた。環境省は先月、古紙100%コピー用紙の購入を義務付けた政府調達方針を見直し、間伐材などの配合を30%まで容認する方針を出したが、チームは「基準をなし崩しにしてはリサイクルに対する国民の信頼を損なう」(小野晋也座長)と結論づけた。
毎日新聞 2008年6月6日 東京朝刊

http://www.asahi.com/politics/update/0605/TKY200806050292.html?ref=rss

官庁のコピー用紙、古紙100%に 環境省が方針転換
2008年06月06日07時50分
 グリーン購入法が国に義務づけるコピー用紙の古紙配合率について、環境省は5日、従来の100%を維持する方針を固めた。当初は最大30%分は間伐材や廃材をあててもよいと基準を緩和する予定だったが、「技術的に難しい」としてきた製紙会社の再参入などで調達できる見通しになり、方針を転換した。
 今年1月に再生紙偽装問題が発覚。多くの製紙会社は「配合率100%のコピー用紙の生産はもともと技術的に難しかった」などと釈明した。生産できるのは業界首位の王子製紙と3位の大王製紙に限られ、国の需要をまかなえない見込みだった。
 だが、経済産業省の報告によると、7月から新たに製紙1社が、10月からもう1社が供給を始め、年産能力は計4社で6万トンになる。関係者によると、供給するのは業界2位の日本製紙グループと中堅の特種東海グループ。紙の白さを落とすなどの工夫で、配合率を高めるとみられる。
 一方、国の調達量は5万7676トン(06年度)。郵政民営化の影響で日本郵政の分(約5千トン)が外れ、両面利用の徹底など節約もすれば需要をまかなえると環境省は判断。与党や同省の有識者検討会で了承を得たうえで最終決定する。
 ただ、供給量が年間6万トン程度にとどまった場合、「グリーン購入」が努力義務とされる地方公共団体などが国の方針に追随すると、再び供給不足に陥る恐れもある。
 日本製紙連合会は昨夏、配合率の基準を70%に下げるよう環境省に要望。引き下げで二酸化炭素や廃棄物の排出量が減るとしていた。今回の対応は、この要望や「技術的に難しい」としてきた釈明と矛盾するため、消費者への丁寧な説明が求められそうだ。

 何だか信じられない展開…。
○日本製紙は、なぜあれほど嫌っていた古紙100%のコピー用紙を作ることにしたのか?
○「古紙100%配合製品を廃止」というあの宣言(今にして思えばそれまでも「偽装」で作ってなかったのだけれど)は撤回したのか?
○レンゴーと経営統合するおかげで、レンゴーの古紙技術を日本製紙は早くも会得したのか?(でも経営統合のニュースは時期尚早だったようで、日本製紙は否定しているけどー)
○製紙連合会 vs 環境省では製紙連合会が勝利するのに、自民党 vs 製紙連合会では自民党の勝ち?
 などいろいろ考えたが、よくわからない。
 わかっていることは、日本製紙が中心になって起こした「再生紙は環境に悪い」キャンペーンは失敗したらしいこと。失敗の原因は、再生紙偽装の発覚。これがなければこの環境クーデター?は間違いなく成功しただろう。
 発覚のおかげで、これからも古紙100%のコピー用紙はグリーン購入法で守られていく。よかった!
 間伐材や建築廃材を紙にするなら、コピー用紙よりずっと生産量が多く、高い品質基準を要求されることの多い印刷用紙がいい。いつまでも余った古紙を中国が引き受けてくれるとは限らないから、コピー用紙くらいは古紙100%で作り、古紙利用率を高めておくべき。また「真っ白でない紙」に生産者も消費者も慣れておくべきだ。白色度70%以下ならばバージンパルプに比べ古紙を使う方が、使用薬品量や排水処理面で、環境負荷は低いのだから。

◎関連記事
「最終決定!グリーン購入のコピー用紙は古紙100%のまま」

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2008年5月18日 (日)

紙のグリーン購入法パブコメふたたび

 紙類のグリーン購入法のパブリックコメントが募集されている。以前、再生紙偽装により基準見直しが凍結されたので仕切りなおしだ。
 下記のホームページにパブリックコメントの概要と参考になる意見(NGOの共同提言)が掲載されている。
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/other/notebook/green2.htm

 紙の消費量がここまで増えてしまっては、製紙はもはや「エコ産業」といいづらい。海外植林をふやせばいいというものではないし、それなら国内の森林から紙原料を補えばいいかというとそれも難しい。間伐に補助金をかけて間伐材を紙原料にすることは森林の手入れにもなり一石二鳥でよいが、補助金の金額がどれ程になるかには目をつむってもそれだけでは針葉樹しかまかなえない。需要の多い広葉樹はどうするか?国内に紙原料のためのユーカリやアカシアプランテーションを作る?「地産地消」といえば聞こえはいいが、狭い日本のどこに紙需要をまかなうだけのプランテーションが作れるのか、作った場合の周囲への影響は?と考えるだけで頭が痛くなる。
 消費を抑えて、古紙利用率・回収率を高め、廃材や建築残材、間伐材を利用することで製紙原料の自給率を高めるのが一番よいことは確かだ。
 用途が多彩で大量に使われている印刷用紙と比べ、コピー用紙は消費量も少ないし、用途も単純。古紙100%でなんら困ることはない。今後の古紙利用率をいかにして高めるかを考えると、せめて役所で使うコピー用紙(グリーン購入法の基準)くらいは古紙100%のままにしておけばいいのにと思う。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9700

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2008年5月16日 (金)

廃棄物収集・運搬で業界初 CO2排出ゼロ

 古紙や鉄などを回収している山本資源(本社/静岡県袋井市)が資源リサイクル業界で初めてカーボンオフセットを導入。資源の収集や運搬で出るCO2をゼロにする取り組みを始めた。
 英国のカーボン・ニュートラル社からCO2排出権約230トンを100万円前後で購入。保有する車両45台から発生するCO2を今後約2年間にわたって相殺するとのこと。
 偽装が発覚して以来評判のかんばしくない再生品だが、イメージをあげるためにも再生資源事業にこの種の取り組みが広まることはとてもよいと思う。
 
http://www.yamamotoshigen.co.jp/html/service/co.html

http://www3.kcn.ne.jp/~kosi/back785.htm

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2008年5月12日 (月)

簡易包装でごみ減量実験 エコ包装はダンボールで?

 今月15日から神戸で簡易包装商品を購入するよう消費者に呼びかける「ごみ減装(へらそう)実験がスタートする。

NPOのごみじゃぱん、神戸でごみ減量実験

 特定非営利活動法人(NPO法人)のごみじゃぱん(神戸市、代表・石川雅紀神戸大大学院教授)は15日から3カ月間、簡易包装商品を購入するように消費者に呼びかける「ごみ減装(へらそう)実験」をスーパーやメーカーと協力して神戸市内で実施する。購買段階からごみを減量するのが狙いで、実験結果を分析したうえで全国に運動を広げていく。
 実験には大塚製薬、花王、日本ハム、ネスレコンフェクショナリー、ハウス食品、マンダム、レンゴーの7社が協力。神戸市東灘区にあるコープこうべとダイエーの各2店舗で、商品の外箱やプラスチックフィルム、トレーをなくしたり減らしたりした簡易包装商品に「減装商品」の目印をつけて購入を促す。推奨するのは7社以外の商品を含む約1200種類。外箱をなくしたレトルトカレーや個別包装をしないアメなどが対象になる。参加企業の通常商品と実験用に開発した減装商品の比較販売なども実施。実験期間中の消費者の行動や意識の変化を分析して公表するとともに、賛同企業や自治体を広げ「減装ショッピング」を定着させていく。


http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080508c6b0802o08.html

 面白いのはレンゴーが入っていること。レンゴーのホームページによると

今や省資源・省エネルギーは時代の要請であり、パッケージの仕様も必要な強度や性能だけではなく、より環境負荷の低いもの、即ち環境性能の高いものが求められるようになってまいりました。地球環境への負荷低減は未来へ向けての大きな課題であり、むしろ省包装のソリューションを提供することこそ、われわれパッケージメーカーの使命であるとレンゴーは考えています。

 とのこと。美しすぎるお言葉だが、真意はわかる。レンゴーは自信があるのだ。プラスチックもダメ、古紙率の低いフツウの紙もダメ、やっぱり簡易包装の定番は古紙率の高い「ダンボール」なのだと。
 確かに、ダンボールが現状では環境負荷の最も低い包装材なのかもー。
http://www.rengo.co.jp/topics/2008/20080408.html

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2008年5月 8日 (木)

16年ぶり?!東京で古紙が有償に

 信じられなかったので、理由を考えてみたがわからなかった。
 古紙余りで困った数年間を除いて、集団回収で集められる古紙は、全国的に有料で古紙回収業者に買い取られているものだとばかり思いこんでいたが、東京ではそうでなかったらしい。
 日経新聞(2008.5.2)によると、昨年からようやく「町内会などに対価を支払っても採算が合う業者が増えた」そうで、新聞古紙が1キロあたり2-3円で買い取られるようになったとのこと。雑誌は1円、ダンボールは1-2円だそうだ。1992年以来、実に16年ぶりだという。
 東京では集団回収に手厚い報奨金が出されているので、回収業者が団体にお金を払わなくても集団回収は粛々と行われていたということかー?「都内は古紙の一大発生地で供給量が多く、有料にはなりにくかった」そうだが、どうにも腑に落ちない。
 古紙ネットの自治体へのアンケート調査によると、23区内で5円以上の報奨金を払っている自治体は19区。雑誌回収への助成など業者への財政支援も12区。古紙余剰の時ならともかく、他地域から見てハカクの厚遇だ。この報奨金のせいで、これまで回収業者は団体に支払わなくてもよかったのだろうか?それが今回、業者間で回収を競い合うほどの古紙価格になったため、有償になったということ?
 報奨金をだす自治体の少ない関西では、古紙はもう随分前から業者が有料で買い取っている(現在新聞古紙はキロ5円、ダンボールは4円、雑誌は3円程度)。静岡方面の製紙会社の方が、関西以西の製紙会社に比べ古紙買取価格が低いのかな?とも考えてみたが、中国へ売ることの多い昨今、これはあまり関係なさそうだ。
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/other/kaihou/73-3.htm

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5月24日の各地のイベント

 5月24日はあちこちで、いろいろなイベントがあるようです。
 以下ご紹介まで。
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ごみゼロサミット2008 町田市から学ぼう!」
開催日時 2008年5月24日(土)13:30から
場所 アイセル21(静岡市葵区東草深町3-18)
講演 石 阪 丈 一 氏 (東京都町田市市長)
    小林美知 氏 (小山田ごみ問題を考える会代表)
主   催 「ごみゼロサミット2008」実行委員会
■団体交流発表会 10時から12時 3階31集会室
詳細は下記ホームページにて
http://www33.ocn.ne.jp/~gomizeronet/

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■タスマニア、太古の森がティッシュに!?
 アレック&アンニャの「私にできること」

 毎日の生活で私たちが大量に使い続けているティッシュやコピー紙などの紙製品。それらが原生林を原料としていたら・・・自分が無意識に原生林の伐採を後押ししていたら、それはとても悲しいことです。
 オーストラリアの島、タスマニアに残された貴重な原生林は、現実に伐採され、日本で紙になっているのです。タスマニアには太古の森が残り、固有の生き物たちが暮らしています。原生林の伐採は動物たちの生きる場を奪い、そこに蓄積していた大量の炭素を温暖化ガスに変えてしまいます。 
 4月に現地を訪問したアンニャ・ライトさんの歌と、タスマニアの美しい森林と動物たちのスライドショー、オーストラリアの環境NGOウィルダネス・ソサイエティのアレック・マーさんから日本とタスマニアの森林の関りについてお聞きします。タスマニアの森を壊すのも、守れるのも、私たち。今日から森を守る暮らし、はじめましょう。

日時:5月24日(土曜日) 午後1時から3時
内容:アンニャ・ライトさん(ナマケモノ倶楽部世話人・シンガーソングライター)のミニ・コンサート
タスマニア原生林と生き物たちのスライドショー
アレック・マーさん(豪州NGOウィルダネス・ソサイエティ)のお話。
場所:カフェスロー
   東京都府中市栄町1−20−17
連絡先:042−314−2833
アクセス:JR国分寺駅または京王線府中駅よりバス15分程度で、京王バス「藤塚」「京王ストア栄町」のバス停にて下車。
   http://www.cafeslow.com/index.htm#how%20to%20get%20a%20cafeslow
参加費(ワンドリンク付き、通訳付き):予約・前売り1500円、当日1800円
主催:カフェスロー、ナマケモノ倶楽部、日本消費者連盟、熱帯林行動ネットワーク、レインフォレスト・アクション・ネットワーク

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リサイクルと温暖化対策に
 異議を唱える 武田邦彦中部大学教授を呼んで徹底討論
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ウソ、ホント、シリーズ第3弾
 「温暖化対策とリサイクルは地球を救う」 ウソ?ホント?

 2008年5月24日(土)13:30から16:30@武蔵野公会堂
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◆日 時:2008年5月24日(土)13:30から16:30
◆会 場:武蔵野公会堂[TEL:0422-46-5121]
     (JR中央線・井の頭線、吉祥寺駅公園口徒歩2分)
【地図】http://www.musashino-culture.or.jp/koukaido/index.html
◆パネリスト:
 ◇武田 邦彦(中部大学教授)
 ◇森口 祐一(国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター長)
 ◇松田美夜子(内閣府原子力委員会委員)
 ◇世一 良幸(環境省地球環境局研究調査室室長補佐)
 ◇鹿子木公春(廃PETボトル再商品化協議会会長)
 ◇圓子 雄 ((株)エンブピコ代表取締役社長(リサイクル業者))
 ◇杉本 裕明(朝日新聞記者)
 ◇川島 悟一(環境NGO 全国青年環境連盟(エコ・リーグ))
◆司 会:
 ◇大野由利子(元国会議員)、服部美佐子(環境カウンセラー)

◆参加費:1,500円(学生1,000円) 
 当シンポジウムの収益の一部は、カーボンオフセット事業に寄付いたします。参加者にはペットtoペット技術による買物袋と飲み物をもれなく進呈

◇主 催:温暖化とリサイクルを考える市民懇談会
     (042-358-0135、080-3618-0489)
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少数民族と海外植林事業

 チベット問題にも共通するが、少数民族や先住民の土地を巡るトラブルは多くの国でおきている。「少数者」の土地を奪ったり、権利に注意を払わなくても、その国の大多数の国民は安泰だし無関心だ。
 たいていの人は、「自分は関係ない、加害者でも被害者でもないから」と思っているが、しかし、大量の紙や木材、パームオイルの消費者である私たちは、実はその迫害に手を貸しているのだ。

 下記はMLからの転載。

■5/14■ JVCラオス森林帰国報告会
  植林は環境保全・貧困削減に貢献するか?
   〜インドシナ半島最後の森林フロンティア
    ラオスの開発、暮らし、その変化〜
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 「焼畑で森林が劣化しているから植林で回復を図る」、「現地雇用を生みだす植林事業は貧困削減にも繋がる」。アジアの発展途上国では多くの国々で植林事業が展開されてきています。植林事業によって、森林を回復した国もありますし、紙需要の供給にも応えてくることが出来るようになっています。このように植林事業は環境・社会と経済発展に貢献するものと考えられ、またCSR(企業の社会的責任) やカーボンオフセットの観点からも注目されています。しかし、植林事業は本当に環境保全・貧困削減に貢献できるでしょうか?
 東南アジアの内陸国ラオスは周辺国と比較しても、未だ多くの森を保有しています。しかし、ここ数年、急速に全国レベルに広がり、地域の生活に多大な影響を及ぼしているのが、紙パルプ用のユーカリ植林や、ゴム・プランテーション、バイオ燃料プランテーションです。ラオスの人々にとって急速な植林や開発事業が及ぼしている影響とはどのようなものなのでしょうか?
 そこでアジア各地における植林と土地利用の状況をIGES百村さんから、森林問題と需要国の関わりについてFoE中澤さんから、ラオス現地の状況をJVCラオス駐在スタッフ尾崎からご報告いたします。日本の私達にできることを一緒に考えてみましょう。
●第1部● アジアの植林事業と土地利用が抱える課題
 IGES(地球環境戦略研究機関) 百村 帝彦氏
●第2部● ラオスの村人から見た植林事業
 JVCラオス事務所 森林担当 尾崎 由嘉
●第3部● 森林資源ヘの需要と国際貿易、私たちにできること
 FoE Japan 森林担当 中澤 健一氏
※講師のプロフィールはこちらをご覧ください
http://www.ngo-jvc.net/jp/event/2008/20080514_laos.html
【日時】5月14日(水) 19時〜21時
【場所】文京シビックセンター ??浪2階 消費生活センター研修室A,B
【地図】http://www.b-civichall.com/access/main.html
【住所】東京都文京区春日1−16−21 Tel:03-3812-7111
【アクセス】
・東京メトロ丸の内線・南北線 後楽園駅 徒歩1分
・都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅 徒歩1分
・JR総武線 水道橋駅 徒歩8分
【参加費】800円 (JVC、FOEJapan会員無料)
【定員】60名
【主催】日本国際ボランティアセンター
【協力】FoE Japan
【お問合せ】
日本国際ボランティアセンター(JVC)
TEL 03-3834-2388/FAX 03-3835-0519
Email:chihok@ngo-jvc.net 担当:川合

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2008年5月 4日 (日)

バイオエタノールの何が問題なのか

 以下、MLで興味深いお知らせが流れてきました。
 転載歓迎とのことなので、転載します。

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第2回 持続可能なバイオマス利用のためのLCA研究会(公開)

1. 期日 5月9日(金) 15:00-16:35
2.会場 静岡大学農学部B棟 210教室
 (静岡駅前バス停から大谷・静大前行き線、静大前下車)
3.プログラム
  15:00- 主催者挨拶
  15:05-16:05 『バイオエタノールの何が問題なのか』
   講師 工学部准教授 松田 智 氏
  16:05-17:35(予定) 質疑応答(補足説明を含む)
4.入場料 無料

*学部生、大学院生、教職員および表記テーマに関心のあるすべての県民各位のご来
場をお待ちしております。

問い合わせ先
 小嶋睦雄 研究室054−238−4843

**********************
平成20-21年度、三井物産(株)環境基金から、下記のテーマで研究助成を受けること
になりました。本研究の概要は以下の通りです。
研究題目 バイオマス燃料及び紙パルプ原料における地域性と規模によるLCA比較
研究組織 静岡大学とNPO法人との協働組織
 小嶋睦雄(静岡大学農学部) 鈴木恭治(静岡大学農学部)
 松田 智(静岡大学工学部) 高橋広明(NPO法人地球と未来の環境基金)
概要 
バイオ燃料(BDF)及び紙パルプの栽培、収穫、運搬、製造、廃棄における環境負
荷について、原材料の違い、海外を含めた生産国・工場間の違いについて、客観的科学
的定量分析を試み、適正な利用や原料調達やグリーン購入のための客観的な指標を明ら
かにすること。そのためのデータの収集、ヒアリング調査は国内外の製紙工場、バイオ
エタノール用原料の栽培地などを対象とする。
***********************

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2008年5月 1日 (木)

GPN 製紙11社を除名

 びっくりした。グリーン購入ネットワーク(GPN)が再生紙偽装問題をおこした製紙会社11社を5月1日付けで除名したそうだ。
 除名された製紙会社は次のとおり。

王子製紙株式会社、王子特殊紙株式会社、紀州製紙株式会社、大王製紙株式会社、中越パルプ工業株式会社、特種東海ホールディングス株式会社、日本製紙株式会社、北越製紙株式会社、丸住製紙株式会社、三菱製紙株式会社、リンテック株式会社

 これだけ多くの大手メーカーを一度に除名すると、GPNにとっても痛手だろうにー。

http://www.gpn.jp/kinkyu/press_bunsho080501.pdf

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2008年4月25日 (金)

インドネシアの州1つでオランダ1国分のCO2を放出 野生生物も危機

 WWFによると、インドネシアのスマトラ島中部にあるリアウ州で、州内の森が蓄えてきた大量の炭素が森林破壊によって大気中に放出されていることが、北海道大学との共同調査でわかったとのこと。
 1990年から2007年までの年平均でおよそ2.2億トンの二酸化炭素が、インドネシアの一行政単位であるリアウ州から排出され、この量はオランダ一国分の排出量(1995年時点)の122%に相当するという。
 リアウ州は、アジアゾウの亜種でスマトラ島にだけ生息するスマトラゾウや、同じく固有亜種であるスマトラトラなどの生息地で、森林破壊はこれら野生生物から住み処を奪うことになり、このため過去25年間にスマトラトラは84%減少し210頭に、スマトラトラは70%減少し192頭になったそうだ。
 森林破壊の原因は、パームオイル生産のためのアブラヤシプランテーション(植林)や、紙原料のための植林である。森林破壊につながるバイオ燃料生産やパルプ原料のための木材生産は即刻中止すべきだろう。
 昨年12月のバリ会議で約束された森の保全がまだ守られていないようだ。
http://www.wwf.or.jp/activity/forest/news/2008/20080227.htm

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2008年4月18日 (金)

クローズアップ現代—崩壊するリサイクル

 4月16日のクローズアップ現代「崩壊するリサイクル-資源ゴミ 中国流出の衝撃-」を見た。出かけていて感想を書けなかったので、遅ればせながらー。
 クローズアップ現代は好きな番組だが、再生紙偽装と古紙の中国流出を結びつけたのは安直すぎ。資源ゴミが大量に輸出されているのは確かだが、偽装問題はそれとは別に考えるべきだ。
 何度かこのブログでも取り上げているが、再生紙偽装が行われはじめたのは古紙を中国へ輸出する前からで、あの1996年前後の古紙余剰が大問題になっている間も偽装は粛々?と続けられていたのだ。
 もし、中国が「日本の古紙はもういらない」といえば、余剰問題が再燃し、困った事態になるのは明白。今日本がやるべきことは、中国に断られても国内で古紙を回していけるように、製紙会社は古紙利用率を上げるための努力をすること。また商社は安易に海外からバージンパルプの紙製品を輸入しない、消費者はそういうものを買わない、などだろう。
 ペットボトルが中国へ流れていくことに関しては、容器包装リサイクル法の欠陥が招いた問題で、今後デポジットにしてメーカーが責任をもって回収するなどの制度改革が必要だろう。
http://www.nhk.or.jp/gendai/

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2008年4月11日 (金)

打ち捨てられたマルチパック

Photo_2 昨日雨の中を歩いていたら、ビールのマルチパックが交差点の片隅で雨にたたかれていた。誰かが段ボールと勘違いし古紙回収に出し、回収業者がいらないので置いていき、それが風で飛ばされてきたのだろう。
 マルチパックは、ビールやジュースなどをまとめて売るための紙パックで、防水紙だから買ったらそのまま冷蔵庫に入れられる。インクのノリもいいので、宣伝効果もあるらしい。
 だが、通常の古紙回収では「禁忌品」で、リサイクルのやっかいものだ。段ボールなどの板紙工場の中には、マルチパックだけを他のものと別にして集めればリサイクルできる工場もあるが、普通の製紙工場では禁忌品として燃やされる。だいたいが、製紙工場までたどり着かず、古紙問屋や回収業者が気付いて捨ててしまう(禁忌品を製紙工場に持ち込むと怒られるし、しばらく「出入り禁止」になる場合もあるらしいー)。
 それにも関わらず、マルチパックは容器包装リサイクル法の対象であるため、紙製容器包装の「紙マーク」が入っているので、その紙マークを「リサイクルできるマーク」と勘違いして、通常の古紙回収に出してしまう人があとをたたない。
 結局このように打ち捨てられたマルチパックが、無惨な姿をさらすことになる。もったいないことだ…。

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2008年4月 8日 (火)

再生紙には古紙配合率を表示

 古紙配合率検討委員会の報告が出たようだ。
 委員会の検討内容は、古紙パルプ配合率の検証をどうするか、再生紙の表示について、古紙の利用と環境、環境保全のための追加貢献など。
 これまで「再生紙」とだけ表示されていて、古紙パルプがどれ位入っているのかわからないことも多かったけれど、これからは表示されそう。
 詳しくはココへ↓
 http://www.jpa.gr.jp/topics/nr.php?topicsid=10

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2008年4月 4日 (金)

映画「靖国」と古紙問題

 KY(空気が読めない)はまずいかもしれないが、空気を読みすぎるのはもっとまずい。
 いくつもの映画館が国会議員の思惑や右翼の嫌がらせを気にして、映画『靖国』の上映を自主的に中止したという報道に接し、思った。
 「再生紙偽装」が発覚して以来、グリーン購入法の「古紙100%のコピー用紙」や「古紙70%の印刷用紙」の基準自体が、そもそも悪かったかのような発言を繰り返す「有識者」もいて、そういう風潮が一部に出てきている。このままではグリーン購入法の紙の基準も緩和されることはほぼ間違いない。
 紙は使う人が用途にあわせて選ぶべきものだから、美術書や絵本など色彩が大切なものはバージンパルプを使えばいいが、普段使いするようなコピー用紙や普通の書籍は、白色度の低い再生紙でも何の問題もない。一部の風潮に流され「空気を読み」すぎて、せっかくの基準をゆるめないでもらいたいものだ。
 ちなみに、大阪や京都、名古屋、新潟などの映画館では「自主規制」せずに『靖国』を上映するとのこと。安心した。

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2008年3月30日 (日)

古紙100%のコピー用紙

 大王製紙で6月から古紙100%のコピー用紙を商品化する。
http://www.sanyo.oni.co.jp/newsk/2008/03/24/20080324010007611.html

 再生紙偽装が明らかになって以来、古紙100%のコピー用紙ができるのは王子製紙だけ、といわれてきた。大王製紙はこれまで、古紙40%位の製品を100%と偽っていたから、正真正銘古紙100%のコピー用紙は初チャレンジだ。
 よく「古紙は5回程度しかリサイクルできないから、古紙100%の紙はムリ」という人がいるが、それは古紙100%の紙だけでクローズドリサイクルをした場合のこと。
 実際のリサイクルは、バージンパルプ100%の紙なども多く混ざるからグリーン購入法やエコマーク対象商品が古紙100%であっても何の支障もない。
 大王製紙は古紙100%を実現するために、白色度を下げたという。紙は真っ白でなくてもかまなわいということが、ようやく製紙会社に理解されたようでうれしい。

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2008年3月15日 (土)

CO2排出量比較ーやっぱり再生紙の方がエコ?

eye温暖化ガスの2006年度排出量が公表されている。排出量の多い業種のトップはもちろん鉄鋼業。5位にパルプ・紙・紙加工品製造業が入っている。
 製紙関係で一番排出量が多かったのは、日本製紙。CO2換算で715万トン。2位は王子製紙の489万トン、3位が大王製紙の369万トンだ。
 全体のCO2は少ないが化石燃料由来のCO2を多く出すといわれている古紙パルプに力をいれる最大手の王子製紙が排出量2位で、バージンパルプに力を入れている日本製紙は規模では2位なのに、排出量では1位。
flairやっぱり、再生紙の方がエコなのではsign02

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2008年3月13日 (木)

紙製容器包装回収 vs 雑がみ回収

 18大都市(人口70万以上の都市)のうち新潟市と仙台市が今年から古紙の分別収集(行政回収)と家庭ゴミ有料化を始めるそうだ。
 それぞれの市のホームページを見てみると、新潟市は新聞など定番の他に容器包装リサイクル法にのっとった紙製容器包装を回収し、仙台市は雑がみ回収をするらしい。どちらの市もこれまでは集団回収のみ。焼却ゴミの紙ゴミを減らすため、行政回収(多分民間委託)に取り組む。費用対効果で、この2つの回収方法のどちらが勝るか、今後のゴミ量と経費に注目したい。
 私の見たところ、仙台市の雑がみ回収が勝ちそうだ。なぜなら、紙製容器包装は従来の古紙回収では禁忌品(古紙に混ぜてはいけないもの)にあたる冷凍食品や洗剤の箱にまで紙の識別マークがつき回収されてしまうため、回収物の行き場はトイレットペーパーを作る工場か、燃やして熱回収する工場のどちらかに限られる。その点、雑がみ回収なら禁忌品が混ざらないからこれらの工場の他に板紙系の製紙工場にまで可能性が広がる。つまり、市が払うお金は回収費用だけですみ、うまくいけば古紙の売却費用で回収費用もかなりまかなえる。
 回収するものも、容器包装に限らないため、シュレッダー古紙からハガキ、封筒、ダイレクトメール、トイレットペーパーの芯までいろいろだ。もちろん禁忌品を除いた紙製容器包装も雑がみの対象だから、お菓子の箱や包装紙なども回収に出せる。これだけ出せれば、焼却ゴミの中に残る紙ゴミはわずかな量だから、焼却ゴミ有料化は市民にとって痛手とならず、納得してもらえるだろう。
 周辺に段ボールなど板紙の工場かまたはトイレットペーパーの工場があれば、紙製容器包装を回収するより、雑がみ回収する方が、ゴミ減量、経費、市民のわかりやすさの点でお得にちがいない。
http://www3.kcn.ne.jp/~kosi/back777.htm

◎その後の新潟市:新潟市は紙製容器包装回収をとりやめ、雑誌に雑がみを混ぜる回収に切り替えた様です。経費面でも環境面でも、大変賢明な選択だと思います(2008年8月追記)。
◎今日の用語
雑がみ:新聞、雑誌、段ボール、紙パック以外の雑多の紙。雑古紙、またはミックスペーパーともいう。
禁忌品:古紙を再生する上で、再生の妨げになるもの。感熱紙、合成紙、写真、発泡紙、捺染紙、油紙、防水加工紙、臭いや汚れのついた紙など。
容器包装リサイクル法「私のゴミが置き去りに…」の頁をご参照ください。

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2008年3月11日 (火)

製紙用植林で出るCO2はどのくらい?

 植林はCO2を出すのではなく吸収する…と安易に考えるのはもうやめにすべきだ。バイオ燃料の原料栽培のために森林や草地を切り開くとCO2が大量にでるなら、製紙用のユーカリプランテーションのために森を切り開いてもCO2が大量に出るのは当然なのだから。
 インドネシアやマレーシアの泥炭地をバイオ燃料用のアブラヤシ畑に転換する場合で、423年もバイオ燃料削減分より多くのCO2を出し続けるそうだ。それなら、ユーカリ栽培のためにインドネシアの泥炭地で出したCO2をユーカリが全部吸収し終えるまで、いったい何年かかるのだろう?
 ユーカリは7〜10年で伐って紙を作る。それを何回繰り返したら出した分のCO2を吸収できるのだろうか?
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200709222351

 今日(2008.3.10)の日経新聞夕刊の「大手商社による製紙用植林関連事業への参画例」によると
丸紅:インドネシア、オーストラリア、中国、ブラジル
伊藤忠商事:オーストラリア、ニュージーランド、チリ、ブラジル、ベトナム
住友商事:チリ
三菱商事:チリ、オーストラリア
双日:ベトナム、オーストラリア、南ア
三井物産:オーストラリア
…と、植林事業を展開しているそうだ。
 木材チップの需給は逼迫気味で、双日は今度南アフリカ共和国で植林地を買収し、隣国のモザンビークにチップ工場を建設するとのこと。
 「植林木」を使った紙はいかにも環境によさそうなイメージがあるが、どのような場所に植林したチップで紙を作っているのか、製紙会社や販売店は正しく把握してほしい。
 インドネシアの木で作ったコピー用紙が大量に量販店の棚に並んでいる。

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2008年2月21日 (木)

再生紙偽装 各社が追加報告

 製紙会社18社が、偽装についての調査報告書を環境省と経産省に提出した。
 それによると、王子製紙の偽装は1980年代からでピーク時には印刷・情報用紙の約3割を偽装していたとのこと。
 1980年代からということは、もしかしてあの古紙70%で再生コピー用紙の先駆けとなった「やまゆり」も偽装していたのだろうか?
 再生紙技術の高い王子製紙が偽装するなら他社の偽装は「当たり前」という気がするくらい、報告書は製紙業界全体に偽装が蔓延していたことを示す内容になっている。
 大王製紙と北越製紙ではケナフやバガスなどの非木材紙も偽装していたとのこと。既に社長の辞任が決定している日本製紙に加え、北越製紙の社長も辞任を表明。王子製紙は82人もの処分者を発表した。

 一応反省しているようには見えるが、しかし「古紙1%でも再生紙」などという定義をこの期に及んでも主張する業界の真意はどこにあるのか、ぜひ知りたい。

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080220AT1D200BS20022008.html

http://news.tbs.co.jp/20080220/newseye/tbs_newseye3784804.html

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2008年2月15日 (金)

「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の問題点(6)ー紙4

 著書によると、製紙業界の要望で経産省が動き紙リサイクルが「民から官へ」移行したということだが、そうではなく、民から官への流れは「ゴミ問題」が深刻になったせいだ。ゴミの最終処分場不足に悩む自治体ほど、紙ゴミをなんとか減らそうと古紙回収に助成金をつけてリサイクルを強化した。助成金だけではラチがあかず、古紙を自ら行政回収しようという自治体も現れたが、氏が主張するように製紙業界と経産省の「作戦」が成功したためではない。その証拠に、ゴミに悩んでいない自治体は、助成金もなければ行政回収もしていない。いまだに完全に「民」まかせだ。
 氏が自説の根拠にしている古紙価格の推移は、製紙業界の「作戦」説がなくても充分説明がつく。1970年代から1980年代初頭にかけての古紙価格幅の激しい上下はオイルショックが大きく影響しているし、1990年代の長期低迷は、ドイツの古紙がタダ同然でアジアに流れ込んできたことや円高による輸入紙の増加、自治体によるゴミ減量のための紙リサイクルの強化などが影響している。

 業界や官庁の「作戦」説や「利権」説は話としては面白いが、それが紙リサイクル批判の根拠にされてはたまらない。
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「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の問題点(5)ー紙3

 氏の説では、<自然を守れ>という運動によって木材の需要が減り、「北欧の森林が無駄に捨てられている。もちろん日本の森林はほとんど使用されずに、木は腐っていくだけだ」「ここでも環境運動が環境を破壊している」(172頁)ということだが、これは本当だろうか?

 まず、自然保護運動により木材の需要が減ったということだが、南洋材は確かに熱帯林保護運動により輸入量が減ったが、その分北洋材(ロシア材)が増えた。「無駄に捨てられている」とご指摘の北欧材(欧州材)の丸太輸入量は減っているが製材輸入量は増えている。無駄に捨てられたわけではなく、現地で製材されてから売られているのだ。おそらく製材残材は北欧で有効に木質バイオマスとして活用されているだろう。

http://www.jawic.or.jp/database/data/data7.pdf
http://www.jawic.or.jp/database/data/data8.pdf

 日本の森林は、これまで自然保護運動のせいで活用されてこなかったわけではない。単に安価な外材に押され価格競争力がなかったせいで放置されていたわけだが、最近外材の高騰で国産材が見直されはじめた。また、環境保護の気運とともに持続可能な森林経営が見直され、京都議定書のおかげで森林整備が進みつつある。
 現在日本では、製紙原料は木材需要量の約4割を占めているが、もしリサイクルを一切やめ、その分すべて木材で補うとなると単純計算で木材需要量は6割増しになる。

http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kikaku/pdf/070928.pdf

 「紙のリサイクルが森林を守るのに何の役にも立たなかった」(173頁)などということは絶対にありえないのだ。
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2008年2月13日 (水)

「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の問題点(4)ー紙2

 昨日に引き続き、紙について。
 日本で使っている紙は、インドネシアや中国などで作られたものもあれば、国内の製紙会社が作った紙もある。国内で作られる紙の原料は大きく古紙とバージンパルプに大別される。
 バージンパルプの原料の多くは木材チップであり、木材チップには広葉樹チップと針葉樹チップがある。広葉樹チップの2006年の消費量は1287万トン、針葉樹チップは636万トンで、輸入先の内訳は以下のとおり。

 輸入広葉樹チップ:オーストラリア34%、南ア24%、チリ16%、ベトナム6%、ブラジル5%、ウルグアイ3%、その他11%
 輸入針葉樹チップ:オーストラリア42%、米国31%、カナダ11%、ニュージーランド8%、その他8% (財務省通関統計)

 このデータからみても、著書171頁の「紙のリサイクルと熱帯雨林や開発途上国の森林は関係がない」とか173頁「熱帯雨林を守りたいのに北方の先進国から来る紙の原料を節約しても、熱帯雨林の減少は止められないのは当たり前なのである」などの記述は明らかにおかしい。それに熱帯雨林だけを守りたいと思っている人ばかりではない。オーストラリア(なかでもタスマニアの原生林)やカナダの天然林も守りたいと紙リサイクルに取り組んでいる人は多い。

http://www.jatan.org/jn/JN62canada.html

http://www.jca.apc.org/jatan/woodchip-j/tasmania.html
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2008年2月12日 (火)

「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の問題点(3)ー紙1

 本の順を追って書こうと思ったが、書きたい所から書くことにして、第4章の紙の部分について。
 171頁「紙のリサイクルと熱帯雨林や開発途上国の森林は関係がない」というのはまったくの誤り。インドネシアから大量のコピー用紙が製品として輸入されているのだ。
 多くの量販店に山積みされている真っ白なバージンパルプ100%のコピー用紙は熱帯雨林と密接な関係にある。ぜひこれらのサイトを見てほしい。

http://www.jca.apc.org/jatan/ipp/index.html

http://www.wwf.or.jp/activity/forest/news/2008/20080116.htm

 食品と違って原産国表示がなくてもよいので一見したところわかりにくいが、インドネシア製だけでなく中国製のコピー用紙もあれば、国内メーカー製でも原料はオーストラリアの貴重な原生林というのもある。

http://www.jca.apc.org/jatan/woodchip-j/australia.html

 ちなみに、今発覚している再生紙偽装がもし行われず、グリーン購入法の古紙配合率が守られていたとしたら、伐採されることのなかった森林面積を計算すると、大手5社分だけでも一年間に東京ドーム485個分になるそうだ。

http://www.foejapan.org/forest/doc/080201.html
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2008年2月 9日 (土)

今度は再生樹脂偽装(2)

偽装の理由はやはり「品質重視」。
http://www.fabro.co.jp/happoto.pdf

再生品ではない通常の樹脂を使用することで、「より高い品質の製品を供給している」との甘い認識の下、コンプライアンス、特に環境への社会的重要性について認識が不足していたためでもあります。

 「再生品」ということが消費者が求める「品質」であることを認識してなくて、「きれいならいいだろう」と安易にバージン原料を入れたらしい。再生紙偽装と理由はよく似ているが、(一部の製紙会社のように開き直らず?)今後再生技術の向上に努めてほしいと思う。

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今度は再生樹脂偽装(1)

 またまた偽装発覚。今度は再生プラスチックだ。
 家庭でも簡単に再生はがきができるほど単純な紙リサイクルに比べ、プラは品質のよいリサイクル品を作るのは至難の業。古紙はインクを洗い流せばすむが、色つきのプラスチック製品の色を除去する、なんてどうやったら可能なのだろう?(難しいから、色つきのペットボトルが廃止になった?)
 その性質を考えると、プラのリサイクルには「見た目にはこだわらない」という覚悟が必要だと思う。
 その覚悟を販売者も消費者もしっかりしないことには、再生樹脂の普及は難しいかもー(擬木とか車止めとかなら、再生樹脂で充分でしょうけど)。

 コクヨS&Tは再生紙でも被害を受けたばかりなのに、再生樹脂もなんてあまりにも気の毒…、でもこれに懲りて「再生品」から撤退しないようにお願いしたい。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080209k0000e040020000c.html

(付記)
 ここには「仕上がりが安定しなかった」原料とは、「回収食品トレーなど再生樹脂」とあるが、日経新聞(2008.2.9)には「食品トレーの不良品や端材を使うつもりだった」が新品樹脂を使ってしまったと書いてある。おそらく一般家庭から回収した異物がついている可能性のあるトレーではなく、出荷前のまだきれいなトレーを使ってもなお見た目のよいものができなかったのだろう。
 プラのリサイクルは本当に難しい。

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2008年2月 8日 (金)

紙製品販売各社の対応出そろう

 紙製品を取扱う販売各社の対応がほぼ出そろった。
http://www.beitsubo.com/news/article.asp?news_id=13802
 キャノンマーケティングジャパンの対応が解せない。

日本製紙の再生コピー用紙は販売を中止し、同じく日本製紙の上質コピー用紙で代替。ただしユーザーが現在使用中の再生コピー用紙を希望する場合は、古紙配合率が表示と異なる旨を了承してもらったうえで販売している。

 そっかー、随分ものわかりがいいのねぇ。再生コピー用紙は販売を中止、同じ会社のバージンパルプで代替する、でも消費者がよければ今までと同じ偽装再生紙も売るよ、というわけ。
 偽装してなかった他社製の再生コピー用紙は数に限りがあるから、そういうのをすぐに扱えとはいわないけど、なんだかこの対応、他社にくらべても安易でないかな?今後再生紙をどのように扱っていくつもり?
 今回のエコ偽装、冷凍赤福以上に怒ってる人がいるの、わかってますか?

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古紙回収助成金は既得権?

 リサイクルに行政がカネを出すとロクなことはない、誰もがそう思ってるに違いない…と思っていた。もちろん現状は、容器包装リサイクル法でもリサイクル費用の税金負担分は多い、がそれは一時的なことで、いずれは消費者や事業者が応分の負担をするべきだ、必要なリサイクルは受益者負担が原則だ、絶対にみんなそう思ってるはず!と思っていた。でも、そんなことはないらしい。

 先日静岡市へ行ったとき、不思議な話を聞いた。

 友人が、古紙回収の説明会にでかけたところ、市の担当者が住民から苦情を受けていたという。その苦情とは「最近、新聞販売店が古新聞を集めに来る。やめさせてほしい」というものだったそうだ。
 古紙が余って困っていたとき、私は静岡市に住んでいたので、静岡の新聞販売店に「古新聞を集めてくれ、東京の方の販売店では集めてくれるそうだけど」とお願いしたことがあった。そのとき販売店は「そうですね、検討します」といっていたのを思い出した。
 古紙不足で古紙に価格がついた今、販売店はようやく検討してくれたらしい。いつまた古紙が余って逆有償になるかわからないのだから、排出者の責任として販売店が回収するのはよいことではないか(まさか古紙が余ってきたから回収やめます、と販売店はいわないでしょ?)と思うのだが、静岡市で町内会回収をしている自治体にいわせると、せっかく町内会で古紙回収して稼いでるのにそれをみすみす持って行くなんて許せないー」ということらしい(売却費用と助成金で「一粒で二度オイシイ」のはわかるけど…ね)。
 助成金なんて、古紙が余って困っていたときならともかく、古紙が有償になったら、さっさとやめるべきだ。
 以前は助成金を出していてもここ数年廃止した市は多い。静岡市も住民の反対をおそれず古紙の助成金制度はさっさと廃止すべき。そうすればこんなクレームはつけられないし、本来の古紙回収の姿に戻るはず。集団回収をやってない地域の行政回収はやむをえないかもしれないが、それはリサイクルの本来のあり方ではない。
 でもきっと助成金制度をやめると、市会議員を使った団体が「なんで町内会の収入を奪うんだ」とかなんとか、乗り込んでくるんだろうなぁ。。。

 ちなみに、奈良市の我が地域の古紙回収屋さんの引取り価格は下記です。皆さんの地域はおいくらですか?
○新聞5円、雑誌3円、段ボール4円、牛乳パック6円/kg
○市からの助成金はなし(数年前まであったとか)

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2008年2月 6日 (水)

古紙パルプと木材パルプ、どっちが安い?

 下記のご意見をいただきました。ありがとうございました。

 古紙は消費者レベルの排出者からはタダで供出させていると思います。そんな状態でも、製紙原料になる頃には新パルプのほうが安いから再生紙は高いと言われてきたと思ってきましたが、違うのでしょうか?中国では、日本から輸入した古紙で、一体どんなものを作っているのでしょうか?まさか燃料にするんじゃないでしょうから、新パルプより安いから使うのでしょう?

 古紙は木材チップより安いです。再生紙のコピー用紙が以前高かったのは、古紙をパルプにする装置を製紙会社が新規購入したため、その費用が上乗せされたためです。
 中国では非木材繊維を使った製紙工場が多く、排水処理が不十分で環境破壊が指摘されていたため、国も古紙パルプ使用を奨励しているそうです。
 ちなみに中国では日本の古紙で段ボールなどの板紙を作っています。

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リサイクルシステム議員懇談会

 先日(2008.1.31)、衆議院議員会館で開催されたリサイクルシステム議員懇談会に参加した。
http://mainichi.jp/select/science/news/20080201k0000m010136000c.html

080131_120901 昔あの辺でOLをやっていたとき、毎日建物は見ていたが中に入ったのは初めてだったのでちょっとうれしかった(単なるミーハー)。
 再生紙偽装問題への関心から、多くの関係者が集まっていた(製紙会社は少なかった)。
 「いいわけばかりして、本気で悪いと思ってない!」「品質を優先したというが古紙何%というのも消費者が要求する品質基準だ!」「再生コピー用紙が作られはじめた頃はまだバージンパルプより高かった。高いけれど環境によいから、と買い続けた消費者もいるのにー」などなど、皆さん真剣に怒っていた。
 参加者の怒りに接して、製紙連合会はこの日を境に対策に本腰を入れるようになった・・・気がする。
 製紙連合会が懇談会直後に発表した10億円の環境対策や「古紙と環境検証委員会」はこの懇談会の影響を受けているのではないか?(と勝手に思っている)
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/K2008013102600.html
http://www.nikkeibp.co.jp/news/flash/560184.html


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2008年1月26日 (土)

製紙業界団体 約7割が偽装

 日本製紙連合会に加盟する製紙会社38社のうち、コピー用紙や印刷用紙を作るメーカー24社中17社が「エコ偽装」していたという。
 理由は「営業は注文を受けてしまったが技術的にできなかった」「古紙輸出による古紙不足」「コンプライアンスチェックが機能しなかった」など。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3763709.html

 どれも納得できる理由ではない。
 輸出による古紙不足とはいえ、中国の古紙買取価格より高いお金を払ったとしても木材パルプより高いことはあまり考えられないから、古紙の買取価格を上げ必要な古紙を入手すべきだったし、それができないのなら注文を何年も受け続けるべきではなかった。そもそも日本製紙が偽装をはじめた頃は、まだ今ほど古紙価格が高騰していなかったはず(と思って古紙価格を調べたら、何のことはない。古紙価格は1980年からひたすら2002年まで下がり続け、2003年から回復傾向にあるもののそれでも今の価格は1980年に比べたら「暴落」といっても良い価格だ)。
 「古紙不足」にいたっては、古紙輸出が本格化した2000年以降に偽装したのならともかく、古紙が余って困っていた1996年から2002年頃もひたすら「偽装」していたのでは、「古紙不足」などまるで三歳の子どもの言い訳にしか聞こえない。
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/data/kakaku.htm
http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/archive/h19com_02/ref01.pdf

 古紙配合率の高い印刷用紙などの製造が技術的にムリというなら、なぜ「古紙は化石燃料由来のCO2発生量が多く環境に悪い」などと喧伝し、グリーン購入法の基準案を今になって変更させようとしたのか?日本製紙の工場内で発生するCO2排出量のデータも他社のデータに比べて著しく古紙に不利な結果になっていたが、それも偽装だったのではないか?
 「コンプライアンスチェックが〜」というのは営業畑と技術畑との統制がとれていかなかった、ということをいいたいのだろうか?だとしたら、会社ぐるみの偽装であることは明白でヘタな弁解だ。
 要するに一連の「エコ偽装」の原因は、製紙業界の倫理観の不足、環境軽視の姿勢が原因であると断罪されても仕方がない。
 マスコミには、この機会に古紙以外の偽装(バージンパルプ原料の出所など)も追求してもらいたい。
 

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古紙ゼロの「再生紙」はがき 

 日本郵政グループの郵便事業会社の調査結果によると、再生紙はがき全7種のうち、3種類(絵入りはがき、通常はがき、年賀はがき)で古紙がまったく入っていないものがあったそうだ。古紙配合率ゼロのはがきを納入していたのは日本製紙と大王製紙。
 再生紙はがきの古紙配合率は最大で20.1%だった。当面の措置として、今後印刷する再生紙はがきから「再生紙」の表記を削除するとのこと。
 また、日本郵政は製紙会社の技術で可能な古紙配合率については専門家を入れた研究会を設けて検討する。研究会では郵便区分機での読み取りが可能は品質を保持したまま、古紙配合率をどのくらいまで高められるかなどを検証するとのこと。検証がでるまでは製紙会社との契約でも「古紙配合率40%」をやめ「品質確保上問題がない範囲で古紙を極力多く配合」に変える。

 まさか古紙ゼロの「再生紙」はがきがあったとはー。日本製紙はグリーン購入法の基準が「努力目標」だと思っていたといいわけしているが、再生紙はがきの「再生紙」も努力目標だと思っていたのだろうか?
 偽装をしていた製紙会社との取引を中止すれば、はがきが発行できなくなるため取引を続けるそうだが、古紙ゼロの2社ともこのまま取引を続ける気なのだろうか?

 偽装も「みんなでやれば怖くない」?!
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2008012502082172.html
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080124AT1D240C924012008.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080124-OYT1T00569.htm
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080124k0000e040024000c.html

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2008年1月24日 (木)

古紙だけでなく、バージンパルプも偽装?!

 1月23日、古紙団体と森林団体の合同記者会見が行われた。「エコ偽装」は古紙だけでなく、バージンパルプでも行われているといっても過言ではないようだ。
http://homepage2.nifty.com/koshi-net/pdf/20080123.pdf

 グリーン購入法対象の印刷用紙は、古紙70%以上であること、使用するバージンパルプは伐採された国の法令にてらして合法であること、という基準がもうけられている。「合法」というきわめて緩い基準だが、まぁ30%だからいいやーと甘く考えていた。
 しかし実は30%どころではなかったことが今回発覚した。オマケに私たちがこれまで古紙100%と信じて使っていたコピー用紙も実はバージンパルプ入り。
 そのバージンパルプはタスマニアの原生林を破壊して作った可能性がある。
http://www.rainbow.gr.jp/wood/

 私たちにできることはできるだけ古紙配合率の高い再生紙を使うこと、タスマニアやインドネシア、中国など基準の甘い国からの木を使った紙を避けること・・などいろいろありそうだ。
 食品だけでなく、紙も原産国表示をぜひしてほしい。

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「エコマーク」も調査にのりだす

 今日(2008.1.24)の日経新聞によると、エコマーク制度を運営する(財)日本環境協会は23日、再生紙への古紙配合率の偽装で、認定基準に適合しない製品はラベルの使用契約を解除するなどの対応策を発表したとのこと。印刷用紙やノート用紙など全認定製品の配合率を調査中で、もし不正がわかればエコマーク使用契約を解除するそうだ。
 また、エコマーク事務局では、偽装を認めた製紙会社の認定商品を調査が完了するまでホームページへの掲載を見合わせている。
http://www.ecomark.jp/pdf/info08-0117NP.pdf
http://www.ecomark.jp/pdf/info08-0123miawase-2.pdf

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2008年1月19日 (土)

再生紙偽装を検証する

 なぜこのような偽装が起きたのかー。
 もともと、「怪しい」とはいわれていた。古紙率が高いのに、品質が純パルプ並みによく、しかも価格もこなれてきていたからだ。おまけに上質古紙が中国へ流れ、古紙回収率は高くても国内に残る古紙は以前と数量は変わっていないが品質は落ちていたはず。おまけに古紙配合率の高い(表示上は)製品が増えてきていたにもかかわらず、古紙利用率はそれ程上がっていなかった。
 おかしいねぇ、ホントかな?といいつつ、素人には検証する術もなく手をこまねいていたところ今回の偽装発覚。やっぱりねーというのが多くの傍観者の感想だろう。
 「再生紙」はもっと白色度を落とし、多少のチリも覚悟しなければ値段は高くなって当然だ。
 製紙会社が安易に偽装に走った理由の1つは、「再生紙」という付加価値を理解できていなかったからではなかろうか。
 もともと再生紙というのは低質で安い紙を意味していた。ガサが大きく裏うつりする、その上脱墨もれがチリのように散らばっている。色も悪いので、わざわざ黄色や緑色をかけ漫画本の原紙にしている場合もある(印刷せんか紙)。
 「環境」が取りざたされる前は、メーカーは古紙が入っていることをあえていわずに、でも安くあげるために古紙を使った。
 製紙会社にとって、古紙をたくさん使った(=品質の悪い)再生紙を「バージンパルプ100%」と表示するのは悪いが、木材パルプをたくさん使った(=品質の良い)製品を再生紙と表示するのはそれ程悪いことだと思わなかった可能性がある。
 卑近な例で恐縮だが、精肉店で豚ひき肉を買った時、ひいてある豚肉が少し足りなかったことがあった。精肉店は私に笑顔で「代わりに牛を足しておきました」と言った。精肉店にとって値段の高い牛肉を豚肉の代わりに入れたのだからサービスのつもりだったようだが、狂牛病が発生していらい、牛肉を食べないようにしていた私は二度とその精肉店には行かなくなった。
 製紙会社の偽装感覚はこの精肉店の感覚と近いものがあるような気がしてならない。
 技術の進歩で、再生紙でも品質の良いものができるようにはなったが、純パルプ紙同様の品質のものを作ろうとするとどうしても高くなる。
 紙職人が「品質」を重視したいのは当然で、経営者がコストを抑えたいのも当然の心理。この2者の気持ちを優先させた結果が今回の偽装であり、おかげで消費者の気持ちが置き去りにされてしまったのではないだろうか。

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2008年1月18日 (金)

グリーン購入法対象も偽装、エコマークは大丈夫?

 ついに大手製紙会社5社すべてがはがき以外でも再生紙偽装していたことを認めた。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-18X446.html?C=S

http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200801180146.html

 これらを受けてGPN(グリーン購入ネットワーク)が対応をまとめた。
http://www.gpn.jp/kinkyu/GPNseimei-80117.pdf
 GPNはエコマークの日本環境協会同様、環境省の外郭団体で、グリーン購入法とはまた少し違った基準で「エコ商品ねっと」をつくっているが、しばらく「紙」部分の公開を中止するらしい。

 政府はグリーン購入法対象製品である古紙100%のコピー用紙や古紙70%の印刷用紙を偽装し納品していた会社とは取引をしばらく停止するとのこと。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008011801000662.html

 グリーン購入法の紙も偽装するくらいだから、エコマーク商品も偽装していたのだろう。エコ商品を選ぶ上でもっとも信頼の置けるマークの1つだと思っていたが、考えてみれば日本環境協会はエコマークの不正使用・無断使用の調査はやっているがあくまでも書類上の審査で、紙を検査機関に出して本当に古紙配合率が守られているかまでのチェックはしていない。
 今回の日本製紙の内部告発がなかったら、紙製品の不正はずっと発覚することなく、この先グリーン購入法適合商品として古紙の代わりに使われるであろう認証林からの原料や間伐材も(しばらくは凍結されるようだが)、本当にそうなのかは検証されずに「表示」だけが先行していた可能性がある。
 今回の偽装発覚は、製紙業界に消費者が食品表示並の関心を「再生紙表示」にも持っていることをわからせ、環境対応商品を作る責任と自覚をもってもらうためにはとてもよかったと思う。

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2008年1月17日 (木)

製紙大手すべてが再生紙偽装?!

 今日(2008.1.16)の報道ステーションによると、
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http://www.tv-asahi.co.jp/hst/

[経済] 「再生紙はがき、製紙会社すべてが偽装」

製紙業界大手の「日本製紙」が、再生紙として製造している年賀はがきの古紙の配合比率を偽っていた問題で、印刷会社から発注を受けていた製紙会社すべてで偽装が行われていたことがわかった。偽装を行っていたのは日本製紙のほか、王子製紙、大王製紙、三菱製紙、北越製紙で、偽装の枚数は合わせて40億枚に上る。偽装は1995年から続いていて、日本郵政と製紙会社では古紙の配合比率を40%で契約していたが、実際の配合比率は1〜5%で、最大でも20%しか配合されていなかった。また日本製紙は16日、「古紙100%」と表示していたコピー用紙でも、実際には平均で11%しか配合されていなかったことを明らかにした。日本製紙の中村雅知社長は、夕方に行われた記者会見で、責任をとって辞任する意向を示した。

 日本製紙はコピー用紙やノート、封筒も偽装していたそうだ。
http://www.asahi.com/national/update/0116/TKY200801160221.html

 他の製紙会社も日本製紙同様、コピー用紙やノートなども偽装しているのだろうか?「品質を優先」など聞こえはいいが、再生紙を買う消費者は製品に一点の脱墨もれもあってはならないなどとは思っていない。クレームをおそれ、過剰品質の製品を製造し、その結果が「再生紙偽装」だったのだろうか?それとも単に中国への輸出で価格が高騰し入手しにくくなった古紙を使う手間を省きたかったのだろうか?
 こんな倫理感では、「植林木」や「間伐材」をうたっている紙製品だって、本当かどうかアヤシイ。

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2008年1月13日 (日)

再生紙偽装のおかげ?コピー用紙古紙100%

 結局、年賀状のほとんどは純パルプだったようだ。今回「再生紙偽装」が発覚した日本製紙は、年賀葉書用の紙の8割を作っていたとのこと。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080110ddm012040015000c.html

 今回の偽装問題の影響で、このブログでも紹介した昨年暮れのグリーン購入法の情報用紙と印刷用紙のパブコメの見直し案が延期になった。おかげでまだしばらくは、役所などで使われるコピー用紙の古紙配合率は100%、印刷用紙は古紙70%のまま。これって「怪我の功名」かも?
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080113i202.htm?from=main2

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20080113i202-yol.html

 (でも、グリーン購入法で決められている古紙配合率が本当に守られているかどうか、心配・・・)2008.1.13

--------(後日付記)---------
 グリーン購入法の対象商品も古紙配合率が守られていなかったことが後日発覚。
○守っていなかったと回答した会社は以下の13社。
王子特殊紙、紀州製紙、大王製紙、大興製紙、中越パルプ工業、特種東海ホールディングス、日本製紙、日本大昭和板紙、北越製紙、丸住製紙、三島製紙、三菱製紙、リンテック
 一応、王子製紙はグリーン購入法は守っていたようで、少し安心した。(2008.2.4)

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2008年1月 9日 (水)

続・古紙1%でも再生紙?

 40%とされていた再生紙年賀はがきに、実は古紙が1ー5%しか入っていなかった件で、経済産業省が調査に乗り出したとのこと。
 日本郵政は日本製紙に対して損害賠償を求めることも検討し始めたそうだ。
http://news.tbs.co.jp/20080109/newseye/tbs_newseye3750770.html
 
 ハガキは郵便番号をバーコードで読み取るので、古紙が多すぎると読み取りにくくなるといわれてはいるが、古紙配合率40%はそれほど古紙が多いわけではない。中国へ大量の上質古紙が輸出され、国内でこれまでのように安く入手しにくくなったのはわかるが、それでもわざわざ「再生紙」をうたったものに古紙をほとんど入れないのは「偽装」といわざるをえない。
 日本製紙はタスマニアの天然林からのチップを輸入しているとも聞いている。天然林からのチップを人工林からのチップに全面的に変更することも含めて、ぜひこの機会にもっと「環境」について考えてもらいたい。
 

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2008年1月 8日 (火)

古紙1%でも再生紙?!

 今日(2008.1.8)のTBS「ニュース23」で再生紙年賀ハガキに実は古紙が1%しか配合されていなかったことが暴露された。
 作った日本製紙は「品質を優先させた」とのこと。でもこれってサギ!
 遺伝子組み換え食品の表示だって、混入が5%以内であれば「遺伝子組換えでない」と表示しているのに、再生紙は古紙1%でもリッパに「再生紙」表示?
 環境派市民をあざむいているとしか思えない。日本郵便にはしっかり調査してもらいたい。

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2007年12月17日 (月)

誰がタスマニアの森を切っているの?

下記のお知らせが届きましたので、お知らせします。
とても面白そうです!
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皆さんへ(転送歓迎)
  以下のイベントを行います。是非、ご参加ください。
 
タイトル:「誰がタスマニアの森を切っているの?買っているの?〜タスマニアン・キャンドル・ナイト〜」
日時:12月22日(土)
時間:6時開場、6時30分開演〜9時終了予定。
会場及び予約申し込み:カフェ・スロー 電話番号:042-314-2833 or cafeslow@h4.dion.ne.jp まで。
http://www.cafeslow.com/ 
参加費:予約2000円/当日2300円(ワンドリンク付で、寿さんのライブショー込みhttp://www.kotobuki-nn.com/)
主催:ナマケモノ倶楽部、レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)日本代表部、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)
 何気なく使い捨てているティッシュペーパー。しかし、多くのティッシュペーパーは、純パルプ100%で、古紙原料を含まず、木材から直接作られたものです。さて、この木材原料に「原生林」が混入していたら、どうでしょう?絶滅危惧種動物の住みかを奪っていたら?私たちは、知らないうちに、とんでもないことをしてしまっているのかもしれません。
 地球の宝とも呼ばれているタスマニアの森林は、一部は世界遺産地域にも指定され、様々な固有の野生動物が生息している豊かで貴重な森で、樹高70メートルを越す巨木や樹齢400年の天然のユーカリ林や温帯雨林の原生林を含む太古の森です。北海道よりも一回り小さな島で、年間平均1万5千ha(1日でサッカー場のグラウンド約40個分)の規模で、一面の木々を全て伐採する「皆伐」が行なわれ、保護価値の高い森林や原生林、絶滅危惧種の生息地を含めた天然林の伐採が続けられています。伐採後の残材は火炎弾を投下して全て焼き払います。この伐採によって得た木材はチップにされ、その多くが日本へと輸出され、紙原料となっています。信じがたいことかもしれませんが、私たちが使っている紙の原料供給地での出来事です。
 タスマニアの森林とは、いかに素晴らしいものなのか?その森林がどのような状況になっているのか?どうすればいいのか?一緒に考えていきたいと思います。当日は、寿さんのライブショーも行われます。是非、ご参加ください。
 また、来年2月には、タスマニアへのツアーも計画中です。詳細が決まりしだい、お知らせします。 

レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)日本代表部
http://www.treesnotgunns.org/jp

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2007年12月14日 (金)

エコな紙製飲料缶「カートカン」

 「エコプロダクツガイド2008」によると、1996年に凸版印刷から発売された紙製の缶が注目を集めているらしい。
 昨年のエコプロダクツ大賞受賞に続き、今年は大阪市が実施する平成19年度の「大阪市環境表彰」も受賞したとのこと。
 環境面でのメリットは、原料の紙に間伐材を含む国産材を30%以上使っていることと、牛乳パックと同じリサイクルルートで回収できるということ、さらにカートカン売上の一部は緑の募金活動に寄付され、カートカンを買った人は自動的に森林整備に貢献できるということのようだ。
 使用例は、トヨペットがカートカンにプリウスを印刷して配ったり、カゴメがお歳暮用の国産果汁の缶に採用するなど(でも今年のお中元にカゴメのギフトセットをもらったがまだスチール缶だったー)。
 これまで紙パックの原料が外材100%だったことを考えると国産材が3割でも入ったことの意義は大きい。

 凸版印刷様。緑の募金もいいけれど、今後はぜひ100%国産原料をめざして、日本の製紙産業をひっぱっていってください!!!そうすれば、日本の森林はもっと元気になるでしょう。こんなに木が多いのに、国産材の自給率がたった2割だなんてあんまりですものね!

◎今日の用語:カートカン
「紙に対して凸版が独自に開発したGLフィルム(セラミック蒸着フィルム)をラミネート、酸素透過性を抑えて中身の飲料のロングライフ化を実現した」紙製の缶。丸型、角型あり。(日経エコロジー エコプロダクツガイド2008より)

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2007年12月 2日 (日)

トイレットペーパーはシングルの再生紙 お歳暮にもどうぞ!

 今日、量販店へ行ったら、トイレットペーパーが安売りで山のように積んであった。18ロール入りの純パルプ製が398円!1ロール22円ちょいー。信じられない安さ。でも中身を袋ごしにのぞいて見たら、アレレ小さい・・・。表示を見ると、ダブル30m巻き、Made in Chinaと書いてある(ついにトイレ紙まで中国製かぁ…)。
 持ってみたらやっぱり軽い(日本製も同じ。ダブルはみんな軽い)。これじゃあ、家族が多ければ3日もたずにロール交換する羽目になる。
 隣の60m巻きシングルを持ってみたら、大分重い。価格は同じだが、これなら5日間はロール交換の必要はなさそう。こちらには再生紙と書いてあった。もちろん国産(再生紙の外国製トイレ紙は見かけないけど売ってないのかなぁ?)。
 なぜダブルを買う人がいるのかわからない。絶対にソン※なのに…、と思ってダブル愛好者に聞いてみたら、「柔らかいから」という答えが返ってきた。
 シングルだって柔らかいのはいくらでもある。ソフト感が好きなら、純パルプものでなく、柔らかい加工がしてある再生紙がオススメ。同じ加工なら純パルプより再生紙の方が柔らかいのだ(繊維がほぐれてるからね)。
 それに使い捨てするものに純パルプはもったいない。何年もかけて育った木を一瞬で流してしまうなんて・・涙がでそう。。。
 トイレットペーパーはシングルの再生紙、無漂白が一番!家計にも、環境にも、そして下水にもやさしいー。
 ちなみに我が家はもう何年も「うれしいトレペ」を使っています。雑古紙100%、完全無漂白、100m巻き(65m巻きもアリ)。フワフワというわけにはいかないけれど、100m巻きでも十分柔らかいし、長いのでロール交換の手間が大分省ける。もちろんシングル!100個単位でメーカーから取り寄せている。お歳暮にも最適!産直よ♪

※30m巻きダブル18ロール入り398円は398÷(45x18)≒0.49 1メートルアタリ0.49円(ダブルだからってシングルの半分の長さしか使わないわけではない。経験則で45mで計算)
 60m巻きシングル18ロール入り398円は398÷(60x18)≒0,37  1メートルアタリ約0.37円
 
◎今日の用語:うれしいトレペ
雑古紙(事業所からのシュレッダー古紙や家庭からのざつがみ)を集めて作ったトイレットペーパー。114mm幅で100m巻き、100個入り1ケースが例えば東京なら送料込みで4080円(65m巻きなら2800円)税別(地域と注文数により価格が異なるので、電話でご確認下さい)。注文すると1週間以内に郵便振替の用紙とともに現物を送ってくれる。1個ごとに素敵なオリジナルイラストの包装紙で包装されているタイプと無包装タイプがあり、価格は1円/1個違う。
☆注文先は富士サプライ(株)
TEL 0544-25-6654 FAX 0544-27-6745
うれしいトレペ価格表

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2007年11月29日 (木)

再生紙とバージンパルプ どっちが環境にいい?

 この問いに今までは誰もが迷いなく「再生紙」と答えたはず。でも最近は「古紙はCO2がたくさんでるって聞いたけど…」と口ごもる人もいる。
 なぜなら、中国への輸出量が増えすぎて、国内では古紙は品薄。そのため古紙価格も上がってしまい、古紙を使いづらくなった製紙会社が「古紙はバージンパルプよりCO2を多くだす」といいはじめたからだ。
 製紙会社の出したデータを見てみると、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20070608/126867/
 トータルでは圧倒的にバージンパルプから紙を製造する方がCO2排出量は多い。だが、木からクラフトパルプを作る際、黒液という自前のバイオ燃料を使えるため、化石燃料由来のCO2排出量は少なくてすむ。カウントされるのは化石燃料分だから、古紙から製造する方がCO2は多く出るといわれるわけだ。
 でもこのグラフをよーく見ると、A2コート紙を製造する日本製紙の工場と書いてある。A2コート紙といえば、白色度80%の真っ白ツルツルの高級紙。紙は白色度が高ければ高いほど、エネルギーも水も薬品もたくさん必要になるが、バージンパルプの場合はその差はわずか。しかし古紙で作る場合は、白色度70%を超えると急に必要量が増える。だから白色度70にしようねと呼びかけているのに、古紙に不利な白色度80のデータを出してくるなんてズルイ!!!
 白色度70の印刷用紙で比較したら数値はもっと変わるはず。現に王子製紙のデータはこれほどの差はでていない。
 環境への善し悪しは、CO2排出量だけでは決まらない。だが「京都議定書」を前にして、化石燃料由来のCO2排出量だけが注目されるのは、やむをえないかもしれない。だがこのデータに、水や薬品製造時の環境負荷や工場排水処理のために必要なエネルギーは加味されているのだろうか?古紙を国内で消費せず、海外へ輸出した場合のCO2にすら配慮されていない。
 それにこれはあくまでもクラフトパルプと古紙の比較だ。新聞を作る場合は古紙から作る方がCO2排出量は少ない。新聞原紙はクラフトパルプではなく、黒液のとれない機械パルプだから。
 また、紙の原料は人工林からだけとは限らない。オーストラリアの天然林や原生林が原料になっていることはいくつもの市民グループが報告している。それらは紙にせず、そのまま森に生えていた方が、地球環境にとって良いことは確かだろう。
 やはり環境負荷が少ないのは再生紙の方だ。

◎オーストラリアの森林に関する講演会が開かれるそうです。
 「原生林がティッシュペーパーに?
   ・・・ 太古の島、豪州・タスマニアの森林伐採」
◆日時:12/7(金)18:30-20:30
◆場所、詳細は:丸の内さえずり館 ウェブサイト
http://www.m-nature.info/event/index.html#200712

<オーストラリアの森林問題についてはこちらをどうぞ>
http://www.jca.apc.org/jatan/woodchip-j/australia.html
http://www3.kcn.ne.jp/~kyone/kcn/sitetop/etc/WA.htm
http://www.rainbow.gr.jp/wood/

◎今日の用語:白色度
 紙などの白さを表す指標。新聞紙の白色度はおよそ55%。自治体で使っているコピー用紙は白色度70%位だが、コンビニのコピー用紙や量販店で販売されているのは白色度80%程度以上のものが多い。花など自然界の白いものはおおよそ白色度70%。

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2007年11月24日 (土)

パブリックコメント募集中

 グリーン購入法の基準の見直し案についてのパブリックコメントの募集が始まった。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=9074

 今回の見直し案の特徴は(私の興味と理解の範囲で)、
1. 用紙の古紙配合率が下がったこと(これまで古紙100%だったコピー用紙が70%でもOKに、コピー用紙以外の情報用紙や印刷用紙が古紙70%から古紙40%でもOKになった)
2. 環境に配慮したバージンパルプやプラスチックなどについての基準が細かくなったこと
ではないかと思う。
 
 1の古紙配合率が下がったことは、昨今の古紙バッシングの匂いも感じられ、どうも気にいらない。中国の古紙引き取り価格の高騰で古紙輸出量がふえ、国内に古紙不足感が広がって以来、日本製紙などが古紙100%製品の見直しを始めたことから、急速に製紙会社の古紙利用率を上げようとする意欲が感じられなくなってきた。
 木材パルプ(クラフトパルプ)から紙を作る行程で、バイオ燃料(黒液)が利用でき化石燃料の使用を減らせることから、「再生紙は環境に悪い」などという、トンデモ極論まで飛び出す始末だ(さすがに製紙会社はそこまではいわないようだが…)。
 2に関してはより時代にマッチしたものにしようという姿勢が感じられ、もう少しつめてほしい部分はあるものの評価できる。
 とりわけバージンパルプの原料で、間伐材や端材、廃材以外の「環境に配慮された原料」に、森林認証材が加わったことはとってもgood!
 しかし、現状では森林認証といってもピンキリで、それをいっしょくたにするのは信じられないー。これではどこが「持続可能な森林」だかわからないようなユルイ基準の認証材までが紙になって、グリーン購入されてしまう。
 それを防ぐためにもやはり、グリーン購入法の基準は古紙70%以上をキープしていてほしい。
 中国がいつまでこんなに大量の古紙を買ってくれるかもわからないしね…。

 みなさんも、どしどしパブコメに応募してください!

◎今日の用語:グリーン購入法、パブリックコメント、黒液
グリーン購入法:「どうせ買うならグリーン購入」の頁を参照。
パブリックコメント:国などが国民の意見を政策に反映させるため、公(パブリック)にコメントを募集する手法。
黒液:木材パルプから作る紙は製造方法から大きく2種類に分けることができる。機械パルプと化学パルプ(ケミカルパルプ)だ。化学パルプの大部分を占めるのがクラフトパルプと呼ばれるもので、そのクラフトパルプを作る際、原料からセルロース(繊維)を取り出すとリグニンなどの樹脂分が残る。それを黒液として化石燃料の代替として利用することが最近では一般的。

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